Title Author(s) Citation Issue Date URL Verbreitung der lymphatischen Apparate im extrahepatischen Gallensystem der Primaten nebst Bemerkungen über ihr Verhältnis zu Lymphgefäβen( Abstract_要旨 ) Kitagaki, Tsunehisa Kyoto University (京都大学) 1966-11-24 http://hdl.handle.net/2433/212025 Right Type Textversion Thesis or Dissertation none Kyoto University 【179 】 氏 北 塩 倫 央) きた がき つね ひさ 学 位 の 種 類 医 学 博 士 学 位 記 番 号 論 学位授与の 日付 昭 和 41 年 11 月 24 日 学位授与の要件 学 位 規 則 第 5 条 第 2 項 該 当 学位論文 題 目 V erbreitu n g der lym p h atisch en A p parate im extrah epa tisclten G allen system derP rim aten nebst B em erk u n g en 肋 er ih r V erIlaltn is zu L ym ph g efaJSen 医 博 第 328 号 (霊長類胆道系 における リンパ装置の分布な らびに リンパ管 との関係) 論文 調査 委員 数(㌔ 竃 井五 十 雄 論 文 教 授 西 村 秀 雄 内 容 の 要 教 授 岡 本 道 雄 旨 本研究 において , 著者 は, 一連 の霊長類 , す なわち尾長猿 , 赤毛猿 , 日本猿 の成熟例 , および成人で , 肝外胆道系における リンパ装 置の構造 と分布を, 連続切片標本 を通 じ, 組 織測定的な らびに比較解剖学的 に追求精査 , つ ぎの成績 を得 た。 1 ) 一般 に霊長類胆道系では, リンパ浸潤 あるいは孤立小節 の 形 を と って, リンパ装 置の造生をみ と め , 小節組織 には, しば しば二次小節の形成や 明中心 の分化を伴 な う。 2 ) 霊長類胆道系で , 本装 置の分布状態を通覧す ると, 先ず猿類では, 胆嚢域 , 特 に そ の休 部 に当 っ て , 集中的な発達 を遂げ , ここか ら胆幹管域 , すなわ ち, 胆嚢管 , 肝管 および総胆管 の方へ向 って漸減分 散す る。 成人の胆道系 においては, 本装 置の発 育が, 猿類のそれに比較 して質量 と もに, 遥 かに低調で あ るが, しか し, その分布様式 は基本的 に一致す る。 また, 霊長類 に み る, か か る リンパ装 置の発育容姿 は, 文献 によると, それ以下 の一般噂乳動物のそれ と軌を等 しくす る (大賀美)。 3 ) 肝外胆道壁 の リンパ装置は, 出現層位 について, 顕著な比較解剖学的推移を示す 胆道系の うち, 。 胆嚢では, 霊長類 およびそれ以下 の噂乳動物を通 じ, 粘膜固有層の結合組織 に限局 して , リンパ装置造生 をみ とめ るが , 胆管 の領域では, 趣 を異 に し, 一般噂乳動物で , 粘膜固有層 に局在す る本装 置は, 猿類 に な ると, 線維筋層 のみに現われ , さ らに人類 においては, 管壁外膜 に, 限局的な, 分布発達を示す。 この よ うに, 胆管系 リンパ装 置の形成 は, 動物が高等 にな るにつれて漸次 , 外方 に向 って移動転位す る。 4 ) 一例平均 にみた, 肝外胆道系全域 における リンパ装 置の発育度を , 文献的に, 比較検討す るに, 一 般嘱乳動物の うち, 草食類で 1 % , 肉食類では81% の比率を占めて , また猿類では13% , 成人 においては 5 % の割合 とな る。 す なわ ち, 霊長類胆道系 におけを リンパ装 置の発達状態 は, 草食動物 と肉食動物 との 中間 に位 置す る もの とみなされ る。 5 ) なお, 被検猿類の うち, 日本猿 において, 胸管 および右 リンパ幹管 の結集実験を通 じ, 胆道系 リン パ装置 と豚管系 との関連組織像 を観察す ると, 本装置は, 血管 のみに附随 して現われ る ものが圧倒的多数 - 4 38 - を占め, リンパ管 に接存す ると同時 に血管 に も沿 うものの分布は, 概 して低調である。 しか しなが ら, リ ンパ管系のみに専属す る リンパ装置の存在 は, 本例胆道系につ いては確認 しがたい。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 著者は ヒ トを含めた霊長類の胆道系 リンパ組織 の分布を調べ比較解剖学的な検討を行な った。 結果つ ぎ の結論をえた。 1 ) 出現 リンパ組織 は リンパ浸潤または リンパ小節で , 後者 には しば しば明中心を も含む二次小節の発 現を認めた。 2 ) リンパ組織 の分布態度 は胆嚢壁 に もっとも集中的に現われ, それか ら胆嚢管 , 肝管および総胆管 に 向 って漸減す る。 これは, 一般噂乳類 における分布の様式 とその軌を一 にす る。 3 ) しか しなが ら胆道壁 における分布層位 および分布密度 には比 較 解 剖 学 上 重 要な相違がみ とめ られ る。 すなわち リンパ組織 の分布は動物が高等に な る につ れ て 粘膜固有層か ら筋層- と漸次外方 に移動す る。 また, 分布密度 は一般 に肉食動物に高 く, 草食動物に低 く顕著な対比を示すが, 霊長類ではその中間 に位す る。 4 ) 出現 リンパ組織の血管 , リンパ管 との関係は, 血管壁 に随伴す るものが大部分で , 少数 は血管およ び リンパ管壁両者 にまたが って出現 し, これには動物間の差は認め られなか った。 本論文は学術上有益 に して医学博士 の学位論文 と して価値 あるものと認定す る。
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