Ⅳ 「福祉と健康の守山」をめざしたまちづくり 平成 28 年度の守山区の取り組み 高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らしていくことができるよう、医療・介護・ 予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に向け て取り組みを進めていきます。 また、地域でいきいきと健康に過ごすためには、平均寿命だけでなく、健康寿命を 延ばすことが重要です。心身の健康向上、特に介護予防を充実させていきます。 1 高齢者支援事業の充実 地域包括ケアシステムの構築 拡充 <福祉課・支所区民福祉課・保健所保健予防課・ 区社会福祉協議会・いきいき支援センター> 目標:地域包括ケア推進会議を中心としたネットワークの構築 地域包括ケア推進会議を中心に高齢者の孤立解消や、在宅医療と介護の連携、地 域資源の情報収集・発信などを進め、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活で きる地域社会づくりを目指します。 【社会的な孤立の防止】 ・あらゆる相談に対応できるための多職種・他機関との連携事業の実施 ・孤立死防止のための地域の高齢者支援ネットワーク活動の充実 ・高齢者虐待通報等があった場合の迅速かつ適切な対応 【介護予防と生きがいづくりのための取組み】 ・高齢者サロン運営者の交流会の開催、サロンにおける介護予防の取組みの推進 ・「老人クラブ(なごやかクラブ名古屋)」活動の支援(19頁) 【認知症の正しい知識の普及啓発等】 ・認知症講演会の開催 ・「はいかい高齢者おかえり支援事業」の啓発や模擬訓練の実施 ・認知症カフェ「ひなたぼっこ」の運営及び認知症カフェの拡充に向けた取組 みの実施 【地域への情報発信機能の強化】 ・広報用映像の作成やフェイスブックを使った「見える化」事業の実施 はいかい高齢者 おかえり支援事業模擬訓練 認知症カフェ「ひなたぼっこ」 18 「老人クラブ ( なごやかクラブ名古屋 )」活動の支援 < 福祉課 > 目標:老人クラブの新設、会員数の増加 ・生きがいづくりや友愛訪問・サロン活動などに取り組んでいる老人 クラブ活動を支援するとともに、その魅力などを積極的に 周知することを通して、クラブ活動の輪が広がるよう援助 に努めます。 ・ウェブサイトを魅力的な内容にするなど老人クラブ活動の 老人クラブ活動 PRを充実します。 拡充 高齢者が自立した生活を送るための支援 < 保健所保健予防課 > 目標:講演会の開催:3 回、5 日間コースの教室の開催:3 回 高齢者の方が自立した生活を送れるよう支援するため、介護予防をテーマとした 講演会を実施するほか、運動機能向上、栄養改善、口腔機能向上、認知機能低下 予防などに関する教室を開催します。 拡充 高齢者ふれあい・いきいきサロンづくりの推進 < 区社会福祉協議会 > 目標:サロン設置数:62 か所 ※ 27 年度末 55 か所開設 地域住民同士の交流を深め、高齢者の仲間づくりなどを 図る「地域のたまり場」づくりを支援します。 高齢者ふれあい・いきいきサロン 拡充 男性高齢者の社会参加の支援 < 区社会福祉協議会 > 目標:男性の居場所・活躍の場づくり:開設 3 か所 男性は女性に比べ、家に閉じこもりがちの傾向がありま す。そのため、男性高齢者の仲間づくりや健康づくりを 図りながら、社会参加を支援します。 現在、守山区で活躍する「ぴんころ男会」の拡充とあわ せ、居場所づくりや活動の場づくりを進めていきます。 ぴんころ男会 守山区ボランティア給食サービス事業の推進 < 区社会福祉協議会 > 目標: 利用者数:190 人 ※ 27 年度末 174 人 困りごと解決件数:15 件 ※ 27 年度 13 件解決 ボランティア、民生委員・児童委員などと連携し、ひとり 暮らし高齢者などに配食することで、安否確認を行うとと もに、困りごとがあれば解決を図ります。また、おせち料 理を区社会福祉協議会調理室やコミュニティセンターなど で調理し配食します。 