2014年度活動報告書 - 湘南まちいくプロジェクト

まちで育つ、まちも育つ。
まちつくクラブin湘南
まちつくクラブin湘南
2014年度活動報告書
2014年度活動報告書
まちつくクラブin湘南
2014年度活動報告書
湘南まちいくプロジェクト http://shonan-machiiku.com/
湘南まちいくプロジェクト
はじめに
まちつくクラブin湘南
2014年度活動報告書
私たちは、一人でも多くの高校生にまちつくクラブ in 湘南という機会を通して、普段は体験できない貴
重な経験をしてほしい、
また今まで関心をあまり持っていなかった
「まち」
に対して興味や関心を持っても
らいたいと思いながら活動を続けてきました。
私は、大学で社会福祉を専攻しています。
日々の講義の中で、地域に関わる問題が扱われます。
その中で
「まち」
に対して関心や問題意識を持ち、
「まち」
に関わっていくということは教育だけではなく、地域福祉
という観点から見ても重要だと思います。
しかし、多くの地域において、高校生などの若い世代が「まち」
に
関わる機会は少ないように感じます。
私が最近、大学の企画で被災地を訪れた際、
ある写真を見つけました。
それは、
自分たちのまちのことにつ
いて話し合う、高校生や地域住民の方々の写真でした。
それらの写真に写っていたのは、地域住民の方々
と高校生がそれぞれ別々に考え合う様子であり、両者が一緒に考え合う様子は見られませんでした。高校
生の持つポテンシャルは計り知れないものがあります。
しかし、彼らがまちの課題に気づいても解決策を
考えて形にする場はほとんどないですし、
自身の可能性や強みに気づいたとしても、
それを活かす場は限
られています。
ですから私ももし高校生のときにまちつくクラブ in 湘南に出会っていれば、
きっと参加し
ていたと思います。
二年目の今年も、私たちの活動は試行錯誤の連続でした。
たいへん多くの方に見守っていただき、無事に
活動を終えることが出来ました。
そしてこれまでの活動の道のりを、
この一冊にまとめることが出来まし
た。
まちつくクラブを支えていただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
この報告書には、単に
「このような活動をしました」
という事実の記録だけではなく、
まちつくクラブに関
わった人たちの想いが詰まっています。
ぜひ最後までじっくり読んでいただければ幸いです。
まちつくクラブ in 湘南 2014年度部長
神奈川県立保健福祉大学
保健福祉学部 社会福祉学科 2年
大坪 晃亮
湘南まちいくプロジェクトとは
高校生一人ひとりが、
「まちのつくり手」
になる。
そんな未来をめざして、高校生がまちに参画する機会を幅広く作るべく、湘南地域で大学生・若手社会人を中心に活
動しているのが、私たち
「湘南まちいくプロジェクト」
です。
「高校生のまちへの参画」
を取り入れたとりくみを、地域の
様々な場所で展開していき、高校生の、
まちのつくり手としての思いや力を育んでいくことを目指しています。
2
高校での授業実践
学校外での活動の場づくり
湘南地域の高校で、生徒が地域課
題解決に取り組む授業への協力を
行います。2014年度より、藤沢市内
の私立湘南学園高等学校の「総合
学習」の授業づくりに協力させて頂
いております。
高校生を対象に、地域への参画の
機会を提供します。湘南地域の高校
生を対象とした「まちつくクラブin
湘南」
を実施しています。
行政連携・協力による企画
啓発・提言
行政による、高校生の地域・社会参
画の取り組み等への協力を行いま
す。
子ども・若者参画やシティズンシッ
プ教育等に関する勉強会・報告会
などを実施します。
目次
はじめに / 湘南まちいくプロジェクトとは
・・・・・・・・・・・ 2
まちつくクラブ in 湘南とは
・・・・・・・・・・・ 4
メンバー紹介
・・・・・・・・・・・ 6
サポーター紹介
・・・・・・・・・・・ 7
高校生企画の概要
・・・・・・・・・・・ 8
実施までのプロセス
・・・・・・・・・・・ 8
振り返り
・・・・・・・・・・・ 12
まちレポ!!―まちつくクラブの歩み―
・・・・・・・・・・・ 13
高校生の学びや変化
・・・・・・・・・・・ 14
決算
・・・・・・・・・・・ 15
メンバーの感想
・・・・・・・・・・・ 16
サポーターの感想
・・・・・・・・・・・ 18
地域の皆様より
・・・・・・・・・・・ 20
課題と展望
・・・・・・・・・・・ 21
3
まちつくクラブ in 湘南とは
「まちつくクラブ in 湘南」
は、
藤沢・鎌倉地域の高校生が学校をこえて集まり、
自分たちの住むまちを良くするための
活動を行うクラブです。
大事にしていること
まちつくクラブでは、高校生にとってより良い学びが得られるよう、
3つのことを大事にしています。
以下、
「まちつくクラブin湘南」
を
「まちつくクラブ」
と略します。
