な が ら 長等小学校 №3 学校だより ながら大好き 平成28.5.25 がっこう大好き らしさがいっぱい 〒520-0033大津市大門通5-1・℡522-6669・FAX522-1543 インターネット・アドレスURL: www.otsu.ed.jp/nagara/ E-mail: [email protected] <学校教育目標> 5月13日(金)のPTA総会には299名の保護者の皆さんの参加をいただきました。毎年変わらず熱心 にPTA活動にお取り組みいただいておりますことに感謝申し上げます。総会では平成28年度の学校教 育目標「心豊かでたくましい子ども」について日頃の子ども達の姿を紹介しながら説明させていただきま した。本年度はこの目標の実現に向けて、学校経営目標を「自ら学び よく遊び 生き生きと活動する 力のある学校」としました。子ども達が自ら課題を見つけて仲間と協力して探究的に取り組む力や困難 に対して諦めずに挑戦する力を育むことを目指したものです。 さて、総会の中で少しご紹介しましたが、昭和42年に現校舎が 建設され、50年近くが経過します。先日過去の記録を見たところ、 当時の学校紹介に「疏水のほとり文化と歴史の香り高い三井の 森につつまれ、美しくも又閑静な学園で、一人ひとりの感じ方を伸 昭和 47 年の登校風景 ばし、豊かな人間性と敬虔(けいけん)な心情をもつ素直で礼儀 正しい子どもを育てる。」とあり、教育目標が「礼儀正しい子ども、考える子ども、仲よしの子ども、ねばり 強い子ども、はたらく子ども」と記されていました。戦後20年以上が経過し、核家族化や開発による生 活の変化、機械文明の普及による働く意欲の低下等、当時の世相から子ども達に付けたい力を鑑み て設定されたものです。これが書かれてから50年近く経った今、国際化、情報化が進み、学力観、勤 労観も大きく変化してきました。しかし教育の本質や本校が大切にするべき不易の点は変わっていない ように思います。校舎移転から5年後の昭和47年には創立100周年行事が盛大に執り行われ、その 際に立派な記念誌が残されています。その中に当時の中井校長の「これからの教育を考えよう」と題し た寄稿がありましたので一部抜粋してご紹介します。 「民主主義のはき違えからしっかりと教えねばならぬことを教えることをちゅうちょする親や教師がいると 思えば、逆に一つでも多く知識を教え込んでおけば、それが学力となって有名大学に進学でき、そのま ま子どもの幸福に直結するものと過信し、学んだ知識が生活の中でいきいきと働くことによってのみ人間 を仕合わせにするものだということを忘れているのである。つまり、得た知識を自分のため世のために活 用することのできる主体的な人格を育てることを忘れる傾向が多くなってきた。「長等小学校100年のあゆみ」より 新しい教育観として示している、実社会で活用する力を身に付ける学習や、本校を含めて全国の学 校で研究を進めている子ども主体の「アクティブ・ラーニング」という学び方も、さらには家庭教育の本質 も、実は先達が取り組んできた教育の延長線上にあることが分かります。温故知新と言いますが、今改 めて半世紀も変わらない、本校の不易の教育の意味をかみしめ、その価値を受け継ぎつつ、学校教 育目標の実現に向けて、保護者の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。 (文責 校長)
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