佛山市海天調味食品

藍澤證券株式会社
2016/02/10
審査番号:160210-A3
外国企業レポート
上海 A:603288/Z8509
佛山市海天調味食品
― 柳 林
業種: 食品
/ 中国の大手調味料メーカー
株式データ
佛山市海天調味食品(以下 同社)は、広東省佛山市を本
拠地とする大手調味料メーカー。同社は 300 年以上前の清王
朝から醤油の製造を手掛けており、中国醤油業界の老舗ブラ
ンドとして知られている。製品の販売ネットワークは中国全土を
カバーしているほか、海外にも輸出している。1994 年に株式会
社化、2007 年に従業員持ち株制度導入を経て、2014 年に上
2016/2/5 現在
株価
売買単位
時価総額
実績 PER
PBR
52 週高値
52 週安値
海証券取引所に上場を果たした。2014 年の売上構成は、醤油
業績推移
が 64%、調味ソースが 15%、牡蠣油が 14%、その他が 7%。こ
【連結】
決算期
'13/12
'14/12
のうち醤油は国内シェアの約 2 割弱を占めている。
28.55元
100株
772億6332万元
36.60倍
9.57倍
40.40元
24.91元
売上高 前年比 純利益 前年比 1株利益 1株配当
8,401 18.8%
1,606 33.0%
0.63
0.00
9,817 16.8%
2,090 30.1%
0.78
0.47
単位:百万元、ただし 1 株利益、1 株配当は元
※1 株配当は株式分割・併合等調整済み
/ 2015 年 1~9 月期決算は 2 桁増収増益
2015年1~9月期決算は、売上高が前年同期比11.6%増の
81.2億元、純利益が同20.1%増の18.4億元と増収増益を記録
した。2014年末に実施した製品の値上げや大豆など原材料価
格の下落を受け、粗利益率は前年同期の41%から43%に改
株価チャート(週足2015年2月20日~2016年2月5日)
出来高
(百万株)
40
400
350
300
前年同期比8%増と堅調に推移した一方で、調味ソース部門
200
目立った。ただ、調味料業界は全体として減速傾向にある上、
45
450
善し増益に寄与した。そのほか、主力の醤油部門の売上高は
は同15%増、牡蠣油部門は同20%増と非醤油部門の好調が
株価
(元)
500
35
250
30
25
150
100
20
50
0
15
同社は販管費を増加させたこともあり、2015年は通期ベースで
は2割増益の会社目標を達成できるか微妙な状況だ。そのな
かで同社は主力の醤油部門について、2015年上半期から飲
食店など向けの低価格製品の出荷比率を減らし、大手スーパ
ーなどへの中高級品の供給を増やすなど、収益性向上のため
[出所:株式データ、業績推移、株価チャートともにブルームバーグ
などよりアイザワ証券作成]
その他
の販売戦略を構築し始めた。こうした販売戦略が徐々に浸透
すれば、同社の収益性は持続的に改善すると予想される。
中国の醤油生産量(月、万トン)
100
80
/ 新工場稼働などで市場シェアが拡大する見通し
昨年末から今年末にかけて、広東省と江蘇省にある新工場
が稼働し始めれば、同社の生産能力は大幅に高まる見通し。
現在、醤油業界と調味ソース業界は、多数の中小メーカーが
ひしめきあっており、強力なブランド力を持つ同社の生産能力
向上は市場シェアの拡大につながると予想される。また、同社
られる。今後、業界の競争激化や食品安全問題といったリスク
40
20
0
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
は株式公開で得た資金を利用して、M&Aを行う可能性も考え
60
[出所:WIND、アイザワ証券作成]
に注意する必要があるものの、市場シェアの拡大は同社業績
と株価の押し上げ要因になりそうだ。
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の 2 ページに記載させていただきました。
2- 1 -
外国株投資の主なリスクと留意点
株価・為替の変動リスク:
株式は株価の変動等により、損失が生じるおそれがあります。外国株式は、為替の変動等
により、損失が生じるおそれがあります。
時価総額リスク:
時価総額による企業の社会的信用度、規模の把握をお勧めします。小型株は、流動性の低
さ/企業の情報開示/コーポレートガバナンス等に問題がある場合があります。また、客
観的投資情報が不足しているため、投資対象として安全なのは、情報量が豊富で、時価総
額の大きな代表企業と思われます。
政策リスク:
突発的な政情変化や政策変更など、また、各国の慣習や文化などの違いにご注意ください。
会計基準変更リスク:
国や企業により会計基準が違いますので、ご注意ください。
投資家の皆様へ
■ 本資料に掲載されている情報は、信頼できると思われる情報に基づいて作成時点での見解で作成しておりま
すが、これらによって生じるいかなる損害や不利益について、当社では責任を負いかねます。
■ 本資料は証券投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終決定は、情報の被提供
者自身による判断でお決め下さい。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を
全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後
の状況変化に応じて予告なく変更されます。
■ 本資料に掲載されている外国株の情報は、日本の金融商品取引法に基づく企業内容の開示は行われておりま
せん。
■ 本資料に掲載されている事項は、目的や手段の如何に関わらず、当社の許可なく、転用、複製、販売するこ
とを禁じます。
■ 執筆担当者またはアイザワ証券と本レポートの対象企業との間には、重大な利益相反の関係はありません。
お客様にご負担いただく外国株式委託手数料等について
(1)委託取引の場合
外国証券の外国取引にあたっては、取引口座に応じて以下の委託手数料(税込)をいただきます
対面口座: 売買代金に対し、最大 0.8640%(2,700 円に満たない場合は 2,700 円(買付けの場合のみ)
)
インターネット口座 「ブルートレード」
:
インターネット発注 2,160 円/コールセンター発注 4,320 円(上海 A 株・米国株等はコールセンター発注
のみ)
コンサルティングネット口座「アイザワプラス」
:
インターネット発注 6,480 円/コールセンター発注 12,960 円(上海 A 株・米国株等はコールセンター発注のみ)
(2)国内店頭取引の場合
外国証券の国内店頭取引の場合は、
所定の手数料相当額を含んだお客様の買付け及び売却の単価を当社が提
示いたします。
※
※
※
※
外国証券の外国取引にあたっては、外国金融商品市場等における売買手数料及び公租公課その他の賦
課金が発生します。外国取引に係る現地諸費用の額は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決
定されますので、本書面上その金額を予め記載することができません。
外国証券の売買、償還等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当
社が決定した為替レートによるものとします。
本資料等でご紹介する商品等の勧誘を行う場合があります。
契約締結前交付書面をよくお読みください。
金融商品取引法に基づく表示事項
■ 本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商 号 等 :藍澤證券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 6 号
(本社)東京都中央区日本橋 1-20-3
加 入 協 会:日本証券業協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会
当社が契約する特定第一種金融商品取引業務に係る指定紛争解決機関
:特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター(略称:FINMAC)
2- 2 -