まちつくクラブは、高校生が同世代の仲間とともに、楽しく、
そして真剣に、
まちに参加していく活動です。
活動では、
まず高校生一人ひとりの思いをもとに、
まちをより良くしていくための企画を考えます。
そして、
考えた企画を、
まちの人の協力も得ながら実行します。
さらに、
自分たちの取り組みを、
まちの様々な人た
ちに発信し、
まちのために一緒に何ができるかを考えていきます。
このような高校生の活動を、大学生や社会人がサポーターとして支援します。
学校の枠を超えた
自ら企画
次に活かす
同世代の仲間とつながり、
高校生のアイディアで
企画や活動を振り返り、
ともにまちの課題と向き合います
まちの課題解決のための
どのように今後の行動へ
企画を考え、実行します
活かすかを考えます
2014年 5月 ∼ 11月
まちつくクラブの活動を通して、
学びと体験を
つながり
活動期間
目的
高校生が
参加メンバー
高校生 7名
所属高校:金井高校、
川崎工科高校、
横浜隼人高校、
三浦臨海高校、
ほか
運営体制
主催
湘南まちいくプロジェクト
企画の実行を通して高校生が
高校生の
「自らまちや社会に
高校生の企画への関わりを
共催
公益財団法人
多種多様な人と出会い、
参加していこう」
という思いや、
通して、
まちの方々に新たな
多様な考えに触れる
そのために必要な力を育む
視点を発見してもらう
後援
藤沢市
藤沢市みらい創造財団
協力
藤沢市市民活動推進連絡会
鎌倉市市民活動センター運営会議
神奈川のふれあい教育推進連絡協議会
認定特定非営利活動法人
認定特定非営利活動法人
活動の流れ
企画 ── まちの課題を探し、問題意識を共有する
・交流会(5月18日)
・ミーティング
・アドバイザー相談会
実行 ── 課題解決に向けて、実際に行動する
・事前準備
・イベント当日
(9月13日)
発信 ── 活動の成果を発信し、学びや成長を実感する
・振り返り
(10月4日)
4
・報告会(11月9日)
5
2期生メンバー紹介
ニックネーム
所属高校
① 趣味
② 好きなもの・こと
③ 紹介文
サポーター紹介
チャッピー
① 漫画を読むこと
② NARUTO(漫画)、演
劇、BUMP OF
CHICKEN(バンド)
ニックネーム (本名)
さてぃ (大坪晃亮)
所属
神奈川県立保健福祉大学 2年
自己紹介・まちつくクラブにかかわる
きっかけなど
まちつくクラブに関わるきっかけは、
ボランティア教育に関心のある母
に連れられて
「まちいく」
の説明会に
参加してからです。
今年度、部長。野球、
プロレス、創作好き。
好きな言葉は
「常在戦場」。
「なんとかなるさ精神」
③ 驚異的なポジティブ思考。
で毎日を適当に生きている。唯一の悩みはマインス
イーパーをやり始めたら止まらないこと。俳優ムロ
ツヨシに憧れている。
てらちゃん
あしゃちゃん
まなみん (林愛美)
おのみん (小野瑞希)
① お裁縫
① 読書
② クマ
② flumpool(バンド)、猫、
ゲーム
同じ大学の大坪君に紹介してもらっ
たのがまちつくクラブに関わるきっ
かけでした。
生まれも育ちも藤沢の生粋の湘南っ子です!ぬくもりを求め
て日向ぼっこをするのがマイブームです。
テニス部、
サークル、合唱団と色んな
ことやってます♪
かなこ (名城可奈子)
いえもん (石原遼)
東京大学大学院修士課程
川崎市青少年施設勤務
高校生とまちがつながるきっかけづ
くりに関わりたいと思っていた時に、
フェイスブックのイベント案内を見て、
湘南まちいくプロジェクトに出会いました。高校生や湘南の
湘南ふじさわに生まれ育って四半世
紀。地元に根ざして活動している
「ま
ちいく」
に魅力を感じ、参画するように
まちの魅力にたくさん出会い、
日々湘南のまちの好き度が高
まっています。
なりました。社会人として奮闘する日々を送りながら、休みの
日にはフルートを吹いたりドライブに出かけたりしています。
好きな湘南スポットは、江ノ島と富士山と江ノ電が一緒に
なったサンセット。
いっちー (市原大輝)
ふるてぃー (古田雄一)
③ THE女子力。手芸が
得意で、
スマホには
手作りの大きい熊のマスコットがぶら下がってい
る。
おっとりしているが、一生懸命で頑張り屋さん。
かなどん
松尾さん
① カラオケ、音楽・動画鑑賞
① 散歩
② 銀魂(漫画)、
チョコレー
ト、
ボーカロイド、犬
② インコ
③ チョコレートが大好きで、
与えるとすごい勢いで頬張る、
自称チョコレート星
人。暇なときは常にTwitterを見ているらしい。
奇抜な発想でいつも周囲を笑わせている。
6
③ 真面目でしっかり者。
聞き上手なので、愚痴から他愛もない話までなん
でも聞いてくれる。
習字を習っているので、字が綺
麗。
テトリスの達人。
③ 皆のお姉さん的存在。
高校では剣道部に所属
しており、
たまに公園で素振りの稽古をしている。
大人っぽく見えるが中身はヤンチャな子供のよう
に好奇心旺盛。関西弁が特徴。
よっしー
