平成 28 年度「アジアITビジネス人材育成支援事業」委託業務企画提案仕様書 1 業務名 平成 28 年度「アジアITビジネス人材育成支援事業」委託業務 2 委託期間 契約締結の日から平成 29 年3月 10 日まで 3 委託業務の背景 沖縄県においては、沖縄 21 世紀ビジョンの実現に向けて、本県の情報通信産業が我が 国とアジアを結ぶ、「国際情報通信拠点」として継続的に成長することを目指した平成 24 年度~33 年度の基本方針を示す「おきなわ Smart Hub 構想」を策定した。 これに基づき、首都圏とアジアを結ぶ高速大容量通信回線の新設や、公設民営のクラウ ドデータセンターの建設、県内データセンター間を直接接続する高速大容量のネットワー ク基盤の3事業をパッケージとして取り組み、企業立地数の増加に繋げるとともに、日本 有数のIT企業集積地としての沖縄県のITブランド力を高めている。 今後、沖縄がアジア有数の国際情報通信ハブとして成長していくためには、国内外の情 報通信関連企業や先進的な取組を展開している企業、人材が自発的に集積する誘因力を高 める必要がある。 加えて、県では、平成 27 年9月にアジア経済戦略構想を策定し、今後、アジア諸国と の連携強化のためのネットワークの形成や、ビジネスの中核を担うブリッジ人材の育成等 に取り組むとともに、情報通信産業の更なる高度化・多様化に向け、アジアビジネスを集 積する中長期のIT戦略を推進していくこととしている。 4 委託業務の目的 県内IT企業のアジア諸国向けビジネス展開や、アジアIT企業との連携・協業による 国内外向けビジネスの創出など、我が国とアジア諸国の双方向ビジネスの展開を促進する ため、沖縄とアジアを結ぶブリッジ人材育成に関し、県が交付する「アジアITビジネス 人材育成支援事業補助金」の交付決定を受けた者(以下「補助事業者」という。)の事業 の進捗管理や、補助事業者候補の掘り起こしに向けて事業の周知・広報等を行う必要があ ることから、これらのノウハウを持った事業者を公募・選定し業務を委託する。 5 業務の内容 事業目的を達成するため、次の業務を実施すること。 ⑴ 補助事業者の募集・発掘 ア 委託事業者は、事業の目的や内容が明確に伝わるよう、沖縄のコンテンツ等を活用 し、沖縄県と協議の上、補助事業者を募集するための企画提案応募要領を作成して公 募すること。 イ 委託事業者は、事業が広く活用されるよう、公募説明会や企業訪問等により事業内 容を説明するなど、補助事業者の発掘に努めること。 ウ 補助金の交付申請をする事業者に、事業の内容、事業の実施方法、事業の実施工程、 事業の効果及び事業に要する経費等を記載した事業計画書等を提出させること。 1 ⑵ 補助事業者選定委員会の運営等 ア 委託事業者は、補助事業者の選定に当たって開催する、補助事業者選定委員会(仮 称)の運営・書類作成等に関する事務を実施すること。 イ 補助事業者選定委員会(仮称)の構成員は沖縄県と協議の上、選定すること。 ウ 補助事業者選定委員会(仮称)は、事業者からの応募状況に応じて臨機に開催でき るよう沖縄県と連携を図ること。 ⑶ 補助事業者の事業管理等 県が別に定める「アジアITビジネス人材育成支援事業補助金交付要綱」のほか、関 係法令等に従って補助事業者が補助金を適正に執行できるよう次のとおり事業管理を 実施すること。 ア 補助金交付申請書及び事業計画書の受付、内容確認及び補正の助言 イ 申請内容に関する関係者ヒアリング等の実施 ウ 補助事業者の事業の遂行状況の確認 エ 補助事業実績報告書その他事業の成果に関する書類の受付、内容確認及び補正の 助言 オ その他補助事業実施のために必要な業務 ⑷ その他 事業終了後のフォローアップや効果測定を実施する計画とすること。 6 補助事業の考え方 補助事業者が実施する補助事業の内容は以下のとおりである。 ⑴ 対象事業者 県内に本社又は主たる事業所を有するIT企業(法人)で、自社の社員等に対し、 ブリッジ人材育成を行う者であること。 ⑵ 対象事業 ブリッジ人材育成支援事業 本事業におけるブリッジ人材とは、日本と海外(主にアジア)の双方向の言語 や商習慣に精通し、海外との協業を促進することができる人材のことである。 IT産業に関連があれば、職種(システムエンジニア、プログラマー等)、国籍、 勤務地は限定しない。 ⑶ ⑷ 補助事業費 25,084,000 円 補助対象経費 ア ブリッジ人材展開事業 アジアに展開する国内外の企業に社員等(外国籍含む。)を派遣し、知識及び技術 を習得させ、実践的な研修(OJT研修等)によりブリッジ人材を育成するために必 要な経費 (ア) 往復航空運賃 (イ) 交通費(使途限定あり) (ウ) 宿泊費 (エ) 海外旅行傷害保険料 (オ) 派遣に伴う代替要員の人件費 (カ) OJT研修時の指導者人件費 イ ブリッジ人材集積事業 県内企業が新規雇用した外国籍の社員等に対し、知識及び技術を習得させ、実践的 な研修(OJT研修等)によりブリッジ人材を育成するために必要な経費 2 ⑸ (ア) 往復航空運賃 (イ) 交通費(使途限定あり) (ウ) 宿泊費 (エ) OJT研修時の指導者人件費 支援予定人数 20 人以上(但し、補助事業費の範囲内とする。) 