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ー2039︶
約半数が心肺蘇生法を実施
めざしましょう、ジュニア救命士
緊急時、その場に居合わせた市民 ○小学5・6年生を対象とした 分
の心肺蘇生法の実施率は、全国平均
間の﹁救命体験コース﹂を実施し
で ・2%、当市では %となって
ています。簡単なけがの手当や救
います。これは毎年、消防団員、女
急車の呼び方、心肺蘇生法、AE
性防火クラブ員、事業所など、9千
Dの操作方法などを学び、応急手
人前後の市民の方に応急手当講習を
当の大切さを理解しましょう。受
受講していただいている結果と考え
講者には修了時に﹁参加証﹂をお
られます。
渡します。
○学校・地域・サークル・家族など
埋まらない救命率の差
に消防署の職員が出前講習を行い
毎年多くの市民の方が応急手当講
ます。
習 を 受 講 し て い る に も か か わ ら ず、 ○学校の教職員の方にも応急手当普
救命率の差が埋まらないのはなぜで
及員の資格を取得していただき、
しょう。
自ら指導するような体制づくりを
シアトルでは、1970年代後半
すすめます。
から低年齢層への応急手当講習を学
校の授業プログラムの必須科目とし
て実施してきたことが、高い救命率
につながっていると言われます。
一 方、中 津 川 市 内 の 小 学 校 で は、
平成 年中、8校で324人の受講
にとどまっています。
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子どものころから応急手当講習を
知的好奇心にあふれ、感受性豊か
な子どもの時期に、いのちの大切さ、
応急手当の重要性を学習します。そ
社会人と成長し
して、中学、高校 …
ていく過程で、応急手当を行う実践
力を身につけると、実際に応急手当
が必要な場面で、より積極的に関わ
ることができるようになります。
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人の命を助けようという行動は、
「人」だけができる尊い行為です。
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助かるはずの命を
助けよう
問 救急課︵☎
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シアトルに学ぶ
アメリカのシアトルは、緊急時の救命率が 45%と「世界一の救命都市」といわれています。
一方、日本の救命率は12.2%、中津川市では平成 25 年が3%、平成 26 年が9%、平成 27年が 19%と上昇して
いますが、シアトルには遠く及びません。この差は何から生まれるのでしょう。
シアトルの高い救命率を支えているのは、その場に居合わせた人の心肺蘇生法の実施率の高さであり、市民の
応急手当講習の受講率の高さが背景にあると言われています。
シアトルでは、市民の 60%が応急手当講習の受講者なのです。
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2016年 6月