(平成28年5月)(pdf形式:615KB)

新緑の美しい季節となりました。この時期、教職課程を履修している4年生は、出身校等において教育
実習が始まります。また、教員採用選考試験の説明会や願書等の受付も始まり、焦りを感じる時期でもあ
ります。山本塾生には、綿密な計画のもと、目標に向かって悔いのない日々を過ごして欲しいと願ってい
ます。
教員採用第一次選考試験まで、いよいよ後2ヶ月になりました。まだ教員採用選考試験の実施要項が発
表になっていない自治体がいくつかありますが、山本塾生が受験予定の自治体を中心に第一次選考試験日
を整理すると下記のようになります。
採用者数が微増している地方の自治体が少しずつ増えてきましたが、まだまだ厳しい状況にあるので、
塾生には、複数の自治体を受験するよう指導しています。もし、第一希望以外の自治体に合格した場合、
そこで、現職教諭として経験を重ね、数年後、現職教諭を対象にした特別選考を実施する自治体も増えて
くると考えるので、それを生かせばよいと話をしています。
●他県現職教諭から地元に採用になった卒業生
・平成27年4月:千葉県中学校教諭(3年)から地元の山口県中学校教諭へ
・平成26年4月:宮崎県中学校教諭(4年)から地元の鳥取県中学校教諭へ
6月25日(土)
7月 2日(土)OR 3日(日)
7月 9日(土)OR10日(日)
7月16日(土)OR17日(日)
7月23日(土)OR24日(日)
北海道
福岡市(筆記)、大阪府(筆記)
千葉、東京、神奈川
広島、山口、福岡、北九州市、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、
鹿児島、沖縄
愛知、福岡市(面接)、大阪府(面接)
○第一次選考試験は、主に筆記試験が中心です。結果は、7月下旬から8月中旬に発表されます。
○第二次選考試験は、個人面接、集団面接・討論、模擬授業、場面指導等が8月上旬から9月上旬
にかけて実施されます。結果は、9月中旬から10月下旬に発表されます。
○合格すると名簿登載者として登録され、3月下旬に配置校が分かります。
5月開始:14名
6月開始: 4名
9月開始: 3名
10月開始: 1名
5月に入ると、いよいよ出身校等における教育実習がスタートします。
教育実習の意義は、教員志望の学生が、実習校において、大学の授業では容易に得られない実践的指導力
を集中的に養成し、教師となるための基盤を獲得するところにあります。
教員免許状を取得するには、4年生前期で「教育実習事前・事後指導(1単位)」
「中学校教育実習(4
単位)」「高等学校教育実習(2単位)」の科目を履修しなければなりません。実習期間は、中学校教員免
許状を取得する場合は3週間以上、高等学校教員免許状を取得する場合は2週間以上、中学校・高等学校
両方の免許状を取得する場合は中学校・高等学校のいずれかで3週間以上の実習が必要です。
ただし、教育実習を履修するには、学生要覧(31頁)に書かれている「教育実習履修要件」を満たさ
ねばなりませんので注意して下さい。
今年度の教育実習履修生は例年より少なく22名です。実習校は、中学校が21名、高等学校が1名で
す。一番早い人は、5月23日(月)(6名)からスタートします。
現在、本学が実施している出身校での教育実習(母校実習)について、文部科学省は、「大学側の対応
や評価の客観性の確保等の点で課題も指摘されることから、できるだけ避ける方向で、見直しを行うこと
が適当である」「できるだけ県内をはじめとする近隣の学校において教育実習を行うこと」との方針を示
しています。
そこで、昨年度、教職課程部会にて母校実習の見直しの検討、協議を重ね、宮崎市中学校長会及び宮崎
県立宮崎北高等学校長、宮崎商業高等学校長(以下、連携校)へ教育実習の協力・依頼を行いました。
協議の結果、宮崎県外出身者で教員志望の意思が明確である学生の受入に了承いただきました。このこ
とにより、平成29年度(現3年生)からの教育実習は、連携校実習と母校実習という形で実施すること
となりました。
○ 連携校における教育実習対象者
① 宮崎県外出身者で、教員志望の意思が明確である者(3年生:4月中旬に面接で確認)
② 宮崎市内の中学校出身者
○ 出身校における教育実習(母校実習)対象者
・ 上記、①、②以外の者
文部科学省は、1月29日、平成27年度教員採用選考試験の実施状況調査の結果を発表しました。そ
の結果、競争率(倍率)は、全体で5.4倍、前年度の5.7倍より減少しました。
●17万4,976人が受験
受験者総数は、17万4,976人で、前年度に比較して2,844人減少しています。過去の推移をみ
ると、昭和54年度から平成4年度までは一貫して減少を続けていましたが、以後平成17年度までほぼ
連続して増加、以後横ばい傾向の後、平成22年度から再び増加し、近年は横ばい傾向となり、平成27
