携程旅行網[C トリップ・ドット・コム・インターナショナル]

藍澤證券株式会社
2016/02/10
審査番号:160210-A2
外国企業レポート
米国 ADR:CTRP
携 程 旅 行 網 [ C ト リ ッ フ ゚ ・ ト ゙ ッ ト ・ コ ム ・ イ ン タ ー ナシ ョ ナ ル ]
― 姚 莉
業種: レジャー
/ 中国最大のオンライン旅行会社
株式データ
中国最大のオンライン旅行会社。旅行情報サイト「Ctrip 携
程旅行網」やコールセンターを通じて、ホテルや航空券の予約、
パッケージツアーの手配、ビジネストラベルのマネジメントなど
を含む旅行サービス全般を提供している。大手調査会社アイリ
サーチの統計データによると、2015 年 4~6 月期の中国のオン
ライン旅行予約における同社の市場シェアは 54.5%で、2 位
2016/2/9 現在
株価
売買単位
時価総額
実績 PER
PBR
52 週高値
52 週安値
「芸龍(elong.com)」の 4.7%を大きく引き離し、圧倒的なシェア
業績推移
を占めている。2015 年 7~9 月期の部門別売上構成は、ホテ
【連結】
決算期
'13/12
'14/12
ル予約が 40.9%、航空券が 36.0%、パッケージツアーが
17.7%、ビジネストラベルが 3.7%、その他が 1.7%。
/ 2015 年 7~9 月期決算は増収増益
36.57米ドル
― 株
147億9754万米ドル
93.77倍
7.34倍
57.360米ドル
21.535米ドル
売上高 前年比 純利益 前年比 1株利益 1株配当
890 33.3%
165 43.8%
0.79
0
1,184 33.1%
39 -76.3%
0.39
0
単位:百万米ドル、ただし 1 株利益、1 株配当は米ドル
※1 株配当は株式分割・併合等調整済み
株価チャート(週足2015年2月20日~2016年2月5日)
2015年7~9月期決算は、売上高が前年同期比44.3%増の
5.0億米ドル、純利益が同約11倍の3.8億米ドルと大幅増収増
株価
(米 ドル)
出来高
(百万株)
500
60
益になった。主力事業であるホテルと航空券の予約はアウトバ
450
55
400
50
ウンド旅行の活況を受け好調に推移し、予約による手数料収
350
45
300
40
250
35
純利益急拡大の要因としては、「Tujia.com」への投資に関する
200
30
150
25
評価益を計上したことが挙げられる。この会計上の特殊要因を
100
20
50
15
0
10
入がそれぞれ、同45%と同51%増加し、業績拡大に寄与した。
除くと、調整後の純利益は同25.0%増となっている。
/ 個人旅行需要の増加と業容の拡大で高成長継続へ
中国では、中間所得層の拡大や様々な規制緩和などを背
景に旅行需要が大幅に伸びている。国家観光局が発表したデ
ータによると、昨年の国内旅行者数は延べ40億人回、海外旅
[出所:株式データ、業績推移、株価チャートともにブルームバーグ
などよりアイザワ証券作成]
その他
事業別売上構成
行者数は延べ1億2000万人回に達し、2000年の国内旅行7.4
億人回、海外旅行1047万人回から爆発的に成長した。特に、
ビジネス
トラベル
旅行情報をウェブ上で収集し、ホテルやチケットを自ら予約す
3.7%
る個人旅行の増加が顕著。同社は個人旅行市場では68%と
圧倒的なシェアを誇っており、需要の増加は同社の業績拡大
2015年7~9月期
その他
1.7%
パッケージ
ツアー
17.7%
に追い風となっている。また、近年、多様化する旅行ニーズに
ホテル予約
対応するべく、2014年に豪華客船を購入し、クルーズ船ビジネ
40.9%
スに本格参入したほか、国内外のホテルチェーンへの戦略投
資を行うなど、コストの低減とサービスの拡充を急いでいる。ま
航空券
36.0%
た、2015年半ばに鉄道関連の情報提供やチケット販売などを
手掛ける国内大手蒜芽科技を買収し、国内旅行商品を強化。
今後、これら一連の投資を通じて、成長著しい中国の旅行市
[出所:企業IR資料、アイザワ証券作成]
場のなかで、競争力を高めていくと期待できそうだ。
本資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を、本資料の 2 ページに記載させていただきました。
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外国株投資の主なリスクと留意点
株価・為替の変動リスク:
株式は株価の変動等により、損失が生じるおそれがあります。外国株式は、為替の変動等
により、損失が生じるおそれがあります。
時価総額リスク:
時価総額による企業の社会的信用度、規模の把握をお勧めします。小型株は、流動性の低
さ/企業の情報開示/コーポレートガバナンス等に問題がある場合があります。また、客
観的投資情報が不足しているため、投資対象として安全なのは、情報量が豊富で、時価総
額の大きな代表企業と思われます。
政策リスク:
突発的な政情変化や政策変更など、また、各国の慣習や文化などの違いにご注意ください。
会計基準変更リスク:
国や企業により会計基準が違いますので、ご注意ください。
投資家の皆様へ
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すが、これらによって生じるいかなる損害や不利益について、当社では責任を負いかねます。
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者自身による判断でお決め下さい。本資料は企業取材等に基づき作成していますが、その正確性・完全性を
全面的に保証するものではありません。結論は作成時点での執筆者による予測・判断の集約であり、その後
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せん。
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課金が発生します。外国取引に係る現地諸費用の額は、その時々の市場状況、現地情勢等に応じて決
定されますので、本書面上その金額を予め記載することができません。
外国証券の売買、償還等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当
社が決定した為替レートによるものとします。
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