第 4 号 発信日:平成28年6月6日 由利地域振興局 農林部 農業振興普及課 TEL:22-8354 NOSAI由利 由利農業共済組合 TEL:24-3301 JA秋田しんせい 営農生活部 米穀課 TEL:27-1601 稲作情報 農薬(除草剤)の飛散(ドリフト)防止について 農道・畦畔等で除草剤(非選択性除草剤)を散布する場合は、周辺圃場(水稲・野菜)へ飛散しないよう に注意が必要です。 周辺圃場へ作物がある場合は除草剤散布をひかえ、刈払い機で作業を行うようにしましょう。 散布が必要な場合は、風の無い日を選び、飛散防止カバーを付けて飛散しないように注意し散布 散布が必要な場合は、風の無い日を選び、飛散防止カバーを付けて飛散しないように注意し散布 するようにして下さい。 表層剥離や藻類の対策について 連日の好天続きにより、表層剥離や藻類の発生が目立っております。発生量が多いと、地温の低下や除 草剤効果の抑制等に結びつきます。水の入替えや下記の薬剤の散布により、環境の改善を図って下さい。 ★薬剤散布による表層剥離・藻類対策・・・モゲトン粒剤(1kg・3kg) 表層剥離:10アールあたり1~2kg散布 アオミドロ:10アールあたり2~3kg散布 ※とくに、これから初中期一発剤等を散布するときに表層剥離や藻類があると、除草剤散布の障害となる ので、除去してから散布して下さい。 病害虫の発生について ~6月予報(秋田県病害虫防除所 発生予察情報より)~ ◆ 葉いもち 感染量は平年並みと予想されますが、補植用の「余り苗」の放置が多く見られ、葉いもちの発生が心配され ます。 「余り苗」はそのまま放置すると葉いもちが発生しやすく、本田での発病の強力な感染源になってしまいま すので、直ちに土中に埋没処分して下さい。 ◆ イネミズゾウムシ 発生時期は早く、発生量は多いと予想されます。 圃場内で発生が多く食害が見られる場合は下記の薬剤で防除して下さい。 ★トレボン粒剤・・・10アールあたり2kg(湛水散布) なお、殺虫剤入りの箱粒剤や側条用薬剤を使用している場合は、イネミズゾウムシが確認されてもほとん ど食害が見られない場合もありますので注意して下さい。※この場合は散布の必要はありません。 ◆ イネヒメハモグリバエ 発生量はやや少ない(前年より少ない)と予想されます。 田植の遅かった圃場又は直播圃場では、6月中旬頃より第2世代目が発生すると被害が発生する場合が ありますので注意して下さい。 ★トレボン粒剤・・・10アールあたり2~3kg(湛水散布) ◆ 斑点米カメムシ類 発生時期は早く、発生量は多いと予想されます。 6月1日~12日まで、統一草刈り期間となっておりますので、畦畔や転作田の草刈りを適切に行って下さ い。 また、近年発生量が多いアカスジカスミカメは、水田内のイネ科雑草(ヒエ類)やカヤツリグサ科(ホタルイ・ シズイなど)の穂に産卵するので、水田内の除草対策も徹底して下さい。 暑い日が続いております。農作業中の事故や熱中症には十分注意して下さい。 ◆ 残草への中後期除草剤 (ヒエ剤) 除草剤名 クリンチャー 1㌔粒剤 使用時期(移植栽培) (移植栽培) 10a当り 使用量 使用 方法 移植後7日~ ノビエ4.0葉期まで 1kg 湛水散布 2 1 ノビエ(4.0葉期) 移植後25日~ ノビエ5.0葉期まで 1.5kg 湛水散布 2 1 ノビエ(5.0葉期) 100mℓ (水25~100ℓ) 湛水又は落 水散布 2 1 ノビエ(6.0葉期) 移植後15日~ ノビエ4.0葉期まで 1kg 湛水散布 1 1 ノビエ(4.0葉期) 移植後7日~ ノビエ4.0葉期まで 1kg 湛水散布 2 1 ノビエ(4.0葉期) 移植後14日~ ノビエ5.0葉期まで 1.5kg 湛水散布 2 1 ノビエ(5.0葉期) 移植後20日~ クリンチャーEW ノビエ6.0葉期まで ヒエクリーン 1㌔粒剤 ヒエクッパ 1㌔粒剤 使用 成分 回数 数 適用雑草等 ◆ 残草への中後期除草剤 (ヒエ剤+広葉剤) フォローアップ 移植後15日~ ノビエ5.0葉期まで 1㌔粒剤 (稲4.0葉期以降) 移植後20日~ ワイドアタックSC ノビエ5.0葉期まで (稲5葉期以降) 湛水散布 1 2 100mℓ (水100ℓ) 落水散布 2 1 3kg 落水散布又 はごく浅い 湛水散布 1 2 2 2 ノビエ(5.0葉期) マツバイ、ホタル イ、ミズカヤツリ、ウリカワ、ヘラオモダカ、オ モダカ、クログワイ、コウキヤガラ、シズイ ノビエ(4.0葉期) マツバイ、ホタルイ、ミズカヤツリ、ウリカワ、 ヘラオモダカ、オモダカ、クログワイ、シズ イ 移植後20日~ ワイドパワー粒剤 ノビエ5.0葉期まで (稲4葉期以降) クリンチャーバス 移植後15日~ 1000mℓ 落水茎葉 ノビエ5.0葉期まで (水70~100ℓ) 散布 ME液剤 ヒエクリーン 移植後15日~ バサグラン粒剤 ノビエ4.0葉期まで ノミニー液剤 移植後30日~ クサネム40cm イボクサ30cmまで ノビエ(5.0葉期) マツバイ、ホタル イ、ミズカヤツリ、ウリカワ、ヘラオモダカ、オ モダカ、クログワイ ノビエ(5.0葉期) マツバイ、ホタルイ、ミズカヤツリ、ウリカワ、 ヘラオモダカ、クログワイ、シズイ、オモ ダカ ノビエ(5.0葉期) マツバイ、ホタルイ、ミズカヤツリ、ウリカワ、 ヘラオモダカ、クログワイ、シズイ、オモ ダカ 1kg 3kg ごく浅い 湛水散布 1 2 50~100mℓ (水100ℓ) 落水散布又 はごく浅い 湛水散布 1 1 落水散布又 はごく浅い 湛水散布 1 1 マツバイ、ホタルイ、ミズカヤツリ、ウリカワ、 ヘラオモダカ、クログワイ、オモダカ、シズ イ 2 1 マツバイ、ホタルイ、ミズカヤツリ、ウリカワ、 ヘラオモダカ、クログワイ、オモダカ、シズ イ クサネム、イボクサ ◆ 残草への中後期除草剤 (広葉剤) バサグラン粒剤 移植後15日~55日 3~4kg 落水散布又 500~700mℓ バサグラン液剤 移植後15日~55日 (水70~100ℓ) はごく浅い 湛水散布 WCS圃場のいもち病・カメムシ対策について 毎年、WCS圃場からいもち病が発生し、周囲に蔓延していく場所が見られます。 WCSは使用できる薬剤が通常の水稲とは異なりますが、オリゼメート粒剤は散布できますので、確実に 葉いもち防除を行って下さい。 また、WCS圃場の周辺圃場(主食用米)のカメムシ被害対策として下記薬剤での防除のご協力を お願いいたします。 ・スタークル粒剤(3kg剤)…10aあたり3kg散布 【WCSカメムシ防除薬剤】 ※防除時期:出穂前7~10日前 ・スタークル1キロ粒剤(1kg剤)…10aあたり1kg散布 ・スタークルメイト豆つぶ(250g剤)…10aあたり250g散布
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