平成27年度第3回『B-project』の結果

釧路教育局義務教育指導班だより 第4号
編集・発行
釧路教育局教育支援課義務教育指導班
平成 28 年6月 10 日
℡ 0154-43-9283
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/krk/gakkyo.htm
釧路管内全ての児童生徒が、基礎的・基本的な知識や技能を確実に身に付けるよう、ALL釧路 学力・体力
向上八策「チャレンジテスト with『B-project』」に取り組んでいます。本号では「平成 27 年度第3回『B-p
roject』」集計結果から授業改善のポイントをお知らせします。各学校において、学習内容の確実な定着に向け
た取組をお願いします。
成果が見られた問題は↑で、課題が見られた問題は↓で表しています。
【小学校】
問題の内容(国語)
基礎
活用
学習する学年
差
第5学年
↓
2 の二
漢字を正しく読んだり書いたりする。
(ぎじゅつ→技術)
4の二
接続語を使って 1 文を2文に分けて書く。
第3・4学年
↓
①の二
発言者の意見や提案を聞き、内容を整理したり進行し
たりすることができる。
第5・6学年
↓
②の一
二つの詩を比べて読んで考えたことを書く。
第5・6学年
↓
問題の内容(算数)
③
基礎
⑩
①の(2)
活用
整数を小数で割り切れるまで計算する。
チャレンジテスト第5 学年、1 学期末問題3の(5)の類題です。
上底3㎝、下底8㎝、高さ4㎝、斜辺5㎝の台形の面積を求める式
と答えを書く。
示された割り引き後の値段の求め方の中から誤りを見いだし、正し
い求め方と答えを書く。
帯グラフに示された割合と基準量の変化を読み取り、インターネッ
②の(2) トの貸出冊数の増減を判断し、そのわけを書く。
学習する学年 差
小第5学年
↑
小第5学年
↓
小第5学年
↑
小第5学年
↑
学習する学年
差
【中学校】
問題の内容(国語)
文脈に即して漢字を正しく書く。
↑
中第2学年
(きんとう→均等)
↑
行書の特徴の説明として適切なものを選択する。
中第1学年
5
【本間さんが書いたすいせん文】を読み、推薦している理由
小第5・6学年 ↑
① 一のイ
を書く。
活用
川本さんの助言についての説明を書く。
小第5・6学年 ↓
②
基礎
2 の二
【課題】
二つの詩を比べて読み、内容や
表現の工夫を捉え、それらについ
て自分の考えを書くことに課題
が見られます。
【授業改善のポイント】
日常の授業において、読む観点
を明確にし、それを基にして考え
を書くよう指導することが大切
です。
【課題】
公式や算数の用語を適切に用
いることに課題が見られます。
【授業改善のポイント】
日常の授業において、式や図、
表とともに、算数の用語を活用し
ながら自分の考えを説明する算
数的活動を行うことが大切です。
【課題】
話し手の意図を捉えながら聞
き、その内容に効果的に助言する
ことに課題が見られます。
【授業改善のポイント】
日常の授業において、自分の考
えを明確にしながら相手に伝わ
るよう注意して話すよう指導す
ることが大切です。
活用問題は小学校第6学年のときに出題された問題です。
問題の内容(数学)
基礎
活用
学習する学年
差
(5)
縦a、横bの長方形において、2(a+b)が表す量を選ぶ。
中第1学年
↑
(10)
立体の辺を含む直線について、正しい記述を選ぶ。
中第1学年
↓
1の(2)
連続する5つの整数の和について成り立つ事柄を表現する。
中第2学年
↓
1の(2)
底面になる円の半径の長さが8㎝のとき、表や式から、側面にな
るおうぎ形の中心角の大きさを求める方法を説明する。
中第2学年
↓
【課題】
発展的に考え、見いだした事
柄を数学的に表現することに課
題が見られます。
【授業改善のポイント】
日常の授業において、前提と
結論の両方を明確にし、文字式
を用いて説明する数学的な活動
を行うことが大切です。
今回の結果から、算数の整数÷小数の問題等の定着が図られてきています。
その一方、依然、国語、算数・数学とも考えや説明を書くなどの学習が定着していない状況が
見られます。国語、算数・数学を始め、全ての教科、領域等において自分の考えを書いたり説明したりする学習
活動の充実をお願いします。
編集後記