11号

「♪ 望みあかるき丘の上 建てる築館小学校 輝くまどは日本に 世界に向かい開かれぬ ♪」
かがやくまど
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校長室だより №11 H28.1.26(火)
栗原市立築館小学校 校長 大沼
透
1月8日の全校集会で「一年の計は元旦にあり,一日の計は朝(あした)にあり」というお話をしました。
また「15・20・17」という数字を示しました。年明けの授業日数です。1月も残りわずか。まさ
に,1月は「行く」,2月は「逃げる」,3月は「去る」ように過ぎていきます。6年生は格別な思いで
新年を迎えたことでしょう。他学年より先に卒業を迎える6年生の3月は,14日しかありません。
最後まで築館小学校の機関車として,誇りを持って今後も励んでほしいと思います。
発揮したい 「らしさ」
◇ 今日もふれあい広場から子どもたちの賑やかな声が聞こえます。
キラリと光る雪のかたまりを満面の笑顔で運び,まるで宝石を持つ
かのように大事に雪塊を抱え走っていく全力少年・少女たち。
18日(月)から翌日にかけて降り積もった雪に,子どもたちは動
じることはありません。広場はまるでスノーマンコンテストの会場
のように大小の雪だるまが置かれ,歓声と雪玉が飛び交っています。
降る雪は大勢の子どもたちに踏み固められ,秘密基地周辺には
新雪が運ばれて,広場の雪が見事になくなっていきます。
教師たちは,いち早く出勤し,登校して来る子どもたちの道を作っています。駐車スペース確保の
ために,湿って重たい雪と昨日降った雪の除雪作業を続けています。
◇
年末年始は大雪に悩むこともなく,冬であることを忘れかけていました。初春気分で,春がそこま
で来ているぞという感じでした。本来ならば「大寒」の節目。自然を甘く見ていたようです。
ここ数年,
「未曾有」
「観測史上初」
「○○年に1度」
「想定外」の,という言葉をよく耳にします。
異常現象が続き,春夏秋冬という日本古来の季節感が崩れ始めているように思います。
◇
ゲームやIC機器に囲まれている子どもたちですが,雪の中で元気に遊ぶ姿を見て安心しました。
昔も今も変わらない本来の子どもです。そして,子どものために,多様な学びを支援できる教師。
夢と希望の実現に向けて子どもをしっかりと導く親。そんな先生や親であり続けたいと思いました。
下記の文章を見るたびに「ホントにそうだな。
」と思います。これからも,
「子どもらしさ」
・「先生
らしさ」
・
「親らしさ」を発揮していきたいものです。
近年,季節に限らずあらゆる面で「らしさ」が失われているように感じる。そんなところ
に様々な問題が起こる一つの要因があるのではないかと思う。
かつては「親は親らしく」
,
「子どもは子どもらしく」
,
「先生は先生らしく」あれと言われ
たし,実際そうあらねばならないと,皆何かしら心に留めていた。
お互いがそうした「らしさ」を大切にしてこそ,それぞれの役割意識や責任感も芽生え,
世の中がうまく成り立っていくと思う。
子どもたちを取り巻く環境の危機が叫ばれている昨今,今一度,それぞれ自らのあるべき
姿に立ち返り,果たすべき役割,取るべき態度に思いを致し,本来の「らしさ」を発揮して,
未来を担う子どもたちのために,自分の役割に,忠実かつ誠実に向き合っていきたいと思う
この頃である。