平成28年度川崎市社会的養護関係施設指導監査における重点事項

平成28年度川崎市社会的養護関係施設指導監査における重点事項
本年度の社会的養護関係施設の指導監査は、次の事項に重点を置いて実施するものと
する。
1
適切な計画の策定と計画に基づく支援
(1) 児童入所施設については、個人の尊厳の保持を旨とし、児童の自立支援の視点に立
ち児童及び保護者の意向を踏まえているか。
(2) 社会的養護関係施設については各運営指針を踏まえているか。
また、児童相談所など関係機関との連携を図りながら、適正な児童自立支援計画が
策定され、この実践を通じ進学・就労等の選択に際し、児童の意向等に十分配慮し、
児童の自立を行っているか。
2
児童の健康及び安全の確保
(1) 「日本人の食事摂取基準2015年版」に基づき、給与栄養目標量の設定、献立の
作成を行い、各児童の成長に資する内容であることを確認した上で給食を提供してい
るか。
(2) 食物アレルギーを持つ児童に対し、誤食の防止措置等を適切に行っているか。また、
誤食事故があった場合には適切に記録を残し、保護者等と連絡をとっているか。
(3) 感染症及び食中毒に対する予防対策が徹底されているか。また、その発症又は発生
後速やかに関係機関と連携を取り、事態の収束に向けた適切な処置を行っているか。
(4) 投薬の管理を適切に行っているか。
3
利用者の人権擁護
(1) 適切な虐待防止策が取られているか。虐待の把握、虐待の判断、相談援助経過等、
対応経過について適切な記録が行われているか。
(2) 苦情解決の仕組みが整備され、利用者への周知等情報提供に取り組んでいるか。ま
た、苦情があった場合は適切に対応し、対応経過を記録しているか。
(3) 体罰等懲戒権が濫用されていないか。また、その他職員による不適切な行為が行わ
れていないか。
4
安全及び衛生対策の徹底
(1) 年齢区分別に施設の基準面積が確保されているか。
(2) 施設及び設備は安全かつ衛生的に維持管理されているか。
(3) 防火設備の配備、避難・消火訓練等の防災対策が取られているか。また、訓練の結
果は適切に記録されているか。
5
職員の確保と処遇の充実
(1) 職員配置基準に定める職員の数及び資格を満たしているか。また、兼務することが
できない職員を兼務させていないか。
(2) 職員を日々適正に配置し、その記録が適正に残されているか。
(3) 職員の労働条件の改善等、職員の定着化に努めているか。
6
諸規程の遵守
就業規則及び給与規程等に基づき、職員の労務管理や給与支給が適正になされている
か。
7
会計処理の適正化
(1) 契約を結ぶにあたり、契約締結の必要性を稟議書等により明確にし、請書、契約書
等の関係書類を適正に作成し、保管しているか。また、入札を行わなければならない
案件を随意契約としていないか。
(2) 不正経理防止のため、内部牽制体制が確立されているか。
(3) 措置費等の弾力運用の範囲は各関係通知に基づき適正な範囲内で行われているか。
また、やむを得ず資金の貸付を行う場合については当該年度内で解消しているか。
(4) 当期末支払資金残高は当該年度の運営費又は措置費収入の30%以下の保有となっ
ているか。
(5) 社会福祉法人新会計基準への移行処理を完了させるとともに、移行後の会計処理を
適正に行っているか。
8
社会的養護関係施設に対する第三者評価等
(1) 社会的養護関係施設については、施設長や基幹的職員を中心に全職員が参加して自
己評価(自己点検)を行っているか。
(2) 社会的養護関係施設については、第三者評価の準備を着実に進めているか。
(3) 社会的養護関係施設については、利用者調査を実施しているか。また、特に母子生
活支援施設にあっては母子別に調査を実施しているか。