廃棄物処理の手引きダイジェスト版

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廃棄物処理の手引き
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廃棄物処理の手引きダイジェスト版
(廃棄物処理の手引き
平成 28 年3月
より抜粋)
○廃棄物に対する基本的な考え方
1)廃棄物の発生を抑制する。(Reduce)
2)使えるものは、再使用する。(Reuse)
3)再使用できないものは、資源として再利用する。(Recycle)
4)資源として利用できないものは、燃やして熱を回収する。(熱回収)
5)捨てるしかないものは、環境汚染を起こさないように処分する。(適正処理)
○分別貯留の注意事項
容器に色分けテープの巻き付け
無機系-黒、有機系-赤
カードに必要事項の記入
○実験廃液処理の手続きの流れ
廃液搬入は、毎月指定日
Ⅰ
②
①
a
c
廃液貯蔵庫
③
外部廃液処理業者
Ⅱ
事務局
財務部経理調達課
貯留保管
分別収集
教職員など
廃液処理は年に2回程度
各学部などの
総務担当係
排出者
木花キャンパス
b
Ⅰ
廃液収集年間スケジュールを学部等に通知
Ⅱ
①
③
b
廃液搬入量報告
廃液搬入
外部搬出及び廃液処理
② 廃液搬入量の集計、報告
a 廃液処理に関する契約
c 処理完了の報告「マニフェスト」
○実験廃液処理の手続きの流れ
廃液収集年間スケジュールを実験室等に通知
清武キャンパス
毎月20日前後
③
②
⑤
集積場所
④
外部廃液処理業者
①
貯留保管
分別収集
教職員など
医学部
管理課調達係
排出者
b
①「廃液処分申込書」の提出依頼
②
処分に関する依頼
③
⑤
④
b
集積場所への運搬
外部搬出及び廃液処理
廃液収集日の連絡・廃液処理に関する契約
処理完了の報告「マニフェスト」
廃液分類早見表
無機系廃液
有機系廃液
スタート
G3
写真用定着液
YES
定着液か?
NO
現像液か?
YES
G1
写真用現像液
YES
I
廃油
NO
廃油か?
NO
有機溶剤を含むか?
YES
水銀を含むか?
YES
A2
有機水銀系
NO
NO
他に有害物を
含むか?(注2)
YES
各担当係に相談
NO
A
水銀系廃液
YES
ハロゲン系(注3)
溶媒を含むか?
水銀を含むか?
NO
B
シアン系廃液
YES
YES
シアンを含むか?
水を含むか?
NO
YES
YES
K
難燃性有機廃液
(水の含有量の多い廃液)
H
可燃性有機廃液
(水の含有量の少ない廃液)
セレンを含むか?
NO
F2
ヒ素系廃液
J
ハロゲン系廃溶剤
NO
NO
F3
セレン系廃液
YES
ヒ素を含むか?
L その他の廃液
NO
C
フッ素・リン酸系廃液
YES
フッ素・リン酸を含むか?
注1 ここで重金属とは、カドミウム、鉛、クロム、
銅、亜鉛、鉄、マンガンなどの重金属を指す。
NO
D
クロム酸系廃液
YES
注2 ここで他に有害物とは、水銀、ヒ素、その他の重
金属、シアン、ヒ素、フッ素などを指す。
クロム酸混液か?
注3 ここでハロゲン系とは、トリクロロエチレン、テ
トラクロロエチレン、ジクロロメタン、四塩化炭素、
1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス1,2-ジクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、
1,1,2-トリクロロエタン、1,3-ジクロロプロペンなどの
ハロゲン系の有機溶剤を指す。
NO
F1
一般重金属系廃液
YES
重金属(注1)を含むか?
NO
E
酸及びアルカリ系廃液
YES
酸又はアルカリのみか?
NO
各担当係に相談
YES
他に有害物を含むか?
