間接証明法 第1章 数と式 §4 集合と命題 pp.59-61 目標 対偶証明法を用いて証明することができる 背理法を用いて証明することができる 2 キーワード 間接証明法 対偶証明法 背理法 排中律 3 間接証明法 命題 が真であることを直接示すのでは なく, と同値な命題を考えて真である ことを示す方法を間接証明法という ✔ 高校数学では対偶証明法, 背理法, 数学的帰納法な どを扱う ✔ これまで真である場合は真と答え, 偽である場合は 反例を挙げてきたが, 真である場合は本来証明を与 える必要がある 4 対偶証明法 命題 に対して対偶 をとって 真であることを示す 逆 裏 対偶 裏 逆 対偶は真偽が一致する 真偽の判定が困難な場合は 5 対偶をとってみよ! Ex.(対偶証明法) 整数 , について, が奇数ならば積 は 偶数であることを示せ 与えられた命題の対偶をとると “整数 , について, 積 が奇数ならば は偶数 ”となる. である が奇数のとき , はいずれも だから 奇数 ある整数 , が存在して , と表せる. 6 Ex.(対偶証明法つづき) , は整数だから は整数. したがって, は 2 の倍数. すなわち, 偶数である. したがって, 対偶は真. ゆえに, 元の命題も真. 7 背理法 命題 に対して を仮定して矛盾を 導く ✔ 元の命題が成り立たないと仮定する ✔ 仮定のもとで矛盾を導く ✔ 矛盾が生じるのは仮定が間違っているから 背理法の背景には排中律という原理が存在 ✔ 命題 とその否定 はどちらか一方しか成り立たな い 8 Ex.(背理法) が無理数であることを用いて が無理数で あることを示せ が でないと仮定すると, 無理数 は 有理数 である. とおくと, 両辺 5 を引けば . は有理数であるから は有理数である. ところが, 左辺 は無理数であるから矛盾. したがって, 仮定が間違いであり は無理数である. 9 演習 教科書p.59-60を解き, p.61を確認しなさい クリアーpp.32-33を解きなさい チャート式pp.63-66を解きなさい 10
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