別紙 1 論文審査の要旨 乙第斗ユ 3 号 | 氏 名 | 西脇宏樹 主査柴田孝則教授 論文審査担当者 副査内田直樹教授 副査笠間毅 教授 (論文審査の要旨) 本研究は IgA腎症における肩桃摘出術ステロイドパルス(扇摘・パルス)療法の治療効 果に腎生検時の蛍光抗体法による Clq沈着の有無が与える影響を検討したものである。 l " 2003∼2012年に IgA腎症に対して扇摘・パルス療法を行った 110例を過去起点コホー トとして解析している。主要なアウトカムは治療から l年後の尿所見の寛解、すなわち、 尿蛋白(ー)∼(±)あるいは< 0.15g/dayで、かつ尿潜血(ー)∼(±)あるいは沈澄 RBC <51HPFとした。主要な要因は Clq沈着の有無で、年齢、性別、 eGFR、尿蛋白量、血圧、 ー腎病理所見などを調整要因としてロジスティック回帰分析を行った。 腎生検時の Clq陰性例は 110例中 86例( 78.2%)、陽性例は 24例( 21.8%)であった。 扇橋・パルス療法後の寛解は 110例中 69例( 6 2 .7%)であり、 Clq陰性例では 59/86例 (68.6%)に、 Clq陽性例では 10/24例( 4 1 .7%)に寛解がみられた。 Clq陰性は種々の 因子を調整した後でも扇摘・パルス療法後の尿所見寛解に関連がみられ、 Clq陽性に対す . 4 1 (95%信頼区間 るオッズ比は 4 1 . 3 3 1 5 .75)であった。 これまでに IgA腎症における Clq沈着の有無と肩摘・パルス療法における l年後の尿 (正|所見寛解との関連について検討した報告はなく t着について治療反応性 本論文は Clqt の点から検討した点において学術上価値があり、学位論文に値すると判定した。 f mesangial Clq deposition i s associated with r e s o l u t i o no f 論文題名: Absence o proteinuriaandhematuriaa f t e rtonsillectomypluss t e r o i dpulsetherapyf o r immunoglobulinAnephropathy (IgA腎症における蛍光抗体法 Clq陰性と扇桃摘出術 ステロイドパルス療法の治療反応性の関連) 掲載雑誌名: Nephron 130( 1) ・ 1 7 ,2015 (主査が記載、 500字以内)
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