資料Ⅲ-2-5 状 ① 況 付 与( 項 目 ) 手持ち資料1 初動時の情報収集によって把握した内容 ・NO11 タンク 14686klタンク ・直径34.8m ・現在の貯蔵量は約10000kl 詳しい原因は不明。泡消火設備のポンプの点検整備のため監視を強化し、タ ンク上部監視していたところ工具を落下させてしまい、火災が発生したと想定 される。火災発生時に点検作業者2名がやけどを負った。 ② 手持ち資料2 現場の初動や活動方針を無線にて聴取し、○○県へ電話連絡 タンク付属の固定式泡消火設備は使用不能であるため、高所放水車にて消火 を試みる模様。現在はタンクの一部から炎が上がっている状態であるため、○ ○市の高所放水車の準備ができ次第消火を試みる。また、既設の消火配管を使 用し、連結送液口を使用し消火を試みる。ただし、火災の進展によってはリン グ火災に発展する可能性がある。現在は冷却放水実施中。 火災の規模や消防署や指令センターへ問い合わせの電話が相次いでいること から、現地本部立ち上げを要請。 ③ 手持ち資料3 市民からの問い合わせや周辺状況について ・ 市民や近隣事業所、隣接道路通行中のトラック運転手から火災の状況につい て問い合わせが多数よせられている。 ・ ○○線からの列車運行の是非について問い合わせが来ており、必要に応 じて電車の運休の指示をしてほしいとの連絡が入る。 ・ ○○高速からも通行止めの是非について問い合わせが来ている。 ・ ○○展示場では就活イベントが開催されており多くの人が集まって いるとの情報が入る。 Ⅲ-13 ④ 手持ち資料4 油の抜き取りに関する情報 タンク内の油及び水の抜き取りについて、3時間後に海上の移送取扱所から 船舶への払い出しを行う準備を始めた。火災タンクから海上への払い出しのた め、海上警備が必要となる。 ⑤ 手持ち資料5 消火活動の途中経過 連結送液口からの送水と高所放水によって一時的に火災は弱まったものの、 消泡されて現在も燃焼中。リム火災からリング火災に発展しつつあり、浮き屋 根の沈没を考慮し現在は冷却放水のみを実施中。 ⑥ 手持ち資料6 大容量泡放射システムについて広域共同防災へ連絡 ・ 浮き屋根の沈没の可能性を考慮し、発災事業所は○時○○分に広域共同防災 に大容量泡放射システムを要請した。関係機関等の連絡調整を願う。 ・ リム火災ではあるがチャンバー等による泡が効果的に展開せずに浮き屋根が 傾いた状態となっており、浮き屋根の沈没危険が高まっている。 ⑦ 手持ち資料7 リム火災からリング火災に発展 リム火災からタンク火災に発展した。浮き屋根はなおも傾いた状態であるた め、消火放水は実施せず、冷却放水を実施する。 Ⅲ-14 ⑧ 手持ち資料8 リング火災から浮き屋根が沈没して全面火災に発展 タンク内に消火に使用した水が排水量を超えたため、浮き屋根が沈み全面火 災に発展した。引き続き冷却放水を行う。船舶以外への油の抜き取りについて 検討を続ける。 ⑨ 手持ち資料9 全面火災発展後の周辺施設への指示状況について ・ ○○展示場などの集客施設へは火災状況の説明を○○消防署経由で実施。発 災現場への接近を控える広報を行っている。 ・ また、○○線については、全面火災に発展したことを鑑み、運転の自粛を要 請した。実際に運転を中止するかは返事待ちである。 ・ 高速道路については、距離が十分離れているため、特段措置は行っていない。 住民や近隣の事業所へは避難指示を開始した。 Ⅲ-15
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