別記(第4条関係) 条件付き一般競争入札参加要件設定基準 条件付き一般競争入札を執行する場合における参加要件の設定にあたっては、別 に定めのある場合を除き、原則としてこの基準によるものとする。 1 入札参加資格者名簿における格付け及び総合点数に関する条件 (1) 格付けを行う工種の工事については、那須烏山市建設工事等指名業者選定規程 (平成 24 年那須烏山市規程第 13 号)第2条に規定する発注基準による工種毎の請 負対象額に応じた等級とする。ただし、特定建設工事共同企業体による発注に係る 発注基準については、那須烏山市建設工事共同企業体取扱規程(平成 21 年那須烏 山市規程第 32 号)のほか、別に定めるところによるものとする。 (2) 次に掲げる工事については、発注工事の規模・技術的難度等を考慮し、総合点数 が一定以上の者であることを条件とすることができるものとする。 ① 格付けを行わない工種の工事 ② 1億円以上の土木工事・設備工事又は2億円以上の建築工事 ただし、県内に本店(建設業法に基づく主たる営業所、以下同じ。)を有する企業の みを対象とする場合を除く。 2 同種・類似工事に係る施工実績等技術的適性に関する条件 契約の適正な履行及び工事の品質確保を図るため、次に掲げる条件を設定するこ とができるものとする。 (1) 企業の施工実績 ① 発注工事の特性(工事の目的、種別、規模・構造等の条件、工法等の技術特性、地 質等の自然条件、周辺地域環境等の社会条件など)に応じ、技術的観点から必要な 条件を設定する。 ② 施工実績として認める工事の発注者は、国、特殊法人等、都道府県又は都道府県 出資公社、市町村とする。ただし、建築工事・設備工事においては、民間発注工事を 含めることができるものとする。 ③ 施工実績として認める期間は、過去 15 年間とする。 (2) 配置予定技術者の工事経験 ① 発注工事の特性(工事の目的、種別、構造等の条件、工法等の技術特性、地質等 の自然条件、周辺地域環境等の社会条件など)に応じ、技術的観点から必要な条件 を設定する。 ② (1)の②及び③に準ずる。 (3) 配置予定技術者の資格等 ① 指定建設業(土木一式、建築一式、電気、管、鋼構造物、舗装、造園)に係る工事に おいては、1級の国家資格者(土木施工管理技士)等とする。 ② 土木一式工事に係る 1,000 万円以上の工事においては、1級又は2級の国家資格 者(土木施工管理技士)等とする。 (4) 発注工事の特性により特に必要があると認めたときは、公正な競争を阻害する過 度な参加制限とならない場合に限りその他の高度な技術的適性に関する条件を設定 するものとする。 3 分離発注の考え方 (1) 建築工事の場合 ① 新築工事の場合 建築工事、電気設備工事、機械設備(管)工事等の設計額の合計額(消費税及び 地方消費税を含む額)が、概ね3億円以上のときは、分離発注とする。ただし、電気 設備工事又は機械設備工事費にあっては、その合計額が全体工事費の 10%未満の ときは、一括発注とする。 ② 改修工事の場合 建築工事、電気設備工事、機械設備(管)工事等の設計額の合計額(消費税及び 地方消費税を含む額)が、概ね2億円以上のときは、分離発注とする。ただし、電気 設備工事又は機械設備工事費にあっては、その合計額が全体工事費の 10%未満の ときは、一括発注とする。 ③ 改修工事の特例の場合 建築工事、電気設備工事、機械設備(管)工事等の設計額の合計額(消費税及び 地方消費税を含む額)が、概ね2億円以上であっても、次に掲げる事情があるとき は、一括発注とする。 ア 工事の安全が確保できない場合 イ 工期が短い等の諸条件により一括発注のほうが的確な施工管理ができる場合 (2) 土木工事の場合 ① 道路(道路整備事業費に係る道路)工事の場合 1件の道路工事の設計額(消費税及び地方消費税を含む額)が、概ね 4,000 万円 を超えるとき、又は工事延長が 300mを超えるときは、分割発注とする。 なお、4,000 万円未満であっても、適正工期が確保できないときは、分割発注とす る。ただし、工事現場の接続等により安全面が確保されない等の事情があるときは、 一括発注とする。 ② 道路(道路保全事業費に係る道路)工事の場合 市内中小建設業者の育成の観点から、原則として、土木一式工事における市の格 付けがCランクの事業者を指名することとする。ただし、近隣河川及び道路等の関連 で国及び県等の協議が必要な工事、交通量の多い箇所における工事又は難易度の 高い工事の場合については、当該Cランクの業者によらず、B以上(SA、A又はB)等 の業者を含めた範囲内で、工事内容の状況に応じ、指名することとする。 (3) 上下水道工事の場合 ① 上水道工事の場合(水道本管工事に限定) 1件の上水道本管工事の設計額(消費税及び地方消費税を含む額)が、概ね次に 掲げる金額を超えるとき、又は工事延長が 300mを超えるときは、分割発注とする。 なお、次に掲げる金額未満であっても、適正工期が確保できないときは、分割発注 とする。ただし、工事現場の接続等、安全面が確保されない等のときは、一括発注と する。 