4 固定式泡消火設備 浮き屋根式屋外貯蔵タンクに設置されている固定式の消火設備の1つであり、第 3種固定式泡消火設備という。 法令では、高引火点危険物(引火点が 130℃以上の危険物)のみを 100℃未満の 温度で貯蔵し、又は取り扱う屋外貯蔵タンク以外の屋外貯蔵タンクで、液表面積が 40m2以上、又は高さが6m 以上の屋外貯蔵タンクや石油備蓄タンクの一形態である 地中タンクについては、第3種の消火設備のうち、泡消火設備を設置することとさ れている。 第3種固定式泡消火設備とは、屋外貯蔵タンクの火災に対して消火用泡を放出す ることによって、火災を窒息効果により消火するための設備である。 浮き屋根式屋外貯蔵タンクに設置されている泡消火設備には、写真1に示すよう な「特型泡放出口」が設置され、側板とフォームダムの間(以下「環状部分」とい う。)に泡を放出することによって、環状部分に発生した火災を消火する仕組みと なっている。図4-4に特型泡放出口からの泡放射のイメージを、写真2に特型泡 放出口からの泡放射の状況を、それぞれ示す。 Ⅳ―7 エアーフォームチャンバー デフレクター ウェザーシールド フォームダム 写真1 特型泡放出口の設置状況 エアーフォームチャンバー デフレクター 空気取入口 フォームダム 環状部分 (1.2m以上) 0.9m以上 ポンツーン 図4-4 特型泡放出口からの泡放射イメージ 写真2 特型泡放出口からの泡放射状況 出典:深田工業株式会社カタログ Ⅳ―8
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