ミルテ
① 読書
① お菓子作り、裁縫
② 舞茸(キノコ)、 Revo(アーティスト)
② 不思議の国のアリス、
うさぎ、
ねこ
③ 器用で何でも無難にこなす。
場の空気を読み、
ボケとツッコミを使い分けられる
貴重な人物。
ホットケーキには青汁の粉末を入れ
る派。
③ 独特な世界観を持って
いる不思議系女子。
よくハーフと間違えられるが
ハーフではない。人懐っこい性格で、誰とでも打ち
解けることができる。
ドラマ相棒をこよなく愛して
いる。
神奈川県立保健福祉大学 2年
教育系企業勤務
学生時分から
「高校生」
と
「まち」
に
関心を持ってボランティア活動に
取り組み、社会人となった今でも、
湘南の不思議な魅力に取り憑かれながら
「まちいく」
の活動
に関わっています。
まちつくクラブに関わるのは今年で2回
目。本業は教材を作ったり、塾の先生などをしています。
鎌倉女子大学 2年
筑波大学大学院博士後期課程
「高校生にもまちを動かせる。」
そう
感じられる経験を通して、
まちにかか
わる高校生を増やしていきたいと
思い、湘南まちいくプロジェクトを立ち上げました。
神奈川に住みながら、 城にある大学院で研究したり、湘南
地域で高校生と活動したりといった、行ったり来たりの毎日
を送っています。
7
高校生企画の概要
企画立案
今の親子は、会話する機会が少ないのではないか。
親子の会話のきっかけとなる場を、作れないだろうか。
そんな高校生たちの問題意識が、今回の企画の出発点でした。
その結果、彼女たちが考えた企画は、
地域のお店での
「親子でのジェルキャンドル作り」。
高校生の思いが、地域につながり、親子をつなぐ企画となりました。
企画名
親子で作る小さな世界
∼高校生と一緒に作るジェルキャンドル∼
第3回のミーティングでは、少し期間が空いたため、前回のミーティングで絞った
「まち」
と
「親子のふれあ
い」
というテーマについて、改めて振り返りました。
そして、
そのテーマから具体的にやってみたい企画内容
とその理由を考えていきました。高校生だけではなく、
サポーターも意見や質問を出し合っていき、企画の
方向性が少しずつ固まっていきました。
第4回のミーティングでは、前回見えてきた方向性をもとに、
さらに議論を深めていきました。
その際、企
画に参加してもらった人にどのようになってほしいのか、以下のように三つの時系列に整理しました。
イベントに参加することで:
普段一緒にいる時間が少ない親子がこのイベントに
参加し、時間を共有することで、親子で一緒に何かを
することの楽しさを感じ、思い出を作る。
イベントに参加したあとは:
このイベントでの思い出が日常の話題になる。
企画の目的
普段一緒にいる時間が少ない親子がこのイベントに参加し、時間を共有することで、
親子で一緒に何かに取り組むことの楽しさを感じ、思い出を作ってもらう。
企画内容
親子を対象にした一日限りのジェルキャンドル工作教室を、
イオン藤沢店にて実施。
将来的には:
親子で興味を持ったことにまたチャレンジしながら、
よりよい関係を築いていく。
そして、以上の目標をもとに、具体的にどのような企画を行うのか話し合っていき、親子を対象にジェル
キャンドル作りを行うことに決まりました。同時に、
どのような場所で行いたいのか、
どのような人を対象
にして行うのかといったことについても決めていきました。
実施までのプロセス
思いの共有
昨年度のまちつくクラブでは、あらかじめサポーターが大まか
なテーマを設定していましたが、今年は人数が少なめだったこ
ともあり、テーマを高校生と一から話し合って決めていくことに
しました。
最初のミーティングでは、メンバーとサポーターの簡単な自己
紹介を行った後、「私が気になるまちや社会のこんなこと」と
いうテーマで、高校生の思いを引き出すワークを行いました。
高校生が普段生活していて気になるニュースや、まちや社会に
アドバイザー相談会
企画期のスケジュール
6/14
第1回ミーティング
6/21
第2回ミーティング
7/21
第3回ミーティング
おいて「こんなものがあったらいいなぁ」と思うことなどを、
8/4
次のミーティングでは、前回のミーティングを参考に、それぞ
8/7
自由に挙げていきました。
れの高校生に特に関心のあるテーマを選んでもらい、そのテー
マにかかわる具体的な問題意識や、やってみたい企画を考えて
きてもらいました。その内容をもとに話し合いを進めた結果、
第4回ミーティング
アドバイザー相談会
日時 2014年8月7日
(木)
場所 藤沢市市民活動推進センター
アドバイザー 桜井光さん(認定特定非営利活動法人 藤沢市市民活動推進連絡会)
企画の概要が固まってきた段階で、
より良い企画にしていくため、
アドバイザーに就いていただいている認定
特定非営利活動法人藤沢市市民活動推進連絡会の桜井光さんに相談させていただく時間をもちました。
まず、高校生からどのような企画を行うかについて説明したのち、桜井さんから企画の中身に関して質問
