五所川原市地域公共交通網形成計画策定業務仕様書 1 業務の名称 2 業務期間 五所川原市地域公共交通網形成計画策定業務 契約の日から平成29年3月31日(金)まで 3 業務の目的 五所川原地域は交通・商業の要衝として、一定の鉄道・バス路線等が整備された拠 点機能を有する地域となっている。金木地域と市浦地域との間に中泊町中里地域を挟 む飛び地形状となっており、各地域で公共交通の態様が大きく異なっている。市全域 において交通空白地域が生じないよう、コミュニティバス、スクールバス等さまざま な交通モードで地域の移動手段を維持・確保しているが、広大な市域をカバーするた め、財政負担は増大傾向にあり、持続可能な公共交通の在り方を検討することが必要 となっている。また、再開発等に伴い、新たに幹線道路沿いに大規模商業店舗が立地 したことで、まちの賑わいの中心が従来の駅前等の商店街から移りつつあり、まちづ くりの変容に公共交通体系が十分に対応できていないことが課題となっている。 こうした課題等を踏まえ、本市では平成24年に地域住民や関係機関へのアンケー ト調査等を実施し、公共交通に関する現状を把握し、今後の見直しの方向性を示す地 域公共交通ビジョンを策定しているが、その対象は主に路線バスとなっており、面的 な公共交通の再構築となっていないのが実情である。 加速する人口減少や超高齢化など、人口構造の変化による交通需要の多様化や再開 発等に伴うまちづくりの変容に的確に対応することが求められることから、人口ビジ ョンで示した将来人口推計や既存計画等を踏まえ、地域のさまざまな交通モードを捉 えながら、広大な市域をカバーできる持続可能な公共交通体系を再構築するため、ま ちづくりとも連携した市域内の地域公共交通網形成計画の策定を目的とする。 4 業務内容 再編実施計画 (1)市の公共交通の現状の整理 人口や高齢化率、施設分布等の地域特性および、人の動き(通学・通院を踏まえた お出かけの目的等)や各公共交通機関の運行状況、利用状況等の交通特性から地域の 現況を整理する。加えて、上位・関連計画からまちづくり方向性や公共交通の位置づ けを把握する。 ①既存資料・データの収集・整理・分析 ア 上位計画・関連計画:総合計画、都市計画マスタープラン、地域公共交通ビジョ ン、地域公共交通アクションプラン、総合戦略、人口ビジョンなど イ 関連調査結果(総合戦略等の市民アンケート調査など) ②地域特性の整理 ア 地区別の人口(年齢別)、人口密度、生活関連施設・観光施設等の分布状況 イ まちづくり・観光の現状と取組み ウ 地区別の移動実態(買物・通院・通勤・通学等の日常生活での移動)など ③公共交通の実態把握 ア 既存の公共交通(鉄道、路線バス、行政連絡バス、スクールバス、タクシー等) の運行状況、利用状況、これまでの取組み状況 イ 路線・系統別の評価(利用者数、利用目的など) ウ 交通空白・不便地域の状況 (2)実態・ニーズ把握調査の実施 バス利用の実態やニーズを把握するための調査を実施する。 (3)地域公共交通網形成計画(案)の検討・とりまとめ 上記の調査結果等を踏まえ、地域公共交通の課題を解決するために「地域公共交通 網形成計画(案)」を策定する。 ①公共交通を取り巻く課題の整理 ア 運営面(利用状況、収支状況、行政負担など) イ サービス面(路線カバー率、サービス水準など) ウ 運行システム面(行き先・ルート、本数、ダイヤ、車両、バス停環境、情報提供 など) エ まちづくり・観光との連携面 など ②基本方針の検討 ア 公共交通網のあり方 イ サービス提供の方針 ウ まちづくり・観光との連携方針 エ 運営・運行体制の方針 ③課題解決のための具体施策の検討 ④具体施策の事業化の検討 ア 事業方式 イ 事業化スケジュール ウ PDCAサイクルによる事業実施後の評価・検証、見直し・改善 エ 管理運営体制 (4)五所川原市地域公共交通活性化協議会の運営支援 五所川原市地域公共交通活性化協議会の開催に係る資料の作成及び会議の運営補 助(資料及び議事録の作成等)を行う。開催回数は3回程度を想定。 5 打合せ協議 業務を円滑にかつ効果的に遂行するために、着手時、中間1回、最終納品時の計3 回、協議打合せを行う。 6 業務計画書 本業務の作業を円滑に進めるため、受託者は、契約締結後速やかに委託者と十分な 打合せを行い、作業の順序及び方法に関する業務計画書を作成し提出すること。 7 成果品 本業務の成果品は以下のとおりとする。 ア 業務報告書 A4縦版1部 イ 地域公共交通網形成計画(簡易製本)30部 ウ 電子記録媒体(CD-R 等)1部
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