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H28 年度 学力向上プラン
八尾市立刑部小学校
児童の実態(学力テストの分析から)
本校では、算数科の研究に取り組んでいる。H27 年度の学力テストの結果から、算数 A においては、府の平
均を上回っていたが、算数 B においては府の平均を2,2ポイント下回っていた。算数科においては、式や考え
方を説明する力や、基礎基本事項を応用して考える力が不足していることが分かった。さらに国語 A・B からは、
文章や資料から情報を読み取り、それらに基づいて自分の考えを書く力や他者の発言の真意を聞き取る力の育成
が必要だと考えられる。
これらのことを踏まえて、本校では自分の考えを式や図の意味を捉えながら、順序だてて書くことや、情報を
共有しながら、他者との協働活動を経て、新たな考えを生み出すことが出来る児童の育成を目指したい。
学力向上のための取り組み
研究テーマ「考えた足跡から、共に学び合う算数科授業づくりを目指して」
~ふき出し法等を使った思考過程から、考えをつなぎ合う児童の育成~
○思考過程についての研究
本校では、算数科において、ふき出し法等を使った授業づくりから思考過程の書ける児童の育成を目指して
いる。
「思考」に着目し、授業で児童に何を考えさせるのか、どのような活動を求めるのかを、教員が明確にし、
考える手立てや考える流れを指導し、児童が授業場面で活用することで、自分の考えをはっきりと書けるよう
になるのではないかと考えている。その成果を授業ノートや学力学習状況調査のB問題における、無答率・誤
答率の低下につながると考えている。
○協働学習についての研究
子ども同士の考えをつなぎながら、みんなで考えを作りあげていく交流の仕方について研究している。ハンド
サインなどを使った授業から、アクティブラーニングの授業づくりを目指す。
○本校のノート指導
本校には長年、ノート指導7箇条があり、このノート指導の基本を全学年で共有し、児童にとってふりかえ
りやすい、そして教員にとっては評価しやすいノートづくりを目指している。見やすいノート作りを進めるこ
とで、児童がノートをふりかえりやすくなり、そのことにより、児童が既習事項を生かすことの大切さに気づ
くことをねらっている。
1
日付やページを書く。
2
鉛筆は B 以上を使う。(シャーペンは使わせない)
3
めあては赤で囲む。
4
線をひくときは定規を使う。
5
大事なところは色を変えて書く。
6
矢印や記号を上手に使う。
7
プリントや資料は、必ずノートにはる。
・国語以外の教科も、原則としてマスのあるノートを使用する。
◎本校では、学力向上の取り組みとして、以下の取り組みも行っている。
①朝の学習
週2回(火・木曜日)、朝の学習を実施している。基礎基本の定着をねらいとして行っている。
②朝の読書
週2回(水・金曜日)、朝の読書を実施している。読書から一日を始めることで、落ち着いて学習を始めること
ができる。
③家庭学習
家庭学習の手引きによる自学自習力の育成を目指す。本校では、家庭学習の時間を低学年では15分から20
分以上、中学年では30分から40分以上、高学年では50分から60分以上と決めている。また1年生から自
主学習ノートに取り組んでいる。
④算数での少人数指導を中心とした指導方法の工夫・改善、習熟度別指導の実施
本校では4・5年生の算数科において少人数指導を実施している。少人数指導では、授業中における習熟度プ
リントの実施、週末宿題プリントの実施を行っている。また週2回の放課後学習会も実施し、児童の学習理解に
努めている。
⑤算数アンケート
5月と12月に算数アンケートを実施している。
◎また、児童の学力向上の取り組み以外にも、職員の授業技術向上のための取り組みも行っている。
①研究授業
本校では年間4回(低・中・高学年1回ずつ)の研究授業と、研究授業後に外部講師や指導主事を招いての研究
討議会を予定している。研究テーマに沿って、各学年からの提案を受けて、教職員全員が意見を言えるように、
全体会の時間と分科会の時間に分けることで、より深い意見交流を目指している。
②学力テストの分析
学力テストの分析結果の活用から研究テーマを絞り、研究に取り組む。
③公開授業
本校では、全職員の公開授業を行っている。1グループ4~5人で構成し、授業後、グループで集まり、授業
反省会を行う。職員の授業技術の向上をねらいとしている。
④ミニ学習会
毎月1回、放課後にミニ学習会という教員研修の場を設けている。これは学力向上委員会が中心となって、本
校教員の中から講師を選び、授業スキルや知識の教授を行ったり、若手教員の研究授業前の模擬授業の場として
設定したりしている。このミニ学習会によって、教員間での授業交流、ならびにベテラン教員と若手教員の交流
の場を設けることとなり、若手教員の授業力アップにつながると考えている。
めざす子ども像
未来を切り拓く
チャレンジする「刑部っ子」
◎お
大きな声であいさつのできる子ども
◎さ
さわやかで心豊かな子ども
◎か
からだづくりに取り組む子ども
◎べ
勉強をがんばる子ども
「全国学力・学習状況調査」の算数・国語の A 問題、B 問題、理科で、全国平均を上回ることを目標
とする。