をいただき、
それに高校生たちが答えていきました。
特に中心的にアドバイスをいただいたのは、企画の対象と場所についてでした。桜井さんからは、今回企
画を行おうと考えている場所が、
目的や対象に合致しているのか、
というご指摘をいただき、参加者側に
とって行きやすい場所なのか、行こうと思える場所なのかといった点をもう少し吟味して場所を考え直す
ことになりました。
そのほか相談会では、予算の話や広報の工夫、企画実施までに具体的に準備すべきこ
とやスケジュールについてなど、幅広いアドバイスをいただきました。
相談会の後、桜井さんからいただいたご意見に基づいて、高校生とサポーターで再度話し合いを行いまし
た。
その結果、9月13日 (土) に、湘南ライフタウンというニュータウンの一角にある
「イオン藤沢店」1階の
イベントスペースで、
ジェルキャンドル作りを行うことが決定しました。
テーマとして「まち」と「親子のふれあい」の二つに絞り込み
ました。
桜井さんにアドバイスをもらい、広報のことや場所のことなど心配な部分が少なくなりました。
てらちゃん
8
本番まで時間がないので、この調子でどんどん進めていきたいです。
9
準備
準備期のスケジュール
■ 広報
企画の概要が決まってからは、準備は着々と進んでいきま
した。
チャッピーが手描きのチラシやポスターを作り、それを会
場近くにある藤沢市湘南大庭地区の公民館や図書館、子
どもの家、放課後こども教室などに配布しに行きました。
高校生も、最初は緊張気味に頭を下げていましたが、次
第に慣れてきたのか、後半は自信をもってお願いをしてい
ました。地域の皆さんから「頑張ってね」という言葉をい
ただき、高校生にとってもサポーターにとっても励みにな
る時間となりました。
また、今回お借りするイベントスペースを管轄するライフ
ピアさんには、高校生の描いたジェルキャンドルのイラス
トを用いたポスターやチラシを貼り出していただきました。
8/13
第5回ミーティング
8/21
第6回ミーティング
8/31
ジェルキャンドル試作会
9/4
広報、下見
第7回ミーティング
9/9
買い出し
第8回ミーティング
企画当日
日時 2014年9月13日 (土) 場所 イオン藤沢店 1階イベントスペース
当日は、小田急線の湘南台駅改札前に集合しまし
た。高校生たちの顔に、緊張した様子はなく、むし
ろこれから行われる企画を楽しみにしているよう
でした。会場に着き、机の配置などの準備を進めて
いるうちに、予約のお客さんがすでに列を作り始
めていました。
10時になり、企画がスタートしました。事前に予約
をしてくださった親子だけではなく、買い物ついで
にその場を偶然通りかかった方も数多く参加して
くださいました。
また、
「まちつくクラブというのは
どういう活動なのか」
と興味を持って尋ねてくださ
る方もいました。
開催中、
イベントスペースの向かいにあるお茶屋さ
んのご厚意でお茶をいただきました。周りのお店
の方々や関係者の皆さんからも、応援していただ
いていることを感じました。
お昼休みを挟んでも、午前中と同じように予約を
された方、偶然通りかかった方など多くの方が参
加してくださいました。
ジェルキャンドルは、溶かしたジェルを30分ほど冷
やして固める時間が必要になります。固まった後、
完成したキャンドルを受け取りに来た子どもたち
に感想を聞いてみると
「楽しかった」
という声を聞
くことができました。
そして、大事そうにキャンドル
■ 試作会
を持って帰っていく姿が印象的でした。
本番2週間前には、事前にジェルキャンドルを作ってみるため、
サポーター宅にて試作会を行いました。
結果として、事前の予約者は18組、当日飛び入り
の参加者は20組となり、合計38組、約80名の方
に企画に参加していただき、大盛況のもと企画を
ジェルキャンドルが割と簡単にでき、友達と楽しく作れたので、本番も親子で楽しく作って
チャッピー
終えることをできました。
もらえれば嬉しいです。
ジェルキャンドル作り、楽しかったです。とてもきれいでまた作りたいなと思いました。
あしゃちゃん
まちつくクラブには今日初めて参加したけど、まちをよくする活動をボランティアでやっているのが、
とてもいい活動だと思いました。
10
11
振り返り
まちレポ!!
肌寒い季節になってきた10月4日(土)、
これまでの活動や自分たちでつくりあげた企画について振り返りをしました。
ちゃっぴー、
かなどん、
ミルテ、
よっしーの4人とサポーターが参加しました。
■ 企画をやってみて
サポーター(以下サポ) 今回の企画を終えてみての
感想はどう?
チャッピー(以下チ) 楽しかった!
よっしー(以下よ) 親子の笑顔が見られて、励みに
なった。
サポ 僕らサポーターも、みんな楽しんで活動してい
たと思うよ。当日、子どもたちの様子や印象に残った
ことはある?
かなどん(以下か) 子どもたちはみんな楽しそうに
作っていた。
まちつくクラブの集大成!