年度は微減し、昭和61年度と同程度の水準となっています。
●3万2,244人を採用
採用者総数は、3万2,244人で、前年度に比較して985人増加しています。昭和54年度以降最
も少なかった平成12年度を最低値として、増加が続いています。平成27年度は平成元年度~3年度と
同程度の水準となっています。
●全体で5.4倍
競争率(倍率)は、全体で5.4倍、前年度の5.7倍より減少しました。昭和54年度以降最高であった
平成12年度をピークに減少傾向が続き、平成27年度は昭和54~63年度と同程度の水準となってい
ます。
学校種別で前年度比をみると、小学校3.9倍(0.3ポイント減)、中学校7.2倍(0.2ポイント減)、
高等学校7.2倍(前年度同)となっています。
●難関は鹿児島県、宮崎県、秋田県
学校種別に競争率(倍率)が高い自治体とその倍率をみると、
▽小学校:①鹿児島県11.0倍、②岩手県10.2倍、③宮崎県10.0倍、④愛媛県7.7倍、⑤熊本市7.6倍
▽中学校:①秋田県13.7倍、②鹿児島県12.9倍、③宮崎県12.5倍、④豊能地区12.2倍、⑤新潟県11.4倍
▽高等学校:①鹿児島県19.4倍、②福島県15.3倍、③秋田県14.5倍、④大分県14.3倍、⑤山梨県13.3倍
●小学校は倍率2倍台も目立つ
一方、学校種別に競争率(倍率)が低い自治体とその倍率をみると、
▽小学校:①大阪市2.1倍、②山口県2.3倍、③茨城県2.7倍、④富山県、滋賀県、鳥取県、新潟市2.8倍
▽中学校:①群馬県3.6倍、岐阜県3.8倍、静岡県、佐賀県4.4倍、茨城県、さいたま市4.6倍
▽高等学校:①滋賀県4.7倍、大阪府5.4倍、岐阜県5.9倍、茨城県6.2倍、静岡県6.3倍
4月26日
(火)本学にお
いて、教員志望
の4年生(16
名)、科目等履
修生(1名)、
卒業生(2名)、
計19名が第3回東京アカデミー全国公開模擬試験に臨みました。試験科目は専門試験(英語)と教職教
養・一般教養の2科目です。
早いもので教員採用第一次選考試験まで後2カ月です。勉強の成果を発揮すべく真剣な眼差しで試験に
臨む姿が見られました。試験が終わると教室内の表情が和らぎました。
≪感想≫
・今回は、教職教養は山本塾のプリントの復習をしていたので力を発揮できたと思う。しかし、自己採
点をしてみるとケアレスミスが多かったので、時間に追われながらも早く正確に解けるようにしたい。
(4年生:柿元まどか)
・前回の模試よりは手応えがあったと思う。しかし、自分のペースに集中しすぎて時間が少し足りなか
ったので、時間配分に気を付けて解かないといけないと思った。(4年生:秋月直剛)
・教職教養は今まで頑張って覚えてきた分、前回の模試よりも点が伸びた。専門試験では、文法問題は
良く解けたが、長文問題はなかなか読み解くことができなかった。分からない表現は、そこを飛ばして
文脈から内容を類推し、できるだけ早く読み解く必要があると思った。(4年生:山本さおり)
4月4日(月)、文部科学省は、公立小学校、中学校及び高等学校における英語教育の状況についてま
とめた「平成27年度英語教育実施状況調査」の結果を発表しました。
中学校3年生で「実用英語技能検定(英検)3級程度」以上の英語力を持つ生徒は、前年度より2.0
「千葉県」52.1%、次いで「秋田県」48.6%、
ポイント増の36.6%でした。最も高い都道府県は、
「東京都」47.9%、
「石川県」47.8%、「福井県」42.7%で、宮崎県は37.7%でした。
一方、最も低い都道府県は、
「高知県」25.8%、「熊本県」26.9%、
「島根県」27.7%で、最も
高い「千葉県」と「高知県」では、26.3ポイントの差がありました・
また、高等学校3年生で「英検準2級程度」以上の英語力を持つ生徒は、前年度より2.4ポイント増
「群馬県」49.4%、次いで「千葉県」45.5%、
「福井県」
の34.3%でした。最も高い都道府県は、
42.5%、「兵庫県」41.5%、
「石川県」40.5%で、宮崎県は39.0%でした。
一方、最も低い都道府県は、
「沖縄県」21.8%、「和歌山県」22.5%、
「福島県」24.6%で、最
も高い「群馬県」と「沖縄県」では、27.6ポイントの差がありました。
中学校英語担当教員の内、英検準1級以上又はTOEIC730点以上を取得している者の割合は、前
「福井県」51.7%、次いで「富山
年度より1.4ポイント増の30.2%でした。最も高い都道府県は、
県」48.7%、
「東京都」45.3%、
「石川県」41.8%、
「広島県」41.1%で、宮崎県は28.8%
でした。
また、高等学校英語担当教員は、前年度より1.9ポイント増の57.4%でした。最も高い都道府県は、
「福井県」86.6%、次いで「石川県」81.0%、「香川県」80.8%、「富山県」79.8%、「岐阜
県」79.8%で、宮崎県は69.9%でした。