■ Miki Kataoka ■ 担当科目:観光資源論、 地産地消・スローフード論、 エコ・ツーリズム、 演習Ⅰ・Ⅱ、 初年次ゼミ 片岡 美喜 やる時はやる、遊ぶときは遊ぶと、 メリハリのあるゼミです。好奇 心と探究心のある人、一緒に現場へでかけましょう! ︵准教授︶ ひと言 中心に調査してきました。 リズム、エコ・ツーリズムを 行 う 地 域 を 苗代町、山梨県清里など、グリーン・ツー する教育活動の重要性が年々高まってい ㈱片品村振興公社のご協力のもと、同村 長野県の安曇野市、軽井沢町、福島県猪 ます。 のグリーンツーリズム支援と現地調査を どの 都 市 農 村 交 流 や、農 業 や 食 糧 に 関 私は先に挙げた農業・食料問題に対し 農と食の問題へ ﹁教育﹂ からのアプローチ 実施しました。同社の手掛ける自然体験 ひとつとして、グリーン・ツーリズムな て、社会のあり方や時代の違いこそあれ、 学びました。今年度は、ゼミ生らで地域 活動の支援を通じ、着地型観光の現場を 私の研究テーマ ば、開発途上国では経済水準が低く、多 域により違った課題が見られます。例え そ の 解 決 の 有 効 な 手 法 と し て、 ﹁教 育﹂ 農業と食料の基本的問題 くの人が貧困の状態にあります。こうし が重要なファクターであると考えて研究 りを行いました。その成果は、エコツー の実施と、グリーン街道の観光マップ作 住民と若 者の交 流イベント﹁カタコト﹂ 2011年より、群馬県 片品 村にて、 た地域では、 ﹁飢え﹂という命に差し迫っ をしています。 農業・食料問題には、時代や社会、地 増産と分配が第一になります。 た問題が起きるため、農業の使命は食料 これまでは、一般教育としての農業教 リ ズ ム 学 生 シン ポ ジ ウ ム 等 で 研 究 発 表 問題解決の方法には、食料援助もひと しています。 育に着目して、各地の学校給食での地産 した農業体験や食教育について研究をし 地消の取り組みや、児童・生徒を対象と てきました。また、農業以外の仕事の人 も自立するための対策が求められます。 自立を果たすためには、基礎的な学習に 片岡 ゼミでは、自分で課題を見つけ、 それにアプローチできる力を大切に考え に取り組んでいます。 然﹂であるため、机上だけではない学び 象 は、常 に動いている﹁人﹂ ﹁地 域﹂ ﹁自 このように私たちの研究室での研究対 加え、農業に関する知識や技術を身に着 達が農業者になるための教育の手法や、 育﹂が求められます。 リ ズ ム、エコ・ツ ー リ ズ ムの 観 点 か ら、 観 光 による 地 域 効 果 にも研 究 領 域 を 広 ています。本学着任後は、グリーン・ツー げています。 一方で、日本も含めた先進国では、多 他 産 業の台頭 により 農 業 が縮 小 産 業に なることで、過疎・高齢化による農業・ 農 村 の 集 落 機 能 や 生 活 圏 と しての 機 能 低下が指摘できます。また、飽食による 食品残さ、消費構造の問題、食品安全性 場 所 に 出 会 える よう な 活 動 内 容 を 心 が ルドワークを重視しており、多くの人や けています。これまでのゼミ合 宿では、 ています。そのための技能として、 フィー 費 者 双 方 の 認 識 や 行 動 様 式へ 働 き か け これらの課題に対しては、農業・農村 ることが求められます。実践的な手法の のあり方を模索することと、生産者・消 の問題などが表出しています。 ゼミの活動内容 ことはなくなりました。しかしながら、 くの人が数字の上では﹁飢え﹂に苦しむ ﹁生活圏としての農 村﹂についても考え け、 生活の向上に役立てられるような﹁教 つでしょう。しかし、援助がなくなって 専門分野:農業経営学(農業教育、都市農村交流)、 エコ・ツーリズム論 ■ 大学時代、本気でなにかに打ち込もう! 2015年8月に実施した 「カタコト」 での一枚。 APPROACH 2016 63 略歴:愛媛県松山市出身。愛媛大学大学院連合農学研究科博士後期課程 修了。博士(農学)。2006年より、高崎経済大学地域政策学部専任講師、2010 年より現職、現在に至る。軽井沢まちづくり委員、内閣府総合特区専門家委員 など。 観光政策 学科
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