11月9日 (日) に、
まちつくクラブの集大成である報告会「まちレポ!! ―まちつくクラブの歩み―」
を実施し
サポ たくさんの親子が作っているのを見て、通りす
がりの人も興味をもっていたよね。そういった意味で
は、イオンという場所で出来たのは成功につながっ
たのかな。
■ 活動を通しての学び
よ 日曜ということもあって、幅広い人たちが来てい
たのは良かった。
チャッピーを中心に準備を進めてきました。
また、今回の報告会では、単に活動の報告をするだけでなく、参加者の方々に実際のまちつくクラブの雰
囲気を体感してもらおうと、
まちつくクラブのミーティングで行ったグループワークも盛り込みました。
当
当日は高校生から学校の先生まで、様々な世代の方々8名にご参加いただきました。
サポ では、まちつくクラブ半年間の活動を通して、
感じたこと、学んだことを出し合っていこう。
チ 広報で施設を回ったことで、企画を説明する力
が身についたと思う。
当日の様子
■ 活動の報告
■ グループワークの共有
チャッピーから、今年のまちつくクラブの活動の
グループワーク終了後、話し合った内容を互いに
思ったのかという問題意識から企画当日の様子、
る電車内のマナーや学校で気になることなど、
年間の歩みがとてもよくわかる発表でした。
また、
た一方、
大人チームは、
公園でゲームをする子ども
報告がありました。なぜこの企画を行いたいと
チ 大人の方でやりたかった人もいて、断るのが心
苦しかったなぁ。
チ 飛び入り参加が多かったのは、イオンという場所
ならではだと思う。
ました。
まちつくクラブの活動を多くの人に知ってもらい、興味をもってもらえるような報告会を目指し、
日は、
チャッピーの円滑な司会進行のもと、終始にぎやかな雰囲気で報告会を行うことができました。
ミルテ(以下ミ) 親子の企画だったのに、親が買い物
に出て行ってしまった場面があったね。
サポ そう考えると、対象の年齢を限ったのは難し
かったかもね。イオンという場所で行ったことについ
てはどう思う?
さらには昨年度の活動の様子まで紹介し、
この2
試作や企画当日に作ったキャンドルを持ってきて
よ 参加者側に背中を向けてジェルを溶かす担当
だったけど、忙しさが落ち着いたときに、完成した
キャンドルをラッピングして子どもに渡すことができ
たのは良かった。
ミ 最初はボランティアを面倒だと思っていたけど、
やってみたら楽しかったし、あまり接点の少ない小さ
い子とのつながりが出来て良かった。
か 何かを提供する立場に立つのは初めてだった
が、モノを提供するためには、事前の準備などをしっ
かりしないといけないと学んだ。その結果として、
「あ
りがとう」
と言ってもらえるのが、ボランティアの良い
ところだと感じた。
サポ みんな、本当にお疲れ様でした!
いて、参加者も興味深そうに手に取っていました。
■ グループワーク:まちつくクラブ体験
最後に、今回の学びをアクションへとつなげるため、
この経験をどう活かすか一言でまとめてもらいました。
常に
何ごとにも進んで
サービスを提供
挑戦していく!
挑戦していく!
してくれる人たちへの
感謝を忘れない!
共有しました。
高校生チームは、
自分の利用してい
日々の高校生活に根差した話題が多く挙がってい
や保育所の問題といった親目線の問題意識など、
大人ならではの視点での話題も数多く出ていまし
た。なかには、環境問題など、両チームに共通した
話題もあり、
互いに学ぶものが多くありました。
まちつくクラブの雰囲気や様子を体験してもらお
うと、高校生チームと大人チームに分かれてグ
ループワークを行いました。お題は、
「関心がある
まちの問題、気になること、
まちの魅力について」
です。高校生チームは和気あいあいと、大人チー
ムはじっくりと話し合いをしていました。
参加者の声
■ 次への一歩
まちつくクラブに
参加する高校生を
引っ張っていける
ような大学生になる!
―まちつくクラブの歩み―
こんな風に、1つのテーマについて高校生、大学生の方と話し合う機会はなかなかないので、とて
高校生の方
も楽しい時間を過ごすことができました。
まちいくプロジェクトとの出会いで、30 歳にして多くのことを学ぶことができました。今回の発表を聞き、
社会人の方
親子の会話の少なさは高校生にとっても危機感を持つほどになっているんだな…と悲しくもなりまし
た。高校時代にこんな経験ができたら、“ 社会を見ることのできる “ 大人になれるんじゃないかな、
と期待も膨らみました !!
