平成 26 年度北方キャンパス教員評価総括 1 教員評価制度の概要 1.1 目的と経緯 教員評価制度の目的は、教員個人の活動状況とその成果を多角的に評価し、教育研究 等の活動の改善と自己研鑽を促すとともに、その向上と活性化を図ることです。 1.2 教員の自己評価 教員は、教育、研究、管理運営、社会貢献の各領域における以下の活動状況を考慮し、 領域別に 3 段階で自己評価を実施します。 1) 教育領域:平成 26 年度の教育実績及び教育内容、学生による授業アンケート等 2) 研究領域:平成 24 年度から平成 26 年度の間に公表された研究成果等 3) 管理運営領域:平成 26 年度の全学や学部等の委員会活動及び広報活動等 4) 社会貢献領域:平成 26 年度の社会貢献活動 教員個人の活動状況については、大学 Web サイト上の研究者情報データベースを参 照してください。平成 26 年度における各領域に対する自己評価基準は以下の通りです。 A : 著しく優れている。 B : 教員に求められる責務を十分に果たしている。 C : 著しく不十分であり、早急に改善を要する。 1.3 エフォート(努力)点 教員によって各領域の業務量が異なります。教員は、各領域における業務量を見積も り、その割合を申告します。その割合をエフォート(努力)点と呼び、各領域のエフォー ト点の合計が 10 になるように設定します。(例:教育 4、教育 3、管理運営 2、社会貢献 1 ) ただし、教員個人の教育研究分野の特性上、社会貢献活動を行うことが馴染まない 場合は、社会貢献領域を評価対象外とし、エフォート点を 0 として申告することができ ます。 1 1.4 学部長等による評価 学部長等は、所属教員の活動状況について評価を行います。その評価に際しては、教 員の自己評価を尊重しますが、自己評価が著しく適正を欠くと認められるときに修正を 行います。また、各領域において所属教員数のおおよそ 2 割の範囲内で、特段に優れて いる教員の評価を A 評価より上位の S 評価に修正することができます。 2 評価結果 2.1 各領域のエフォート点 学部等における評価対象人数と各領域のエフォート点の平均値をまとめたものが表 1 になります。 表 1: 平成 26 年度の学部等における評価対象人数と各領域のエフォート点の平均値 全体的に、教育領域、研究領域、管理運営領域、社会貢献領域の順にエフォート点を 高く付けている教員が多いことが分かります。社会貢献領域が低くなっている要因とし て、研究分野の特性上、社会貢献活動と結びつかないこと等が考えられます。また、都 市政策研究所では、組織の主目的が研究であることから、研究領域の方が教育領域より も高く、教育領域と社会貢献領域が同等のエフォート点を付けている教員が多い結果に 2 なっています。 表 2 は、過去 2 年間の北方キャンパス全体における各領域のエフォート点の平均値を 示しています。 表 2: 過去 2 年間の評価対象人数と各領域のエフォート点の平均値 去年と比較して、各領域のエフォート点の平均値は、ほぼ同じ値になっており、大き な変化はないようです。エフォート点の分布は、学生の教育に重点を置くと共に、研究 にも尽力することを目指している本学の方向性を反映していると思われます。 2.2 各領域の加重平均値 各領域の最終的な評価結果を学部等の加重平均値として数値化し、まとめたものが表 3 になります。加重平均値は、それぞれ、S: 4 点、A: 2 点、B: 1 点、C: -2 点に換算した 各領域の評価点に、その評価に該当する教員数を乗じた数値を平均した値です。 表 3: 平成 26 年度の学部等における評価対象人数と各領域の加重平均値 3 北方キャンパスでは、各領域において、「教員に求められている責務を十分に果たし ている」場合は、評価 B が付与されます。その評価点は 1 点であることから、加重平均 値が 1 点以上であれば、大学として健全な状況にあるといえます。各学部で違いはあり ますが、全体として、各領域の評価点が 2 に近い値になっていることは、組織としての 活動が良い状況であると考えられます。 表 4: 過去 2 年間の北方キャンパス全体における各領域の加重平均値 表 4 から、過去 2 年間の各領域における加重平均値は大きな変化がみられないことが 分かります。各領域における教育の具体的な活動状況については、大学 Web サイト上 で公開している研究者情報データベースを参照してください。 3 教員評価制度の検証 教員評価は毎年行われており、その成果は、研究費増額配分の資料、任期制教員再任 審査の資料、教員昇任人事の参考資料等に活用されています。また評価が低い教員には、 学部長等が指導し、改善策を求めることが制度化されています。 教員評価制度自体については、毎年、教員評価委員会において見直しを行っています。 本制度の運用が形骸化されることが無いように、今後も積極的に見直しを行い、各教員 の活動の改善に繋がる評価制度を目指しています。 4 注: ※ 1 副学長や学部長等、新任教員等の非評価対象者を除いた人数 ※ 2 地域創生学群の値は、すべて再掲。(専任教員は、基盤教育センター、都市政策研究所、 キャリアセンター、地域共生教育センターに所属しており、各所属組織でも計上してい る。なお、表中の「北方キャンパス全体」のデータは、再掲を除く数値とする。) ※ 3 「その他の組織」には、所属教員が 5 名以上の組織を計上しており、大学院社会システム 研究科、国際教育交流センター、アジア文化社会研究センター、キャリアセンター、地 域共生教育センター、情報総合センターを示す。 (教員の特定化を避けるため。) ※ 4 数値は小数点以下第 2 位で四捨五入としているため、各領域のエフォート点を合計して も 10 にならない場合がある。 5
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