(特別管理事項-燃やすな-3)無火気工法推進の徹底 重大事故の撲滅を目指した品質管理の重点項目の1つに、作業現場や現場事務所の火災事故を 防止することを掲げている。その予防活動の効果的な方法として、 「火気を使用しない工法(無 火気工法)」がある。 最も本質的な安全対策は、火気を使用しない方法を考えることで、まず最初に行動して頂き たい。設計段階から、制作担当者と設計者が協力してリスクアセスメントを行ない、常に無 火気工法の可能性を第一に検討し、具体的に取り組むこと。 【無火気工法への検討手順】 ≪設計時・引合い時≫ 施工現場状況の事前確認を行い可能な限りユニット化し、取付のみにできるような設計・ デザインを行う。 ≪工事受注・施工計画時≫ 施工現場状況の事前確認を行い現場での明確な採寸を行い、部材の事前加工(プレカット) や溶接等での取付を回避する方法を事前検討する。 実施図・施工図等作成し設計者・施主の承認を得る。施設ルールで火気使用が制限されてい ないかも確認しておく。 ≪施工前・施工時≫ 使用工具の準備(バンドソー、金切鋏、緊結金物、ボルト・ナット、孔開けドリル等)で火 気を使用しない工法を実施できるようにする。前日のT-RA-KYMなどでも確認・周知する。 ≪火気使用作業の例≫ 状況別に代替措置で火気使用を防げるかを検討する。 ・切断・研磨 高速切断機(高速カッター) →ディスクグラインダー(ベビーサンダー) 切断機器を火花飛散しないようなものにする(バンドソー等の切断加工用具を使用する) 現場にて切断加工せず、工場等でプレカットして持ち込む。 ・溶接・溶断作業 金物工事、鉄骨工事、軽鉄下地工事、サイン工事、鋼製建具工事、給排水・空調配管工事等 →溶接接合・固定の方法をボルト接合等で火気作業とシナイ工法で作業する。 ・高温・煮沸作業 アスファスト防水工事 ・作業環境整備での火気使用 暖房器具/ジェットバーナー(仕上げ、乾燥) →電気熱源の暖房機器を使用するよう事前準備する。 尚、最小限でも火気使用を行う場合は、丹青社「安全衛生管理シート」の「火気使用作業」を 参照し安全管理に努める事。 33
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