PowerPoint プレゼンテーション

乾式複写機
現在のカラー複写機
富士ゼロックスホームページから
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ゼロックス社(米国)
乾式複写機の基本特許と関連特許 200件
1960年に無名の会社
3年後には複写機の分野でトップ企業
・IBM
自社開発を考え特許を調査
一時は開発を断念
・特許使用の許可を求めた → 拒否
4年かけて自社開発
発売と同時に特許権侵害で訴えられ
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ゼロックス社(米国)
・ゼロックス社の営業戦略 → すべてレンタル
複写機市場で力が余りに強大
司法省の反トラスト部は個別売りを指示
1台2.9万ドル(1044万円)で個別売りを開始
工場出荷額は2400ドル(86万4千円)
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米ゼロックスが他社が事業に参入するのを防ぐために
知財を頑丈な障壁
知財の活用という点で理想郷
キヤノンはゼロックスの既存の知財に対抗
技術的に伸び盛りだった電子写真技術に着目
ゼロックスの特許に抵触しない方法を見つけた
交渉によりゼロックスに認めさせた
「自分の研究開発成果は他社に突破されたくない」
というキヤノンの意識が現在も
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1947年、自らの発明を世界に発表するエド
ウィン・ランド。 Photo: Polaroid
 インスタントカメラの特許をめぐるポラロイドとコダックの訴訟は、当時としては最大
 ポラロイドに支払われた賠償額も史上最大級
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インスタントカメラ訴訟
○世界に衝撃を与えたコダックーポラロイド訴訟
1991年
コダック社
VS
ポラロイド社
敗訴
(特許侵害)
・9億2500万ドルの損害賠償
・工場閉鎖(15億ドル)
・4000人の解雇
・1600万台のカメラ買い戻し(5億ドル)
・インスタントカメラ市場から完全撤退
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ポラロイド社の創立者である、エドウィン・ランド博士はトーマス・エジソ
ンに次ぐ535種の特許を取得 米国特許;2435720
 ポラロイドとコダックが争った裁判は、当時「世紀の特
許訴訟」と呼ばれていた
 1976年にイーストマン・コダックがインスタント写真分
野に参入すると、ポラロイドはすぐにコダックを訴え
 両社の訴訟は14年間続き、最終的にはポラロイドが
特許関連では過去最高額となる9億2,500万ドルもの
賠償金を勝ち取る
 ランドがコダックを徹底的に攻め立てたのは、コダック
のカメラがポラロイドの悪質なコピーだと思ったから
 コダックの製品は粗末な二流品
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 ポラロイドは容赦なく特許を取得
 自らのデザインに関するイノベーションを執拗にガード
ポラロイドにとって特許はとても大切なもの
 インスタント写真関連の技術をすべて独り占め
 戦いを挑んだのはコダックだけ
 インスタント写真のフィルムから得られる多額の利益
── 粗利率は60%
 ポラロイドは研究開発に膨大な資金を投じる
→ 後にめざましい飛躍的技術を生み出す
 特許の壁で囲い込んだクローズドなシステムを維持
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「こんなものを出されたらフィルムの売上
が落ち込んでしまうかもしれない」
「この画像はアナログのフィルムに比べて
鮮明さが足りない」
「もしこれをやらなかったら、他社に先を越
されて会社がつぶれてしまう」
と言う人はいなかった
こんなもの これ とは 何?
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カニバリゼーションとは
新規事業が既存事業を食いつぶすという意味で、実際
の売上げが新規事業を起こす前よりも下がってしまう現象
カニバリゼーション を実践している会社
を紹介してください
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新規事業が既存事業を食いつぶすという意味
実際の売上げが新規事業を起こす前よりも下がってし
まう現象
◆カニバリゼーションの具体例
1. 安価な発泡酒とビール
2. 低価格の新型車とワンランク上の主力車
3. 単価の安いリフォームと新規住宅
4. デジカメとアナログカメラ
5. 安価な近場の旅行と豪華な海外旅行
◆カニバリゼーション対策
1. 違う商品カテゴリの新規事業を行う
2. 違う流通チャネルを利用する
3. 違う顧客ターゲットを対象とする
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★ 理想科学工業 「プリントゴッコ」
年賀状などに使う家庭用簡易印刷機
1976年開発,翌77年から販売
1年目4億円
2年目16億円以上
特許権:熱を感じて小さな穴があくフイルム,キセノン放電管,
印刷用原紙など多くの特許権や実用新案を取得
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プルトップ缶
・缶きり不用、世界を駆けるプルト
ップ缶
谷啓製作所(大田区蒲田:谷内啓
二会長)
(特許第1762945号)
従業員8名の小さな町工場
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☆ ミノルタカメラ 対 米ハネウエル社 (1992年3月4日)
自動焦点機構
1億2750万ドル(165億円)で和解
ハネウエルは,その後米イーストマンコダック,オリンパス
など,11社と特許交渉が成立し,3億310万ドルを受け取
る。(92年9月26日付朝日新聞)
※ 陪審制度,米国制度の不知
☆ セガエンタープライズ
対 ジョンコイル(米個人発明家)(1992年5
月)
フルポリゴンアーケードゲーム機
4300万ドル(57億円)
この事件はサブマリン特許の例で,任天堂も訴えられた。
米国において,出願者は明細書の修正を繰り返してわざと特許の成立を
遅らせ、その技術を利用した製品が広く普及するのを待つ。
そして、様々な企業が採用して普及した時点で突然特許を成立させ、権
利侵害を訴えて莫大なロイヤリティを要求するのである。
水面下に潜って接近し、突如出現して損害を与えることから、「サブマリン」
(潜水艦)特許と呼ばれるようになった。
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マーケットコントロール
A社
B社
特許が参入障壁
迂回発明は費用増加
価格競争なし
製品供給
市場
D社
マーケット
E社
C社
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知財経営
• 発明を創造する
• 発明を特許権とする(発明の保護)
– 特許権とは、独占的に発明を実施する権利
• 実施により利益を上げる(発明の利用)
• 上げた利益を研究開発の資金とし
て次の発明を創造(発明の奨励)
 企業の発展、国際競争力の向上
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第145回(平成23年度上半期) 直
木賞受賞作『下町ロケット』池井戸潤
町工場と大企業の、特許をめぐる攻防
取引先大企業
「来月末までで取引終了にしてくれ」
メインバンク
「そもそも会社の存続が無理」
ライバル大手企業
「特許侵害で訴えたら、どれだけ耐えられる」
帝国重工
「子会社にしてしまえば技術も特許も自由に使
える」
佃製作所、まさに崖っプチ
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No Patent No Future