藍澤證券株式会社 2016/06/13 審査番号:160613-A3 外国企業レポート アヤラ フィリピン:AC/Z0882 ― 姚 莉 業種: コングロマリット / フィリピンを代表するコングロマリット 株式データ フィリピン最大の財閥グループとして知られている同社は、 不動産開発を中心に、金融、通信、電子部品、水道、自動車 販売など多角的に事業を展開している。主力の不動産事業で は、国内最大手不動産デベロッパーの「アヤラ・ランド(フィリピ ン:ALI)」を傘下に置き、住宅・オフィス開発や都市開発、ホテ ル事業、ショッピングモール事業などを手掛けている。そのほ 2016/6/10 現在 株価 売買単位 時価総額 実績 PER PBR 52 週高値 52 週安値 か、銀行事業では「フィリピン・アイランド銀行(BPI)」、通信事 業績推移 業では「グローブ・テレコム(GLO)」、水道事業では「マニラ・ウ 【連結】 決算期 ‘14/12 ‘15/12 ォーター(MWC)」など多数の上場企業を擁する。2015年の売 上高構成は、不動産が57.6%、電子部品が21.2%、自動車販 売が10.8%、水道事業が9.1%など。 830.00ペソ 10株 5147億2800万ペソ 24.49倍 2.43倍 866.00ペソ 600.00ペソ 売上高 前年比 純利益 前年比 1株利益 1株配当 156,416 14.2% 18,609 45.6% 29.83 4.80 174,035 11.3% 22,279 19.7% 33.89 5.76 単位:百万ペソ、ただし 1 株利益、1 株配当はペソ ※1 株配当は株式分割・併合等調整済み 株価チャート(週足2015年6月26日~2016年6月10日) / 2016 年 1~3 月期決算は 2 桁増益 出来高 (百万株) 20 2016年1~3月期決算は、売上高が前年同期比10.3%増の 452.8億ペソ、純利益が同14.6%増の57.8億ペソと増収増益に 株価 (ペソ) 18 900.00 850.00 16 800.00 14 なった。住宅販売の好調に加え、ショッピングモールなど商業 12 750.00 10 700.00 施設やオフィスの賃料収入が前年同期を大きく上回り、全体を 8 650.00 牽引した。また、ホンダやいすゞ自動車、ドイツのフォルクスワ ーゲンの代理販売を展開している同社の自動車部門は、1~3 6 600.00 4 2 550.00 0 500.00 月期の新車販売が3社とも好調だったため、純利益が同4.5倍 の1.1億ペソに急増し、好業績に寄与した。 / 発電やインフラ開発など新規事業に注力、収益拡大へ 同社は既存事業の不動産開発や銀行、通信など安定成長 [出所:株式データ、業績推移、株価チャートともに ブルームバーグなど、アイザワ証券作成] その他 分野との相乗効果を図るため、近年、インフラ開発や発電、ヘ ルスケアなど新規事業の開拓を強化している。なかでも有力分 野と位置づけるのがインフラ開発と発電事業だ。同社がインフ ラ事業を本格化したのは2011年で、アキノ政権が目玉政策の 一つとしてインフラ整備の推進策を打ち出されたのがきっかけ だった。これまで軽量高架鉄道(LRT)1号線やモンテンルパ・ (億ペソ) 250 アヤラ純利益の推移 (2011~2015年) 223 +25% 200 150 カビテ高速道路の開発・運営などのプロジェクトを落札。発電 100 事業では総設備容量650メガワットの発電所6ヵ所を運転してい 50 186 128 92 105 る。2016年1~3月期の決算では、2部門ともに黒字を計上し、 好業績に貢献した。7月に就任するロドリゴ・ドゥテルテ新大統 領は現政権のインフラ政策を継承し、GDPの5%をインフラ支 0 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 [出所:アヤラIR資料、アイザワ証券作成] 出に充てると表明しており、同社のインフラ事業にとって業績 拡大の追い風となりそう。また、鉄道沿線で住宅や商業施設を 開発するなど主力の不動産開発との相乗効果も期待できそうだ。 本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の 2 ページに記載させていただきました。 2- 1 - 外国株投資の主なリスクと留意点 株価・為替の変動リスク: 株式は株価の変動等により、損失が生じるおそれがあります。外国株式は、為替の変動等 により、損失が生じるおそれがあります。 時価総額リスク: 時価総額による企業の社会的信用度、規模の把握をお勧めします。小型株は、流動性の低 さ/企業の情報開示/コーポレートガバナンス等に問題がある場合があります。また、客 観的投資情報が不足しているため、投資対象として安全なのは、情報量が豊富で、時価総 額の大きな代表企業と思われます。 政策リスク: 突発的な政情変化や政策変更など、また、各国の慣習や文化などの違いにご注意ください。 会計基準変更リスク: 国や企業により会計基準が違いますので、ご注意ください。 投資家の皆様へ ■ 本資料に掲載されている情報は、信頼できると思われる情報に基づいて作成時点での見解で作成しております が、これらによって生じるいかなる損害や不利益について、当社では責任を負いかねます。 ■ 本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、情報の被提供者 自身による判断でお決め下さい。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を全 面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後の 状況変化に応じて予告なく変更されます。 ■ 本資料に掲載されている外国株の情報は、日本の金融商品取引法に基づく企業内容の開示は行われておりませ ん。 ■ 本資料に掲載されている事項は、目的や手段の如何に関わらず、当社の許可なく、転用、複製、販売すること を禁じます。 ■ 執筆担当者またはアイザワ証券と本レポートの対象企業との間には、重大な利益相反の関係はありません。 お客様にご負担いただく外国株式委託手数料等について (1)委託取引の場合 外国証券の外国取引にあたっては、取引口座に応じて以下の委託手数料(税込)をいただきます 対面口座: 売買代金に対し、最大 0.8640%(2,700 円に満たない場合は 2,700 円(買付けの場合のみ)) インターネット口座 「ブルートレード」: インターネット発注 2,160 円/コールセンター発注 4,320 円(上海 A 株・米国株等はコールセンター発注 のみ) コンサルティングネット口座「アイザワプラス」: インターネット発注 6,480 円/コールセンター発注 12,960 円(上海 A 株・米国株等はコールセンター発注のみ) (2)国内店頭取引の場合 外国証券の国内店頭取引の場合は、所定の手数料相当額を含んだお客様の買付け及び売却の単価を当社が提 示いたします。 ※ 外国証券の外国取引にあたっては、外国金融商品市場等における売買手数料及び公租公課その他の賦 課金が発生します。外国取引に係る現地諸費用の額は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決 定されますので、本書面上その金額を予め記載することができません。 ※ 外国証券の売買、償還等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当 社が決定した為替レートによるものとします。 ※ 本資料等でご紹介する商品等の勧誘を行う場合があります。 ※ 契約締結前交付書面をよくお読みください。 金融商品取引法に基づく表示事項 ■ 本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商 号 等 :藍澤證券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 6 号 (本社)東京都中央区日本橋 1-20-3 加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会 当社が契約する特定第一種金融商品取引業務に係る指定紛争解決機関 :特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター(略称:FINMAC) 2- 2 -
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