用紙リユースを課全体で実践 事業者への「ごみ削減効果」

ペーパーリユースシステム
自治体
インタビュー
用紙リユースを課全体で実践
事業者への「ごみ削減効果」アピールを計画
豊中市役所 環境部環境センター 減量推進課
様 【大阪府豊中市】
環境部環境センター減量推進課では、市内で発生する一般廃棄物の減量を推進しています。
さらに課自体としても、用紙のリユースに取り組んできました。その推進のために2013年6月に
は、ペーパーリユースシステムLoopsを導入。用紙リユースの実践を強化しました。
Before
用紙ごみの削減が限界に近づいていた
After
用紙ごみ削減の可能性が大きく広がる
▼年間30万枚使用する用紙の削減が困難に。
●年間6万枚の用紙使用量削減も視野に。
▼確認用の印刷など一時使用の文書が多かった。
●適切に扱った用紙は7∼8回リユースが可能。
▼集約印刷などの工夫も限界に近かった。
▼再生事業者に依頼し処分する用紙が大量に発生。
▼こうした課題を解決する方策を求めていた。
●FAXの送受信をすべてLoopsに集約。
●業務フローを維持しながら用紙リユースを実現。
●専用マーカーで用紙リユース回数を確認。
新聞広告で「用紙を繰り返し使える」Loopsを知り導入を決定
フリクションペンやフリクションライト(マーカー)で書き込みも自在。印刷も書き込みもまとめて消
色できるので、業務方法もこれまで通り。用紙を繰り返し利用できるようになりました。
Loopsを使用した作業の流れ
FAXの送受信は
すべてLoopsで
パソコンからの出力はプリンタ、
コピーはモノクロ複合機、
消色する予定のものは Loopsで出力
FAX
メモはフリクションペンやフリクションライト
(マーカー)などで
確認用など一時的に使用する文書は
すべてLoopsでコピー
「Loops通信」を発行し
用紙リユースを繰り返し
呼びかけ
●月間5,000枚を目標に用紙をリユース
●用紙ごみの削減が可能に
使用済みの資料は各自が
回収ボックスへ
使用済み用紙の回収ボックス
にも段ボールをリユース
用紙をリユース
消色
担当者が消色を実施
一時的に利用する文書はLoopsでコピーして使用後はリユース
年間出力枚数の20%にあたる6万枚の用紙ごみ削減を目指す
豊中市は、環境問題に積極的に取り組む中核市です。一般廃棄物の
これは、3万枚の用紙を2回リユースする数にあたり、月間に換算
減量に向け、ごみ減量の取組み状況や情報を盛込んだチラシを配布
すると、5,000枚をリユースすることに相当します。
したり、環境に優しいエコクッキング講座などを開催しています。
具体的な取り組みとして、文書を作成する際に確認用として一時的
豊中市環境部環境センター減量推進課でも、不要な印刷はしない、
に利用する「中間成果物」のコピーをLoopsに集約しています。
裏紙の活用、メモ用紙としての再利用、機密情報は溶解してリサイ
導入当初は、トナーがブルーであることや、Loopsで再コピーし
クルするなどの取組みを行ってきました。しかし、こうした努力に
た場合に、色が薄くなることに抵抗を感じる人もいました。しかし
よる削減効果も限界に近づいていました。
これも、コピー時に「ブルー原稿」モードを選択することで解決す
次の一手を模索している時、「トナーを消色して用紙を繰り返し利
ることが周知され、使用が定着していきました。
用できる」Loopsの新聞広告に出会いました。これなら、紙ごみ
また「Loops通信」を発行して目標値や使用効果などを掲載し、
を相当量削減できると確信。2013年6月にペーパーリユースシス
積極的な活用を呼びかけたこともあり、10月末にはリユース実績
テムLoopsを導入しました。目的のひとつには、同課自体が紙ごみ
が目標の約30%と急増、目標達成も視野に入ってきました。
削減にチャレンジし、その結果をもとに市内で製造業や飲食業を営
減量推進課減量企画係の 田淳様は「フリクションペンで書き込み
む事業者に、紙ごみ減量をアピールしたいというものでした。とい
ができ、まとめて消色できることがポイントです。Loopsとペン
うのも、豊中市の「一般廃棄物」の1/3は事業者が排出する紙ごみ
で一つのツールと言ってもいいでしょう。適切に扱ったものであれ
や生ごみであり、中でも多くを占める紙ごみの削減は、市全体のご
ば7∼8回のリユースは十分可能だと思います」とLoopsの導入効
み削減に直結するからです。運用にあたっては、同課の年間出力枚
果を高く評価しています。
数30万枚の20%にあたる6万枚を削減目標としました。
用紙の年間削減目標
30万枚/年
24万枚/年
内9万枚/年(3割)をLoopsで出力
3割を
Loopsで出力
9万枚
9万枚
は
用紙
!!
に
1/3
Loopsにて
2回消色、3回印字
3万枚
6万枚/年の削減!
(年間出力枚数)
(5,000枚/月)
お客様
豊中市役所 環境部環境センター
減量推進課
事業系ごみ係
▲ごみ収集にもハイブリッドカーを活用
小坂 剛
様(写真右)
田 淳
様(写真左)
減量企画係
▲「Loops通信」を発行
一般廃棄物のかなりの量を紙ごみ、特にコピー用紙などが
占めています。私たちのLoops活用実績を積み上げて、
「豊中市環境部環境センター減量推進課では、こういった
▲Loopsで出力したものは
ブルー原稿モードでコピー
▲一般廃棄物の回収依頼のためにFAX
で送られてきたA3サイズの地図。
回収時には二つ折りにして使用。
使用後は開いて消色。
方法で紙ごみを減らしました」と各事業所(民間の会社)
にも用紙リユースをアピールしていきたいですね。
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