12
13
高校生の学びや変化
今回の
「まちつくクラブ in 湘南」
を通して、
高校生にはどのような学びや変化があったのでしょうか。
ここでは、
プログラム終了後に回答してもらったアンケートや、
プログラム内で書いてもらった感想の内容をもとに、
そうした高校生の学びや変化について見ていきたいと思います。
なお、
アンケートの結果の数値は、一部例外を除いて、高校生自身が
「1. 全くそう思わない」∼「5. とてもそう思う」
の5段階で答えてもらった回答の平均値です。
まちをより身近に感じるように
高校生にとったアンケートの結果の中で、特に目立ったのは、
まちへの関心の高まりでした。
「まちへの関
心」
にかかわる質問 「湘南のまちが好きになった」
(
「湘南のまちを身近に感じるようになった」
「湘南のま
他の人のもつ様々な視点からの学び
アンケートや感想からは、
まちを良くしていく企画を作る上での様々な気づきや学びを、他の人から得て
いる様子もうかがえました。例えばある高校生は、活動後のアンケートで「企画を成功させるためには、参
加対象者の身になって計画を立てることが重要だということを学びました」
と書いていました。
これは、
アドバイザー相談会の中で教えていただいた観点でした。
つまり、高校生にとって普段は接点の少
ない、
まちの方々とのかかわりを通しての学びが特に印象に残っており、新鮮な学びとなっていることがう
かがえます。
こうした学びは、
まちの人とかかわるときのみならず、高校生同士の日々のミーティングの中
にも見出すことができます。
例えば、
序盤のミーティング後の感想では、
「コミュニケーションを取ることで、
自分の気持ちを伝えたり、
相
手の気持ちを受け止めることができると思う。
コミュニケーションは、
話をするだけでなくお互いの信頼を深
めるきっかけだと思った」
といった記述がありました。
この感想が象徴するように、
「まちつくクラブ in 湘南」
の活動を通して、
高校生たちは、
互いの異なる思いや関心を丁寧に受け止め、
そこから学ぶとともに、
どのよ
ちへの関心が高まった」) は、平均値が4.66 と非常に高い数値となっています。今年の活動では、
チラシ配
うに一緒に一つの活動を作っていけるのか考えを深めているようでした。
りなどの広報で地域の児童館や図書館、学童などを回ったり、企画本番で多くの地元の親子の皆さんと接
実際のまちにも、多様な背景や関心、意見をもった人がいますが、
そうした違いから学び、
また活動に活か
したりと、
まちの人とかかわる機会が数多くありました。
こうした機会を通して、高校生は、
まちをより身近
に感じるようになったのではないでしょうか。
まちや社会の問題への関心の高まり
高校生は、
まちや社会で起こっている問題への関心も高まったようでした。
「まちや社会の問題への関心」
にかかわる質問 「地域や社会で起こっ
(
ている問題に、関心を持つようになった」
「地域や社会の問題に、
こ
の先何か取り組んでみようと思うようになった」
) の平均値は4.00と高い数値となりました。感想の中で
も、
「自分も少し地域の活性化に携わることができるのをとても光栄に思います」
という感想が見られるな
ど、高校生の思いの変化がうかがえます。
こうした変化は、高校生が「まちのつくり手」
になっていくという
点でみたときに、
重要な変化だといえるでしょう。
ただし、上記の質問のうち
「地域や社会の問題に、
この先何か取り組んでみようと思うようになった」
につ
いては、数値は低めでした。
つまり、関心は高まったものの、今回の経験を日々の生活、
あるいは将来のま
ちや社会への参加に結びつける点では、課題も残ったともいえます。企画後の丁寧な振り返りや、関連し
た学びの機会の充実などを通して、高校生が自身の経験の意味に気づき、一人の市民としてのその後の地
域・社会参加に結びつけていけるよう、支援していくことが重要だと考えられます。
していく力は、
「まちのつくり手」
として大切なことだと私たちは考えています。
決算
収入の部
自己資金
項目
参加費
寄付金
10,440
5,000
共催支援金
45,000
収入の部 計
71,535
前年度繰越金
支出の部
印刷費
備考
9,120
項目
事務用品・消耗品費
施設利用費
高校生活動費
通信費
保険費
雑費
14
金額
1,975
金額
公益財団法人藤沢市みらい創造財団 共催支援金
備考
35,690
1,296
2,510
24,441
2,750
1,000
支出の部 計
2,206
69,893
企画内交通費等
収支計(残高)
1,642
※ 残高は、
次年度繰越金とする。
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メンバーの感想
かなどん
ミルテ
私はこのイベントに参加するまで、ボランティア活動に対して
「面倒くさい」 というイメージを持っていました。しかし、今回
このイベントに参加して、ボランティア活動の楽しさを学びまし
た。普段接する機会のない小さい子たちとの交流や、大学生
の方や、他校の子たちとの意見交換は、とても楽しいもので
した。また機会があったら参加してみたいと思います。
ミーティングには不参加でしたが、皆さん優しく接してくださっ
たので嬉しかったです。小さい子も保護者の方も出来上がっ
たキャンドルに喜んでくれたようなので参加してみて良かった
と思いました。
松尾さん
よっしー
私達の身の周りで日常的に行われているイベントの運営のさ
れ方の全体が見えて、今後自分が物事を発案するという事に
現実味や実行力を与えてくださったように思いました。
また、来てくださった方々への気遣いと主催側の遣り繰りの仕
方やバランス、何より普段触れ合う機会の少ない大学生の皆
さんや社会人の皆さんとお話する事ができて、貴重な体験を
させていただきました。
こういったボランティア活動に参加するのは初めてで、大学
生の方とコミュニケーションを取る事も初めてだったので、最
初は緊張していました。ですが皆さん和気あいあいとしていて、
人の為になる活動をするのは大変であり楽しくもある事がわ
かりました。
キャンドル制作当日に、親子の笑顔を見る事ができた時、こ
の活動に参加してよかったと思えました。地域の活性化と共に、
自分たちの身近を鋭い視点で観察して問題を見つけ、活動に
移すことの重要性を学ぶことができました。
まちつくに参加して、自分のまちについて考えるきっかけが出
来ました。また大学生の方や社会人の方と交流出来たことや、
あしゃちゃん
他校の高校生と仲良くなれたことが嬉しかったです。
チャッピー
今年は参加人数が少なく、企画が成功するか不安でしたが、
サポーターの皆さんと友達の協力で無事企画を成功させること
ができてよかったです。サポーターの皆さんに負担をかけて
しまうことが多かったので、来年は私もサポーターに加わり、
少しでもまちつくクラブの力になればと思っています。
話し合いが和やかな雰囲気で、意見を出しやすかったです。
てらちゃん
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サポーターの感想
おのみん(小野瑞希)
今年は2年目という事もあり、すごく活発な活動が
出来たように感じました。私は、
イベント当日しか参
加することが出来ませんでしたが、
とても雰囲気が
良く、
みんなが楽しんでいることを感じました。来年
は、
もっと参加できたら良いと思います!
