ICT活用工事に取り組みます!

お知らせ
記者発表資料
配 布 日 時
平成28年6月2日
14:00
■同時発表先:合同庁舎記者クラブ、広島県政記者クラブ、鳥取県政記者会、中国地方建設記者クラブ
i-Construction で建設現場が変わります
ICT活 用 工 事 に取 り組 みます!
~中国地方で初の工事を公告~
中国地方整備局では建設現場における生産性を向上させる
i-Construction の取り組みの一環として、ICT(情報通信技術)を
測量、設計、施工、検査の全工程に導入する『ICT活用工事』に取
り組みます。
この度、中国地方で初のICT活用工事を公告しましたのでお知ら
せします。(今年度約60件の公告を予定。)
※詳細は別紙をご参照下さい。
※ICT(Information and Communication Technology)は「情報通信技術」の略
<制度に関する問い合わせ先>
中国地方整備局
082-221-9231(代表):(平日・昼間)
企画部
建設専門官
あ ら き
荒木
いさお
勲
(内線3316)
<工事に関する問い合わせ先>
中国地方整備局倉吉河川国道事務所
0858-26-6221(代表):(平日・昼間)
道路管理課長
か め い
亀井
ひさ かつ
久勝
(内線431)
【広報担当窓口】
さ か や
広報広聴対策官
坂屋
企画部
松本
環境調整官
まつもと
まさゆき
政之
は る お
治男
(内線2117)
(内線3114)
【今回公告したICT活用工事の概要】
べっしょ
工 事 名 :国道9号別所地区交差点改良第2工事
事業箇所
(事業名:別所地区交差点改良)
鳥取県
公 告 日 :平成28年5月27日
島根県
岡山県
発注事務所:倉吉河川国道事務所
ことうら
とうはく
広島県
べっしょ
工事箇所 : 鳥取県東伯郡琴浦町別所地内
工事種別
山口県
:一般土木C
ICT活用工事の発注方式 :施工者希望Ⅱ型
事業の内容 :
ことうら
あかさき
とうはく
な か やま
当該箇所は、山陰道「東伯・中山道路」の琴浦PAと国道9号の道の駅「ポート赤碕」を結ぶ
べっしょなか
町道別所中線と国道9号が交わる交差点です。現在、国道9号に右折車線が無く、右折待ち
車両による交通障害が発生しています。
本事業は、事故ゼロプラン(事故危険区間重点解消作戦)の対象区間として、交差点部への
右折車線設置等により交通安全の向上を図るものです。
別所地区交差点改良
至:米子市
右折レーン設置 1箇所
至:米子市
JR山陰本線
至:鳥取市
至 鳥取市
町道別所中線
至:鳥取市
山陰道(東伯・中山道路)
N
至 米子市
出典:国土地理院「地理院地図(電子国土Web)」
計画平面図
別所交差点
左折車線設置
歩道新設(下り線)
21.08
20.77
20.68
CO
BOX
21.48
CO 警報機
JR山陰本線
CO
BOX
遮断機
遮断機
待機板
電気BOX
21.92
E
CO
看板
警報機
21.45
21.25
AS
写真①
20.34
21.76
20.13
JR山陰本線
21.23
21.08
電柱
20.40
267.4
20.86
CO
20.57
20.82
20.92
遮断機
警報機
電柱
CO
国道9号
21.50
21.61
21.87
20.91
20.82
20.66
至 鳥取市
267.3
A
21.34
遮断機
13.58
BOX
21.02
21.04
21.70
滞留スペース拡大
21.45
21.11
写真①
20.04
19.75
19.81
電柱
20.81
20.04
19.83
20.16
19.47
20.27
20.19
国道9号
21.31
21.56
21.69
20.85
20.17
20.80
19.85
21.07
至 米子市
20.52
21.52
AS
21.02
看板
21.61
20.93
看板
21.59
21.72
大黒石油東給油所
整備前
20.90
20.98
18.12
21.63
CO
21.74
右折車線設置
21.41
21.41
21.43
支柱
現況断面図(A-A断面)
21.41
A
23.25
Eベッショ支1
CO
CO
CO
歩道拡幅(上り線)
20.90
CO
看板
AS
21.71
19.42
20.97
21.28
13.37
13.35
16.72
21.84
右折車線設置
T東一幹16
Eアカサキカン93
T東一幹17
20.48
引込柱
17.64
整備後
13.83
13.06
有線TV12-77
12.01
13.30
T東一幹16R1
A
12 64
11.67
Eアカサキカン93左1
11.84