19 おせち料理づくり Ⅳ 「福祉と健康の守山」をめざしたまちづくり 2 援助が必要な方へのサポート体制の充実 障害者の自立支援と社会参加の促進 <福祉課・支所区民福祉課> 目標:「集まれ!チャレンジド」の開催 …「イベントに参加して有意義であった」と回答する割合:95%以上 区役所・支所における授産製品販売の回数増 ・「守山区自立支援連絡協議会」を通じて、関係機関・団体 などと連携し、障害への正しい理解を深めていただくため、 各種啓発事業を実施します。同時に、障害者が地域で自立 して暮らせるよう、社会資源の情報提供を行います。 ・「授産製品共同販売ハートフルもりやま」の活動を支援し、 授産製品のPR や展示販売などを通じて障害者の社会参加 を促進します。 集まれ!チャレンジド 【集まれ!チャレンジド(注)】 障害者が通う作業所などの具体的な活動内容を、自立を目指す障害者や地域の方 々に紹介するイベント[10 月8日(土)] 注:チャレンジドとは、「障害を持つ人」を表す新しい言葉で、「挑戦すべき課題や才能を与えられた人」 という意味が込められています。 精神障害者・家族への支援 < 保健所保健予防課 > 目標:「精神障害者・家族のつどい」の開催:10 回 地域で生活する精神障害者及びその家族に対し、病気や障害についての理解を深 め、情報交換や相互交流を行う「精神障害者・家族のつどい」を開催し、ご家族 のこころの健康の回復・維持を図ります。 障害者理解の促進 <福祉課・民生子ども課・支所区民福祉課・保健所保健予防課> 目標:障害への正しい理解を深めるための啓発活動の推進 すべての区民の皆さまが障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人 格と個性を尊重しあいながら共生する社会の実現につなげるため、障害に対する 理解の促進と障害を理由とする差別の解消に取り組みます。 ・本年4月に施行された障害者差別解消法の趣旨や取組みなど「障害者支援」に関 する情報をホームページ等の広報媒体を使って広く周知します。また、庁舎内 においても、区役所1階及び支所の「広報映像配信システム」等を使って、障 害のある方に対する接し方などについて情報発信します。 ・すべての民生委員の方に対して、障害について理解を深めるため、講演会を開 催します。 ・障害者差別に関する相談があった場合には、障害者差別解消センター等と連携 し、迅速かつ適切に対応します。また、障害者虐待通報があった場合には、障 害者基幹相談支援センターや障害者虐待相談センターなど関係機関等と連携し、 迅速かつ適切に対応します。 20 新規 拡充 ( 注 )(地域力の再生による生活支援推進事業)の定着・推進 地域支えあい事業 <区社会福祉協議会> 目標:実施学区数:5学区以上 ※27年度4学区 生活支援活動件数:各学区(新規除外)、年間50件 学区住民のボランティア活動への参加促進、学区住民による支えあい(助け合い)活動 (例:ゴミ出し、電球の取替など)を実施します。実施4学区(本地丘、白沢、吉根、大森 北)において事業の定着、推進を図るとともに、新たな学区での取り組みを目指します。 注:地域支えあい事業とは、地域福祉推進協議会(以下、「推進協」という。)が主体となり、地域で生活上の「ちょっとした困りご と」を住民相互の助け合いで解決する事業です。活動に応じてボランティアポイントが付与されます。付与されたポイントは、推 進協に助成金として還元され、地域福祉活動に活かされます。 福祉ボランティアへの区民の参加促進 <区社会福祉協議会> 目標:ボランティアきっかけづくり講座の開催:2回 夏休み1日ボランティア体験講座の開催:1回 手話通訳養成講座の開催:1回 外出支援ボランティア養成講座の開催:1回 傾聴ボランティア養成講座:1回 ボランティア連絡協議会とともに各種福祉ボランティア講座 の開催などを通して、区民のボランティア活動への参加促進 を図ります。