かなこ(名城可奈子)
まちつくクラブ2年目の活動を通して、改めて高校生
が集まる時のパワーのすごさを感じました。高校生
の
「自分たちの力で、
自分たちの思いを形にしたい」
という気持ちがよく伝わってきて、私たちもいろんな
ことに気づかされ、学ばせてもらったと思います。
そ
して、改めて、湘南のまちの様々な方の支えがあるこ
とのありがたみを感じました。みなさま本当にあり
がとうございました!
ふるてぃー(古田雄一)
まなみん(林愛美)
今年も無事まちつくクラブを終えることができてよ
かったです!今年は自分の参加回数が少なかったこ
とが心残りですが、
その中でも、多くの高校生と関わ
ることができ、高校生から刺激を受け、私も頑張ろ
うと思うことが多く、高校生ってすごいと改めて感じ
る2年目のまちつくクラブだったなと思います。
あり
がとうございました!
2年目のまちつくクラブは、高校生もサポーターも、
それぞれ新たなことに挑んだ一年であったように思
います。壁に直面することもありましたが、
そうした
中で私自身も、粘り強く走り続けることの大切さを
改めて学びました。試行錯誤の繰り返しであった私
たちの活動を支えて下さった皆さま、
どうもありが
とうございました。
いえもん(石原遼)
長いようで短かった半年間でしたが、人生80年から
見ればほんの数分でしかないかもしれません。
でも
私は、高校生にとってもサポーターにとっても学びと
成長があった、かけがえのない数分だったように思
います。
そして、
この時間で高校生の力とこれからの
期待を感じさせられました。
お疲れ様でした。
ありが
とうございました!
いっちー(市原大輝)
企画を練り上げていくたびに、高校生たちが少しず
つ進化していく様子が印象的でした。
ひたむきに
「良
いもの」
を求める姿は私達サポーターも見習うべき
姿勢だったと思います。今年も活動にご協力いただ
いた皆様、
そして高校生のみなさん、
ありがとうござ
いました!
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さてぃ(大坪晃亮 )
今年の活動が終わりとにかくほっとしています。部
長という役職ではありましたが不慣れなまま、周り
に迷惑をかけ、周りに支えられながら今年一年、頑
張ることができました。
自分としては、
この活動自体は今後、多様化する社
会に必要になると思っています。
こういう活動がま
だまだ、様々な形で続けばとワクワクしています。
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地域の皆様より
共に歩んでいきたい、「湘南まちいくプロジェクト」
── 湘南学園中学校高等学校 教諭 吉川謙太郎 様
2年前、事務局に電話とFAXが入りました。
そのFAX用紙を見た瞬間は、
「『まちいく』
って何なんだ?」
と感じ、用紙はゴミ箱へ行きかけました。
しかし、本校では、
ESD
(持続可能な開発のための教育)推進の方向性を打ち
出した時期でもあり、
まずはお話を伺うことにしました。そ
れ以来、生徒が
「まちつくクラブ in 湘南」
に参加させていた
だいたり、総合学習でお世話になったりしています。
その活動には、
「Act Locally」
「ナナメの関係」
「熟議」等々、
これからの教育に必要になってくる要素が詰まっています。
今、
「まちいく」は、
力強いパートナーとして、なくてはならな
い存在です。
・・・FAX用紙を捨てなくて本当に良かったと思
います。
課題と展望
これまで見てきたように、今年度のまちつくクラブは高校生の参加者は少数でしたが、高校生の友人の協力もあって
充実した活動となりました。一連の活動を通して、
自分たちにもまちに参画できるという実感や、
まちの担い手として
の思いや力を高めていきました。一方で、来年度以降の活動をより良いものにしていく上で、検討すべき点や課題も
あります。
ここでは、
その中で主なものをいくつか挙げておきます。
プログラムの構成
今年度の活動では、
地域の方から企画に対して意見をいただく
「アドバイザー相談会」
を採り入れました。
普段
の活動とは違い、
外部の方からの意見をいただくことは、
高校生にとって新鮮な経験になったのではないでしょ
うか。
こうした相談会は、
第三者の視点から、
サポーターよりも本質的な部分に踏み込んで意見をいただける点
や、高校生が地域の方とつながりを作れる場となる点など、数多くの意義が見出されたため、来年度以降も継
続して採り入れたいと思います。
また、
まちつくクラブでは昨年度から、活動の序盤に
「オリエンテーション」
や
「交流会」
を実施し、
より多くの高
校生が参加しやすいプログラムとなるよう工夫しています。
しかしながら、今年度の開始時点での高校生参加
者は2名にとどまったことに鑑みれば、はじめの一歩 の敷居をもう少し低く設定する必要があるかもしれませ