花
21.54
21.40
21.11
AS
21.45
20.68
AS
ポンプ
14.56
11.80
1.19
21.32
21.54
21.53
11.10
2
看板
有線
Eアカサキカン93左2
20.65
12.27
計画断面図 (A-A断面)
25.18
ICT活用工事とは
i-Constructionの展開に伴う「ICTの全面的な活用(ICT土工)」に向けて、ICT技術を測量、設計、施工、検査の全工程に導入する
『ICT活用工事』として公告。ICT活用工事は発注者指定型、施工者希望Ⅰ型、施工者希望Ⅱ型の3つの方式で実施していきます。
平面図
縦断図
横断図
測量の実施
従来方法
設計図から施工
土量を算出
測量
① 3次元データの契約図書化
①3次元データの
契約図書化
検測と施工を繰
り返して整形
書類による検査
施工
検査
施工者の任意データ
MC/MG施工
3次元
データ作成
・重機の日当たり
施工量約1.5倍
・作業員 約1/3
設計・
施工計画
契約図書化
i-Constructionの
①~⑥の内容はイメージ
丁張りに合わせ
て施工
設計・
施工計画
測量
これまでの情報化施
工の部分的試行
i-Construction
設計図に合わ
せ丁張り設置
書類作成
施工
②3次元計測
③3次元
出来形
管理
3次元データ
修正
② ドローン等による3次元計測基準の
整備
検査
③ 3次元出来形管理基準
の整備
④数量
算出の3
次元化
⑤3次
元データ
の納品
⑥3次元
モデルに
よる検査
⑥ 3次元モデルによる検査基準の整備
平均値
施工段階の一連の利用の前提として、
施工前に契約図書を3次元化。
ドローン等による写真測量等により、短時
間で面的(高密度)な3次元測量を実施。
多点観測を前提とした面的な
施工管理基準の設定
3次元設計データとの差を面的に
評価する
ICT活用工事の発注方式
~土工工事の全てをICT活用施工対応工事へ~
基本的考え方
○ 大企業を対象とする工事では、ICT活用施工を標準化
○ 地域企業を対象とする工事では、「手上げ方式」(施工者からの提案)から順次標準化
1.3つの方式で実施
① 発注者指定型:ICT活用施工を前提として発注
② 施工者希望Ⅰ型:総合評価においてICT活用施工を加点評価
③ 施工者希望Ⅱ型:契約後、施工者からの提案・協議を経てICT活用施工を実施
2.新設するICT活用工事積算を適用
※施工者希望Ⅰ・Ⅱ型は、施工者からの提案・協議を経て設計変更により適用
3.ICT活用施工を工事成績評定において評価
今回公告した発注方式
【発注方式のイメージ】
当初
①発注者指定型
②施工者希望Ⅰ型
(総合評価加点方式)
③施工者希望Ⅱ型
(契約後提案方式)
※②、③についてはICT活用施工の普及状況も踏まえながら運用
順次拡大
大
小
工事規模
ICT活用施工とは、建設生産プロセスにおいて、ICTを全面的に活用し、「3次元起工測量」、「3次元設計データ作成」、「ICT建設機械による施工」、「3次元出来形
管理等の施工管理」、「3次元データの納品」を行うものをいう
※起工測量とは、工事の着手前に行う、着手前の現場形状を把握するための測量です。
H28年度からi-Constructionで建設現場が変わります!
公共測量マニュアルや監督・検査基準などの15の新基準、及びICT建機のリース料を含む
新積算基準を平成28年度より導入。
ドローンによる測量が拡大
ドローンを用いた測量
マニュアルの導入により、
3次元測量が拡大
レーザ測量等に加え、
ドローンによる3次元測量も可能に
従来測量
ICT建機による施工が拡大
ICT土工用積算基準の
導入により、ICT建機
による施工が拡大
丁張りによる施工
ICT建機による施工
H28年度からi-Constructionで建設現場が変わります!
検査日数が大幅に短縮
GNSSローバー等で計測
人力で計測
10断面
/ 2km
検査書類が大幅に削減
監督・検査要領(土工編)
(案)等の導入により、
検査にかかる日数が
約1/5に短縮
(2kmの工事の場合 10日→2日へ)
工事書類
(計測結果を手入力で作成)
受注者
(設計と完成形の比較図表)
50枚 / 2km
1断面のみ / 1現場
3次元モデルによる検査
監督・検査要領(土工編)
(案)等の導入により、
検査書類が1/50に削減
1枚のみ / 1現場
○i-Constructionの目指すべきもの
i-Constructionの3つのトップランナー施策による生産性向上効果は、ICT技術の全面的
な活用による省力化や工事時期の平準化などにより、1人あたりの生産性が約5割向上。