林業普及週間現地情報 (4/11 ~4/15) 森林管理課 マツカレハの大発生について 4月11日(月) 平成28年3月、石垣市 県道 211 号線沿いの街路樹において、マツカレハの大 発生が確認された。 マツカレハは北海道南部以南 日本全土に分布する蛾で、成虫は口が退化してい るため摂食はしないが、幼虫は松の葉を食し、全葉が食い尽くされるなど被害が激 しい場合はマツが枯損する事もある。 見た目目がグロテスクで、毒針毛があり、さされると激痛がある。 天敵は多く、カラス、スズメ等の鳥類や、アリ、カマキリ、アシナガバチ、クモ 等であるが、それを上回る発生量で、枯死するリュウキュウマツも出ている。 すでに、道路管理者である沖縄県八重山土木事務所が薬剤散布を行い、被害は沈 静化しているものの、幹にマツカレハのさなぎが確認されており、4月6日にさな ぎ数個体を採取して観察した結果、翌日7日に1匹目が羽化した後、4月10日時 点で雌2匹、雄1匹が羽化しており、更に翌日11日の朝には百個以上もの産卵を しており、繁殖の早さに驚かされた。 マツカレハの発生は数年続く事もある事から、まだ予断は許されない状況である。 マツカレハの幼虫 羽化したマツカレハ(♀ 4/7) 衰退したリュウキュウマツ マツカレハ産卵(左♀右♂) マツカレハのさなぎ マツカレハの卵塊(4/11) (報告者:八重山農林水産振興センター 仲里・佐喜真)
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