ア 水道本管の直径が 75mm以下の場合 500 万円 イ 水道本管の直径が 75mmを超える場合 1,000 万円 ② 下水道工事の場合(管渠工事に限定) 1件の下水道工事の設計額(消費税及び地方消費税を含む額)が、概ね 4,000 万 円を超えるとき、又は工事延長が 300mを超えるときは、分割発注とする。 なお、4,000 万円未満であっても、適正工期が確保できないときは、分割発注とす る。ただし、工事現場の接続等、安全面が確保されない等のときは、一括発注とす る。 4 特定建設工事共同企業体の考え方 次に該当する工事にあっては、特定建設工事共同企業体による施工ができる。 ① 大規模工事かつ難易度の高い工事であって、建設業者の信用、技術、施工能力等 を勘案し、効果的に施工ができると認められる工事 ② 大規模工事であって、地域の企業が連携することにより、施工技術及び施工能力 の向上が図られ、さらには地域の活性化に資すると認められる工事 (1) 建築工事の場合 新築工事及び改修工事とも、原則として、設計額(消費税及び地方消費税を含む 額)が、概ね1億円以上のときは、特定建設工事共同企業体による施工とする。ただ し、諸条件により、特定建設工事共同企業体以外の施工が適正と認められる工事に ついては、建設工事等請負業者選考委員会等における協議により特定建設工事共 同企業体以外の施工とすることができる。 (2) 電気設備工事、機械設備(管)工事の場合 新築工事及び改修工事とも、原則として、設計額(消費税及び地方消費税を含む 額)が、概ね 5,000 万円以上のときは、特定建設工事共同企業体による施工とする。 ただし、諸条件により、特定建設工事共同企業体以外の施工が適正と認められる工 事については、建設工事等請負業者選考委員会等における協議により特定建設工 事共同企業体以外の施工とすることができる。 (3) 土木工事の場合(水道施設工事を含む。) 新築工事及び改修工事とも、原則として、設計額(消費税及び地方消費税を含む 額)が、概ね1億円以上のときは、特定建設工事共同企業体による施工とする。ただ し、諸条件により、特定建設工事共同企業体以外の施工が適正と認められる工事に ついては、建設工事等請負業者選考委員会等における協議により特定建設工事共 同企業体以外の施工とすることができる。 (4) 特定建設工事共同企業体における工事種別及び工事金額による地域要件の設定 について(ただし、代表構成員のみの要件とする。) 特定建設工事共同企業体における工事種別及び工事金額による地域要件の設定 のうち、代表構成員の選定に係るものにあっては、次の表に掲げるとおりとする。な お、その他の構成員に係る地域要件の設定にあっては、状況に応じ、その都度設定 するものとする。 工事種別 選定(設定)区域 左欄の区域内に 含まれる市町 那須烏山市 土木工事(水道 電気設備工事・機 建築工事 施設工事を含 械設備(管)工事 む。) 1億円未満 5,000 万円未満 烏山土木事務所管内 那須烏山市及び 那珂川町 烏山及び大田原各土 那須烏山市、那 木事務所管内 珂川町、大田原 市、那須塩原市 及び那須町 2億円未満 1億円以上 5,000 万円以上 3億円未満 烏山、大田原及び矢 大田原市、那須 3億円以上 板各土木事務所管内 塩原市、那須町、 5億円未満 矢板市、さくら 市、塩谷町、高根 沢町、那須烏山 市及び那珂川町 烏山、大田原、矢板 大田原市、那須 5億円以上 及び宇都宮各土木事 塩原市、那須町、 務所管内 矢板市、さくら 市、塩谷町、高根 沢町、那須烏山 市、那珂川町、宇 都宮市及び上三 川町 1億円未満 2億円未満 ※ 各入札公告要件を設定する際、該当ランクの業者数が少ないときは、この表の定め によらず、区域を拡大することもできる。 5 特殊工事の考え方 (1) 土木一式工事のうち、橋梁工事、鉄道近接工事等の特殊工事における分離・分割 工事等の発注方法については、建設工事等請負業者選考委員会等における協議等 により決定するものとする。 (2) 建築工事・電気設備工事等における特殊工事の発注方法については、当該工事 の内容その他の状況に応じ、建設工事等請負業者選考委員会等における協議等に より決定するものとする。 (3) 上水道工事における設備工事については、特殊工事が多いことに鑑み、当該工事 の内容その他の状況に応じ、建設工事等請負業者選考委員会等における協議等に より決定するものとする。 6 緊急を要する工事等の特例 災害復旧工事等の緊急を要する工事その他市長が特別な事情があると認める工 事については、この基準によらないことができるものとする。 ※用語解説 ○「分離発注」とは、専門職種又は専門工種に分けて発注する方法で、例えば、ある一 つの建物の建築工事を、建物本体の建築工事、電気設備工事又は機械設備工事 (管)工事のそれぞれ異なる専門工種に分けて発注する方法をいう。 ○「分割発注」とは、同一工種を複数工区以上に分けて発注する方法で、例えば、同一 敷地内に複数以上の建物を建築する工事又は道路工事で同一路線内の土木一式 又は舗装工事について、建物についてはその棟ごとに、道路についてはいくつかの 工区に分けて発注する方法をいう。 ○「概ね」とは、±10%以内の範囲内をいう。
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