あわせて、高齢者や障害者が抱える在宅生活の 困りごとを解決するため、各種養成講座を開催します。 外出支援ボランティア養成講座 「守山区福祉まつり」の開催 <区社会福祉協議会・民生子ども課・福祉課> 目標:来場者数:4,500人 福祉に対する理解促進及び関係者の連携促進のため、 各種ボランティアなどと連携し「第33回守山区福祉 まつり」を開催します。[11月13日(日)] 守山区福祉まつり なごやか収集 <環境事業所> 目標:制度の普及促進活動の継続 名古屋市が収集する家庭の資源やごみを所定の排出場所まで持ち出すことが困難 な、一定の要件を満たした高齢者や障害者などのひとり暮らしの世帯の方に対す る排出支援を実施します。(なごやか収集は環境事業所への申込みが必要です) 3 健康で安心して暮らせる生活支援事業の充実 胃がん・乳がん検診の日曜日開催 <保健所保健予防課> 目標:胃がん検診の開催:2回、乳がん検診の開催:2回 平日にがん検診の受診が難しい方のために、胃がん検診及び乳がん検診を日曜日 に開催します。 ・胃がん検診[6・11月予定]・乳がん検診[10・2月予定] 21 Ⅳ 「福祉と健康の守山」をめざしたまちづくり 28 年5月 乳幼児などを対象とした歯の健康づくりの推進 < 保健所保健予防課 > 目標:3 歳児むし歯のない幼児の割合:90%以上の維持 ※平成 27 年度 90.5% 市守山区役所 拡充 生涯を通じた歯の健康づくりを乳幼児期からスタートさせ、「健康なごやプラン 21」の 3 歳児むし歯のない幼児の割合を目標とし、8020 達成への基盤とします。 ・はじめての歯みがき教室…10 回 ・親子歯の健康教室(1 歳児)…16 回 ・1 歳 6 か月児歯科健診…39 回(分室 12 回を含む) ・むし歯予防教室(2 歳児)…12 回 ・3 歳児歯科健診…38 回(分室 12 回を含む) ・幼稚園・保育所の歯みがき指導…39 園 ・乳幼児を対象とした歯と口の 1 日健康センター [6 月 9 日 ( 木 )] ・「4・5 歳の歯の健康づくり」の一環として、全幼稚園・保育所でのフッ化物洗口 難病患者・家族への支援 < 保健所保健予防課 > 目標:「神経難病患者・家族のつどい」の開催:5 回、講演会の開催:2 回 公費負担申請者への面接 ・ 「つどい」では、専門医の講話、医療生活相談、専門職による実技指導や軽い体操、 お互いの経験や日頃の悩みを軽減できるよう交流会を実施します。 ・講演会は、「内分泌系疾患」について、また全疾患の方を対象にした「口腔衛生」 の講話を開催します。 ・公費負担申請者に対して、保健師が面接相談を行います。 住まいの衛生相談の実施 < 保健所生活環境課 > 27 目標:害虫などの防除講習会・展示会の開催:8 回 住まいの衛生に関する講習会の開催:12 回 【ネズミ衛生害虫の防除相談】 ・ネズミ、ゴキブリ、ハチなどの衛生害虫に関する防除相談に応じます。 ・害虫などの発生時期にあわせて、防除講習会を開催します。 ・相談件数の特に多いハチについては、区民の理解を深めるため、標本や気をつ けたい生態などの展示を行います。 【ダニアレルゲンやシックハウスの相談】 ・室内で発生するダニや、建材などから発生する揮発性有機化合物によるシック ハウスに関する相談に応じます。 ・住まいの衛生に関する講習会を開催します。 「食」のリスクコミュニケーションの充実 < 保健所生活環境課 > 目標:肉の生食の危険性や手洗いの励行に関する食中毒防止啓発:毎月 1 回以上 ・食肉の生食などによる食中毒防止キャンペーンを実施します。リーフレットな どを活用し、保健所事業参加者など、多くの区民の皆さまに食肉を生で食べるこ との危険性を啓発します。特に子どもへの危険性を周知します。 ・ 「元気まつり守山」などの機会に、手の汚れの度合いを科学的に測定することで、 食品衛生の基本である手洗いの重要性を周知し、食中毒予防の啓発に努めます。 22
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