○2016年版ものづくり白書のポイント ・我が国ものづくり産業が直面する課題と展望の分析 ①安倍内閣の経済政策(アベノミクス)の効果が現れる中、企業収益の改善が進み、従業員へ の利益還元が中小企業に広がるなど「経済の好循環」は着実に進展してきています。一方、 新興国における景気減速などの世界経済の変化に伴い、先行きに不透明感が漂っている様子 もうかがえます。 ②製造業の国内事業環境に一定の改善が見られる中、再生医療や航空機など投資拡大が見込ま れる分野がある一方、労働供給面での制約が国内回帰の妨げとなるなど、様々な課題も存在 しています。こうした課題を克服するための投資分野等、国内生産拠点の強じん化に向けた 分析をしています。 ③さらに、付加価値が「もの」そのものから、 「サービス」 「ソリューション」へと移る中、も のづくり企業には、市場変化に応じていち早く経営革新を進め、ものづくりを通じて価値づ くりを進める「ものづくり+企業」となること等について分析をしています。 ④IoT やビックデータ、AI を始め、第 4 次産業革命とも称されるデジタル化の進展によって変 わりつつある製造業の状況について紹介しています。 ○2016年版中小企業白書のポイント 第1部 平成27年度(2015年度)の中小企業の動向 第 1 部では、最近の中小企業の動向についての分析を行い、中小企業の経常利益が過去最高 水準に達しているものの、売上高の伸び悩みや人手不足、設備の老朽化といった課題に直面 していることを明らかにした上で、中小企業の生産性について分析を行っています。 第2部 中小企業の稼ぐ力 第 2 部では、中小企業の稼ぐ力に着目し、生産性向上のための IT 活用、売上拡大のための 海外展開、稼ぐ力を支えるリスクマネジメントについて取り上げています。 ○2016年版小規模企業白書のポイント 第1部 小規模事業者の動向 第 1 部では小規模事業者の動向や直面する課題(商圏や売上高の現状/IT活用の現状/効 率的な経営や経営課題への取組/人材の確保と育成/事業承継の現状と課題)を分析したほ か、支援機関である商工会・商工会議所の経営指導員等の取組や、地域において小規模事業 者が担っている役割等に焦点を当て分析を行っています。 第2部 小規模事業者の未来 第 2 部では、業績傾向の良い小規模事業者の特徴等として経営者の年齢別の分析や女性の就 業環境などについて分析したほか、フリーランスの実態や事業活動について取り上げており ます。 第3部 小規模事業者のたくましい取組―未来につなげる― 第 3 部では、地域に密着してたくましく活動している小規模事業者の取組について、44 事 例を紹介しています。
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