7 企画提案の内容等 ⑴ 企画提案応募要領及び本仕様書を踏まえたものとし、次に掲げる内容を含めること。 ア 基本方針(業務を実施するに当たっての基本方針) イ 本県情報通信関連産業に関する現状及び課題の認識(特にアジアを始めとするオフ ショアビジネスの動向や、県内IT企業の海外展開・アジアIT企業の県内立地等に ついての現状や課題を把握している範囲で示すこと。) ウ 本仕様書「5 業務の内容」に掲げる業務の実施内容・方法・体制等 エ その他、事業の目的を達成する上で効果的な提案があればその提案 ⑵ 企画提案書の体裁及びプレゼンテーションについては以下のとおりとする。 ア 原則としてA4判で縦置き・横書きの左綴り、30 ページ以内とする。ただし、必要 に応じて、A4判で横置き・横書きや、A3版にして織り込むなど、見やすいよう適 宜工夫すること。 イ プレゼンテーションにおいては、委員が容易に理解できるよう、図表やグラフを多 く用いるなどの工夫をし、説明を簡潔にすること。 ウ プレゼンテーションの時間枠については、企画提案の参加者数によるので、参加者 を確定後に通知するものとする。 8 提案総額の上限について 今回の企画提案については、15,172,000 円(消費税込み)の範囲内で見積もる こと。ただし、この金額は企画提案のために設定したものであり、実際の契約額と は異なる。 9 経費の計上 ⑴ 経費の区分 本事業の対象とする経費は、事業の遂行に直接必要な経費及び事業成果の取りまとめ に必要な経費であり、具体的には以下のとおりである。 経費項目 Ⅰ 人件費 Ⅱ 事業費 内容 事業に直接従事する者(以下「従事者」という。)の直接作業時間に 対する人件費 (正社員と同等以上または一定の経験がある者を臨時雇用する場 合は人件費に計上し、事業に必要な業務補助を行う補助員(アルバ イト等)の賃金は事業費に計上すること。) 補助員人件費 事業を実施するために必要な補助員(アルバイト等)に係る経費 旅費 事業を行うために必要な従事者の国内出張及び海外出張に係る経 費 3 会場費 事業を行うために必要な会議、講演会等に要する経費(会場借料、 機材借料等) 謝金 事業を行うために必要な謝金(選定委員会等に出席した外部専門家 等に対する謝金等) 賃借料 事業を行うために必要な機械器具等のリース・レンタルに要する経 費 消耗品費 事業を行うために必要な物品(ただし、当該事業のみで使用される ことが確認できるもの)の購入に要する経費 印刷製本費 事業で使用するパンフレット・リーフレット、事業成果報告書等の 印刷製本に関する経費 通信運搬費 郵送、運送、通信等に関する経費 その他必要経費 事業を行うために必要な経費のうち、当該事業のために使用される ことが特定・確認できるものであって、他のいずれの区分にも属さ ないもの Ⅲ 再委託費 県との取決めにおいて、受注者が当該事業の一部を他者に行わせる (委任又は準委任する)ために必要な経費 Ⅳ 一般管理費 委託事業を行うために必要な経費であって、当該事業に要した経費 としての抽出、特定が困難なものについて、委託契約締結時の条件 に基づいて一定割合の支払を認められた間接経費 (Ⅰ 人件費 + Ⅱ 事業費)×10/100以内で計上する(小数点 以下切り捨て)。) Ⅴ 消費税 (Ⅰ 人件費 + Ⅱ 事業費 + Ⅲ 再委託費 + Ⅳ 一般管理 費)×8/100 ⑵ 各経費については、単価、数量、内訳等の見積条件を明記し、この事業を実施するに 当たっての一切の費用を積算すること。 ⑶ 直接経費として計上できない経費 ア 建物等施設に関する経費 イ 事業内容に照らして当然備えているべき機器・備品等(机、椅子、書棚等の 什器類、事務機器等) ウ 事業実施中に発生した事故・災害の処理のための経費 エ その他事業に関係のない経費 10 成果物について 本事業の成果物として報告書1部及び報告書の電子ファイル、概要版(A4版4ページ 程度)50 部を沖縄県に納品すること。(成果物の著作権及び所有権は、沖縄県に帰属する ものとする。) ただし、本委託業務にあたり、第三者の著作権等その他の権利に抵触するものについて は、提案者の費用をもって処理するものとする。 4 11 再委託の禁止について ⑴ 一括再委託の禁止等 契約の全部の履行を一括又は分割して第三者に委任し、又は請負わせることができな い。 また、以下の業務(以下「契約の主たる部分」という。)については、その履行を 第三者に委任し、又は請負わせることができない。 ○契約の主たる部分 契約金額の50%を超える業務 企画判断、管理運営、指導監督、確認検査などの統轄的かつ根本的な業務 その他、県が契約の主たる部分と決定した業務 ただし、これにより難い特別な事情があるものとしてあらかじめ県が書面で認める場 合は、これと異なる取扱いをすることがある。 ⑵ 再委託の相手方の制限 本契約の企画提案応募申請者であった者に契約の履行を委任し、又は請負わせること はできない。また、指名停止措置を受けている者、暴力団員又は暴力団と密接な関係を 有する者に契約の履行を委任し、又は請負わせることはできない。 ⑶ 再委託の範囲 本委託契約の履行に当たり、委託先が第三者に委任し、又は請負わせることのできる 業務等の範囲は以下のとおりとする。 ○再委託により履行することのできる業務の範囲 契約金額の50%を超えない業務 その他、県が再委託により履行することができると決定した業務 ⑷ 再委託の承認 契約の一部を第三者に委任し、又は請負わせようとするときは、あらかじめ書面に よる県の承認を得なければならない。ただし、以下に定める「その他、簡易な業務」を 第三者に委任し、又は請負わせるときはこの限りではない。 ○その他、簡易な業務の範囲 資料の収集・整理 複写・印刷・製本 原稿・データの入力及び集計 その他、県が簡易と決定した業務 12 契約保証金について 本業務の委託契約を締結する際には、委託事業者が契約保証金として契約額の 100 分の 10 以上の金額を沖縄県に納付しなければならない。ただし、沖縄県財務規則第 101 条第2 項各号のいずれかに該当する場合は、この限りではない。 契約保証金について (契約保証金) 第101条 令第167条の16第1項の規定による契約保証金の率は、契約金額(長期継続契約 に係る入札にあっては、当該契約金額を契約期間の月数で除して得た額に12を乗じて得た 額)の100分の10以上とする。 2 前項の契約保証金は、次の各号のいずれかに該当すると認められるときは、その全部 又は 一部の納付を免除することができる。 5 ⑴ 契約の相手が保険会社との間に県を被保険者とする履行保証保険契約を締結したと き。 ⑵ 契約の相手方から委託を受けた保険会社、銀行、農林中央金庫その他予算決算及び会 計令(昭和22年勅令第165号)第100条の3第2号の規定により財務大臣が指定する金 融機関と工事履行保証契約を締結したとき。 ⑶ 令第167条の5及び令第167条の11に規定する資格を有する者と契約を締結する場合 において、その者が過去2箇年間に国(独立行政法人、公社及び公団を含む。)又は地 方公共団体と種類及び規模をほぼ同じくする契約を数回以上にわたって締結し、これら をすべて誠実に履行し、かつ、契約を履行しないこととなるおそれがないと認められる とき。 ⑷ 法令に基づき延納が認められるときにおいて確実な担保が提供されるとき。 ⑸ 物品を売り払う契約を締結する場合において、売払代金が即納されるとき。 ⑹ 随意契約を締結する場合において、契約金額が小額であり、かつ、契約の相手方が契 約を履行しないこととなるおそれがないとき。 ⑺ 国(独立行政法人、公社及び公団を含む。)若しくは他の地方公共団体と契約をする とき又は公共的団体等と随意契約(公益を目的としたものに限る。)を締結する場合に おいて、契約の相手方が契約を履行しないこととなるおそれがないとき。 ⑻ 電気、ガス、水の供給若しくは公共放送等の受信等公益独占事業に係る契約又は主務 大臣が認可した契約約款に基づく契約若しくは国が指定した相手方と契約を締結する とき。 ⑼ 不動産の買入れ又は不動産若しくは物品の借入若しくは交換に係る契約を締結する 場合において、契約の相手方が契約を履行しないこととなるおそれがないとき。 ⑽ 県の業務に係る放送、広告、調査、研究、計算、鑑定、評価、訴訟等を随意契約で委 託する場合において、契約の相手方が契約を履行しないこととなるおそれがないとき。 ⑾ 資金を貸付ける契約、預金契約、寄付に係る契約、運送契約及び雇用契約を締結する 場合において、その性質上必要がないと認められるとき。 ⑿ 美術品の買入れに係る随意契約を締結する場合において、当該美術品の事前審査から 納品までの間、県がこれを保管し、契約の相手方が契約を履行しないこととなるおそれ がないとき。 13 その他 ⑴ 本仕様書に記載の業務内容は、企画提案のために設定したものであり、実際の委託仕 様書とは異なる場合がある。 ⑵ 委託事業者の選定については、提案された内容等を総合的に評価して決定する。その ため、事業を実施するに当たっては、沖縄県と協議して進めていくものとし、提案され た内容をすべて実施することを保証するものではない。 ⑶ 本仕様書記載の委託業務の内容については、実施段階において、予算、その他諸事情 により変更することがある。 ⑷ 本仕様書に記載されていない事項が発生した場合、あるいは本仕様書の記載事項に疑 義が生じた場合は、沖縄県(商工労働部情報産業振興課)と協議すること。 6
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