NO
実験流しに排水
YES
希釈
各自中和処理
廃液分別貯留区分
区 分
分類
水銀系廃液
A1
無機水銀系廃液
A3
混合(無機・有機)
水銀廃液
A4
カドミウムと水銀の混合液
B1
遊離シアン廃液
B2
難分離性シアン錯体廃液
(フェリシアン、フェロシアン等)
C1
フッ素含有廃液
C2
リン酸化合物廃液
シアン系廃液
フッ素
・リン酸系廃液
クロム酸系
廃液
無
機
系
廃
液
D1
E1
酸及び
アルカリ系廃液
重金属系廃液
廃
液
酸化系、還元系を
含む
重金属を含む
ものを除く
水銀、
六価クロム、
フッ素を除く
写真廃液
水銀系廃液
可燃性有機廃剤
水の含有量が
少ないもの
水の含有量が
多いもの
・塩化カルシウムにより安定なカルシウム塩を沈殿する
グループであり、フッ素系、リン酸系の区分を明示する
・有機リン化合物を含む廃液はL分類へ
・フッ化水素の蒸気吸入で肺水腫、皮膚付着で出血性
カイヨウをおこすので、十分注意する
・三価クロム含有廃液は、F分類へ
・内容物を明示する
(注)沈殿物があればろ過するか溶解しておく
・有害物を含まない塩酸、硫酸又はアルカリの含有量が5%
以下の廃液は、各研究室でアルカリ(水酸化ナトリウ
ム)
及び酸で中和希釈して実験流しから排水
・フッ酸、リン酸を含むものは、フッ素、リン酸系廃液と
してC分類へ
・青酸を含むものはシアン系廃液B分類へ
・クロム酸その他の重金属を含むもの又は水酸化マグネ
シウム系廃液はF分類へ
・有機酸を含むものは又はアミン類水溶液はK分類へ
酸化系廃液
E4
還元系廃液
F1
重金属系廃液
F2
ヒ素系廃液
F3
セレン系廃液
G1
現像液
G2
停止液
G3
定着液
A2
有機水銀系廃液
H1
可燃性有機廃液
・内容物を明示する
灯油、軽油、テレピン油、
重油、クレオソート油等
ギヤー油、モーター油、
動植物油類(液)等
・内容物を明示する
・対象区分をして保管する
・PCBを含むものを入れないこと、PCBは別途厳重に保管
する
・高粘度廃油は、灯油などで低粘度化すること
J1
ハロゲン系廃溶媒
・内容物を明示する
・対象区分をして保管する
・PCBを含むものを入れないこと、PCBは別途厳重に保管
する
K1
溶剤に水を含むもの
K2
その他の水を含む有機化合物
廃液(有機酸、アミノ酸等)
K3
L1
その他の廃液
・遊離シアン廃液は、pH10.5以上で保存する
・重金属を含む場合は、その金属を明示する
(注)沈殿物があればろ過するか溶解しておく
・難分離性シアン錯体廃液はK分類へ
E3
I2
難燃性有機廃液
・シアンを含む場合は、その旨を明示する
・その他の重金属を含む場合は、主な含有金属を明示する
(注)沈殿物があればろ過するか溶解しておく
・金属水銀、アマルガム水銀、水銀系試薬などは、処理の
連絡があるまで各自で保管する
・水銀含浸布紙、水銀系廃液ろ過残さなどの有害固形廃棄
物
は処理の連絡があるまで各自で保管する
アルカリ系
廃油
ハロゲン系
廃溶剤
クロム酸含有廃液
(クロム硫酸等)
無機酸系廃液
(硫酸廃液、塩酸廃液)
特記事項
E2
I1
有
機
系
廃
液
種 類
L2
L3
(Cd.Mn.Ni.Cu.Zn.Pb等)
その他の廃液
(水溶性切削油等)
有機リン化合物を含む
廃液(pH5~9)
フェノール等芳香族アルコール
を含む廃液(pH5~9)
その他の廃液
・内容物を明示する
(注)沈殿物があればろ過するか溶解しておく
・発がん性物質(Beなど)、神経系障害物質(TI等)粘膜
性皮膚障害(Osなど)は重金属系に入れないで、排出者
の責任において別途処理する
・セレンは重金属系とは別に分けて貯留する
・猛毒物質(ニッケルカルボニル、アルキルアルミニウム
など)は排出者の責任において無害化した後、重金属系
廃液に加える
・フェリシアン、フェロシアンなどの金属錯体は、K分類
へ
・水銀、六価クロム、フッ素は除く
・有機金属系(例えばキレート)廃液は、K分類へ
・内容物を明示する
・対象区分をして保管する
・定着液廃液は処理の連絡があるまで各自で保管する
・内容物を明示する
・pHを明示する
・対象区分をして保管する
・PCBを含むものを入れないこと、PCBは別途厳重に保管
する
・有機金属系廃液の中で、水銀系のものはA分類へ
・内容物を明示する
・対象区分をして保管する