人権についての市民意識調査結果報告

問
問
あなたは、自分もしくは自分の子どもが結婚の
あなたの家に、身元調査(聞き合わせ)に来た
とします。その時、あなたはどのように対応し
ますか。
際、相手のことをよく知るために身元調査(聞
き合わせ)をしますか。
その他
1.8%
不明 ・ 無回答 4.2%
わからない
25.3%
はっきり断る
61.3%
答える 7.2%
「最近、人権・同和教育の学習会に参
加したことがありますか」との集計
3 回以上
3.4
76.1
4.0
5.9 8.1
1.2
1.2
0.8
1~2回
59.3
9.5
9.1
8.4 7.6 5.3
1.4
不明 ・ 無回答
34.3
7.9
5.7 11.4 5.7 8.6
11.5
8.5 8.5 4.8
34.3
調査内容から
問
57.3
づくりの実現を目指しています。その取り組みの一つとして、同和問題をはじめとする、あらゆる人権問題
について、市民の意識や理解の実態について調査し、今日までの人権・同和教育及び啓発の成果と課題を見
い出し、今後の取り組みの基礎資料とするため、市民意識調査を実施しました。
また今回の調査は、「四国中央市人権施策基本計画」に基づき、同和問題をはじめとする人権全般の視点に
立ち、
「人権についての市民意識調査」として実施しました。その調査結果がまとまりましたので、主な内容
をお知らせいたします。
○調査の方法 本市に在住する、満 20 歳以上の男女 1,500 人ずつの 3,000 人を無作為にコンピューターで抽出。
全 25 問の設問に対する、番号選択による回答方式。
○回収の状況
対象者数 3,000 人 回収者数 1,466 人 有効回収率 48.9% ※構成比は小数点以下第 2 位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも 100%とはなりません。
問
なし
その他は0%
あなたは、最近(過去 3 年程度)
、自分や家族の あなたが、ご自分の人権を侵害された場合、
方の人権が侵害されたと思ったことはありますか。
まずどのような対応をしますか。
NO
不明 ・ 無回答 0.5%
0
50
100(%)
考察 身元調査への対応として、
「はっきり断る」と答えた人が、
前回調査より増加し、
6 割を越えています。
これまで取り組んできた運動など、教育や啓発活動が成果として現れています。また、学習会などへ参加
している人ほど、
「はっきり断る」と答えている人が多い結果となっています。継続した教育・啓発や市
民運動として取り組むことの重要性を示唆しています。また、身元調査を「しない」と答えた人も、前回
調査より増加しました。しかし、身元調査が自分の身近な事に関わってくると、わからなくなる人がいる
という結果も、二つの設問からみえてきます。今後も、継続した取り組みを行っていく必要があります。
ない
85.5%
問
15
137
27
281
63
106
111
36
0
50
100
150
200
250
300
まとめ 調査の結果から、市民意識の現状を少し紹介しました。結果を見ると、人権問題について前向きに
取り組む人が増えており、これまでの人権・同和教育や啓発の成果が少しずつ出てきているといえます。 その一方で、同和問題がまだまだ根深く残っていることもうかがえます。学習会などに参加し、正しい知
識を身につけた人が、差別解消への中心的原動力となり、自信と積極的行動力へつながっていることがうか
がえますが、差別はいけないこととはわかっていても、自分がどう行動すれば良いかわからない人が多いこ
ともみえてきます。また、世代によって意識の違いや、関心を持つ部分に違いがあることもわかりました。
今後は、各年代のニーズに合う、ターゲットを絞った学習会などを開催する必要があります。一人ひとりの
人権が尊重され、差別のない四国中央市を実現するため、今後も積極的に学習会などに参加しましょう。
なお、市民意識調査報告書については、市ホームページにも掲載していますのでご覧ください。
選択肢
黙って我慢する
相手に抗議する
身近な人(家族、友人)に相談する
市役所に相談する
弁護士に相談する
警察に相談する
法務局または人権擁護委員に相談する
その他
不明・無回答
回答率
13.0%
18.1%
52.3%
3.8%
1.6%
2.0%
2.3%
2.2%
4.6%
考察 市民の 10 人に 1 人から 2 人が人権侵害を受けたことがあると回答しています。その相談相手と
して、多くは身近な人へ相談し、公的相談機関などへの相談が少ない結果となっています。人権侵害
への対応として、これまで以上に公的相談機関などの周知や、連携、強化を図っていく必要があります。
問
70
考察 同和問題を身近で見たり、聞いたりした人の件
数や人数は、前回調査より減ってきていますが、
「結婚」
や「交際」の場合と答えた人が多く、身近な問題になっ
たときに顕在化していると考えられます。これらの数
字は、差別の現実を捉えた数字であり、まだまだ同和
問題が「ある」という厳しい現実が存在しているとい
えます。同和問題の一番大きな課題が結婚問題である
といえることから、今後も更なる教育・啓発活動を続
けていく必要があります。
1
2
3
4
5
6
7
8
ある
14.0%
あなたが、最近、同和問題について身近で見たり、聞いたりしたという方にお聞きします。
それは次のどのような場合ですか。
進学
就職
交際
商売関係
結婚
新築・転居
職場
家庭や親戚関係
その他
人権施策課 28-6073
本市では、
「四国中央市人権尊重のまちづくり条例」を制定し、差別のない明るい、住みよい、豊かなまち
親 戚、 知 人 の 場 合 は
答える 8.3%
よいことだけを
答える 9.8%
する
12.3%
問い合わせ先
不明 ・ 無回答 4.8%
その他 1.2%
わからない 7.4%
しない
56.5%
人権についての市民意識調査結果報告
あなたは、地域や職場、家庭で差別的な発言を聞いたとき、どのような行動をとりますか。
不明・無回答 6.1%
その他 4.1%
自分には関係
ないので、そ
のままにする
5.5%
自信がないの
でそのままに
する 15.8%
「最近、人権・同和教育の学習会に参加
2.5
したことがありますか」との集計
2.8
2.2
正しく話を
する 10.4%
3 回以上
15.3
68.8
8.4
3.1
自分の知識の範囲
内で話をする
58.0%
1~2回
8.8
なし
8.9
62.2
14.1 5.0 6.9
53.8
19.5
2.9
不明 ・ 無回答
11.4
0
28.6
8.6 8.6
50
5.0
6.7
6.1
40.0
100
(%)
考察 差別的な発言への対応として、
「正しく話をする」
「知識の範囲内で話をする」と答えた人が 7
割近くおり、前回調査より増加しています。「話をする」と答えた人、つまり行動を起こす人が増え
ていることは良いことです。また、人権・同和教育の学習会などへ参加している人ほど、「話をする」
と答えた人が多くなっています。これは、学習会の成果と考えられ、今後も継続して学習していくこ
とが重要であることを示しています。