ん。
例えば、
まちつくクラブの活動を1日で体験できるワークショップや、
まち歩きを通してまちの課題を発見す
るフィールドワークなど、活動のイントロダクションとなる小規模な企画を行うことで、
より多くの高校生が気
ワカモノが「まち」をつくりあげていくクラブ
── 認定特定非営利活動法人 藤沢市市民活動推進連絡会 支援業務マネージャー 桜井光 様
「ワカモノが集まっているぞ。何の活動だろう??」
初めて、藤沢市市民活動推進センターでミーティング風景を
みたときの感想です。
その後、プロジェクト代表の古田さん
とじっくり話し込んでしまったのをよく覚えています
(笑)。
今年度はアドバイザーとして、事業に携わることができ、
より
身近に高校生たちのパワーや支援する大学生・社会人メン
バーの懐の広さを実感しました。
このクラブの特徴は、
「自発
的に関わる」
「 高校生が考え、
うごく」
こと。昨年度からの活
動を通して
「まち」の方々の目線が、
「今どきの子はよくわか
らない…」から
「頑張っているな!」
と変わってきたように感
じます。
自分たちの住んでいる
「まち」
と一緒に育つ、
またワカモノが
「まち」をつくりあげていく
「まちつくクラブ」、今後の広がり
に期待しています!
軽に参加しやすいプログラム作りを検討していきたいと考えます。
テーマの設定
今年度は当初、
「湘南と食」
「3.11と湘南」
という2つのテーマを運営側で設定していました。
しかし、
高校生の人
数が少なかったため、
テーマにとらわれず、
高校生一人ひとりの問題意識からテーマや企画を考えるという構成
に変更しました。
これにより、
テーマを押しつけることなく、
一人ひとりの思いや関心に丁寧に寄り添い、
それに
即した企画を作っていくことができました。
しかし、
そのようにして生まれたテーマや企画が、
まちの課題解決という文脈に十分に位置づいているのかとい
うと、
疑問が残るかもしれません。
今年は、
初回のミーティングでまちや社会の気になるニュースや問題を出し
合い、
そこで出た関心や問題意識をもとに、
次のミーティングで企画を考えるという進め方をしたのですが、
こ
の進め方には改善の余地があると考えられます。
例えば、
挙げた問題が自分たちのまちではどのように起こって
いるのか、
具体的な実態を調べてから企画を考えても良いかもしれません。
社会的な問題を、
どのようにローカ
ルな視点に落とし込み、
またどのように実効性のある企画を考えたりしていくか、
サポーターの関わり方につい
て考えていく必要があります。
サポーターの運営体制
今年度は、
まちつくクラブ大学生・社会人サポーターの人手不足のため、
限られたメンバーで活動を運営してい
く状態が続きました。
サポーター一人ひとりの負担は大きくなったものの、
高校生が少なかったため、
幸い運営
に大きく支障が出ることはありませんでした。
しかしながら、
本来私たちが理想とする高校生の数はもう少し多
いため、
来年度の活動にむけてサポーターのリクルーティングは必至だと考えています。
活動を運営していくにあたって、
プログラム構成を練ったり広報活動を行ったりすることも重要ですが、
サ
ポーターの数的拡充や研修など、
活動を支える体制の強化や人材育成にも力を入れていくことで、
組織の基盤
を高め、
活動の円滑な運営を目指したいと思います。
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御礼
「まちつくクラブin湘南」
の活動実施にあたり、共催していただいた公益財団法人藤
沢市みらい創造財団様をはじめ、数多くの方々よりご支援ご協力を賜りました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
高校生のみなさんへ
2015年も
「まちつくクラブin湘南」
は活動予定です!
詳細が決まり次第、湘南まちいくプロジェクトのホームページや、
みなさんの学校
で配布するチラシなどでお知らせいたします。乞うご期待!
まちつくクラブ in 湘南
2014年度活動報告書
奥付
初版 2014年12月20日
発行 湘南まちいくプロジェクト
© 2014 湘南まちいくプロジェクト
なお、本報告書作成にあたっては、公益財団法人藤沢市みらい創造財団様より
共催支援金をご援助いただきました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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湘南まちいくプロジェクトでは、
まちつくクラブin湘南の情報をはじめ、
活動の様子を各種メディアで発信しております。
公式サイト
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