2016 年 6 月号 6 月 行事予定 17 日 観音様ご縁日 19 日 心経講座 28 日 懺悔護摩供養 7 月 行事予定 10 日 心経講座 11 日 稲荷社ご縁日 17 日 28 日 ご本尊ご開帳法要 日頃の無事を感謝してお花を献じ、 観音様とのご縁を結んでください。 懺悔護摩供養 天台小止観より 何ものを殺さば安穏ならん。 12 日 のぼり旗奉納合同祈願祭 何ものを殺さば憂なからん。 稲荷社ご縁日 何ものか毒のもとにして、 11 日 六月の言葉 一切の善を呑滅するや。 右の言葉は更に続けて 仏、答えて曰く 瞋を殺せば即ち安穏なり、 瞋を殺せば憂なし。 瞋は毒のもとなり、瞋は一切の善を滅す。 と述べ、瞋恚(憤り、怒り)が幸せな人生・ 生活を奪う元であり、諸々の苦悩、悪道に堕 ちる因縁であり、正しい生活を邪魔する元凶 であり善い心を育むの大敵、種々悪口の蔵で ある、と説いています。 そして、この瞋恚の感情は日常の生活の中で 「あの人は私を悩ます、また私の仲間や親兄 弟を悩ましている。私の怒りに油を注いでく る。」との思いを増大させ、更にその怒りが 増幅して恨みを起させる。その恨みのために 怨念が芽生え、怨念から報復の心が生じ、報 復心が心全体を覆い尽くし、報復することし か考えられなくなり、誤った行動に走り、人 生を棒にふるのだとお釈迦様は教え示して下 さっているのです。 さらにお釈迦様は、この瞋恚の過ちを知っ たならば耐え忍ぶ心と慈悲の心を育め、と教 えて下さっています。 耐え忍ぶとは己の心を振り返り、よく観察 することであり、己の心を観察すると、己の 至らなさを発見することができる。周りの人 々に慈しみの心を施すと、自然に感謝の心が 芽生え、恨みや怒りが薄まり、 報復の心が鎮ま るのです。 安来 清水寺 通信 仏の 教 え 厄ばらいの寺 ◆7月17日(日) ご本尊ご開帳法要 ◎法要 午前 10 時より 本堂にて 秘仏のご本尊さまの扉を開き、大般若経 六百巻を転読して、厄除け・夏負け防止を 祈念します。また、紅白の<ご縁糸>を引いて 観音様と深いご縁を結んで下さい。 ★冥加料 お一人 1,500円 (お札・ご縁糸・大般若加持授与) 午前9時〜午後4時まで随時受付 献花のおすすめ ★献花料 500円 当日、観音様の御宝前にお花を献じます。 日頃の無事を観音様に感謝してお花を献じて下さい。 【お申込み】本堂受付または、電話・FAXでお申込み下さい。 TEL 0854-22-2151� / FAX 0854-22-2107 清水寺法嗣 善曉 スリランカ 留学体験記 No.9 今月は、スリランカの観光地として有名な仏 歯寺(ダラダー・マーリガーワ)について書いて みたいと思います。 エセラ・ペラヘラの記事で、この寺院は仏歯を 載せた象が出発する場所などとして紹介しました。 ツアーなどでスリランカを訪れる場合には、かな り高い確率で参拝すると思います。また、そこで 記した仏歯がスリランカにとって特別な意味をも つため、その関係性についても触れながら、この お寺について説明していこうと思います。 スリランカへの仏教伝来は、今から 2200 年以 上前にさかのぼります。当時のスリランカ国王で あった、デーヴァーナンピヤ・ティッサ王(在位: 紀元前 250- 前 210)の時代に、インドの王から派 遣されたマヒンダ長老一行を受け入れて、仏教が 初めて伝えられたとされています。また、マヒン ダ長老に続いて、彼の妹とされるサンガミッター 長老尼ら比丘尼一行が菩提樹の若木をもってスリ ランカに来島したと言われます。 さらにスリー・メーガワンナ王(在位: 301-328)の時代には、インドのカリンガという 国からスリランカへ釈尊の犬歯がもたらされまし た。その後、この仏歯が釈尊を象徴し、彼の教え を体現するものと見なされ、この国の王権の権威 を保証する証しとなっていきました。そのため、 王権が王都を移すたびに、仏歯も同様に移動され 管理されてきました。 そして、現在では 15 世紀に建国された王国の王 都であったキャンディに安置されています。ちな みに、その仏歯を納める仏歯寺は、ウィマラ・ダ ルマ・スーリヤ 2 世(在位:1687-1707)の時代 に建立したといわれています。 仏歯寺はキャンディ市内の中心部に位置してい ます。キャンディ自体が小さな町なので、行くの に困ることはないと思います。仏歯寺に限らず、 寺院は神聖な場所なので、入る前に靴を脱がなけ ればなりません。仏歯寺では入場前に預ける場所 があります。また、気温が高いからと言って露出 が多い服装で行くと、肌を隠すよう言われるので 気をつけてください。そして中に入ると、日本の 寺院とは違った装飾で美しく彩られています。 いろいろな雑誌などでも紹介されていますが、 仏歯寺では 1 日 3 回「プージャ」と言われる礼拝 が行われます。自分が参拝した時には、偶然プー ジャの時間に当たり、仏歯が納められている部屋 の内部を見ることができました。事情がゆるせば、 プージャの時間帯に行くことをお勧めします。ス リランカの人々の信仰心の篤さを目の当たりにで きます。ただし、かなり込み合うと思いますので ご注意ください。 建物から人々まで、日本とは違った姿を見るこ とができます。 興味がある方 は仏歯寺を参 拝してみては いかがでしょ うか。
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