学校いじめ防止基本方針 [241KB pdfファイル]

平成28年度
学校いじめ防止基本方針
三木市立別所中学校
1 基本方針の策定について
(基本理念)
いじめは、いじめを受けている生徒の教育を受ける権利を著しく侵害し、その
心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず、その生命又
は身体に重大な危険を生じさせる恐れがある。このような行為は人として決して
許されるものではない。しかしながら、どの生徒にもどの学校にもおこり得るも
のである。
本校では、学校、家庭、地域が一体となって継続していじめ問題への未然防止、
早期発見、早期対応に取り組み、すべての生徒がいじめを行わず、及び他の生徒
に対して行われるいじめを認識しながらこれを放置することがないように、いじ
めの防止等のための対策を行う。
(いじめの禁止)
生徒は、いじめを絶対に行ってはならない。
(学校及び教職員の責務)
すべての生徒が安心して学校生活を送ることができるように、保護者をはじめ
関係機関と連携を図りながら、組織として学校全体でいじめの防止と早期発見に
取り組む。また、いじめが疑われる場合は、適切かつ迅速にこれに対処 するとと
もに、その再発防止に努める。
2 いじめへの対応について
(1)いじめの未然防止
ア 学校教育目標に「自分と仲間を信頼し 命と人権を守る」を掲げ、人権教育
の基盤である生命尊重の精神や人権感覚を育むとともに人権意識の高揚を
図る取組を行う。
イ 道徳の時間を要とし、生徒の豊かな情操と道徳心を培い、心の通うコミュニ
ケーション能力の素地を養うため、全ての教育活動を通じた道徳教育及び体
験活動等の充実を図る。
ウ 保護者はもちろん地域住民、別所まちづくり協議会、区長協議会、老人会、
等の関係者との連携を図る。地域行事の運営に生徒が参加することで、地域
とのつながりを感じ、地域の方々に見守られ、支えられていることを実感し、
地域の方々に対する感謝の気持ちを持ち、自らの存在意義を感じる機会の充
実を支援する。
エ いじめ防止の重要性に関する理解を深めるための啓発として、PTAと連
携し、人権作文発表会、ハートフル講演会、人権ミニ研修会等を実施する。
(2)いじめの早期発見
ア いじめ調査等
① 生徒を対象としたいじめ等アンケート調査(生活実態調査・規範意識アン
ケート)の実施
② ストレス尺度テストを通した生徒理解(6月・11月)
③ カウンセリングウィークを通した生徒理解(6月・11月)
イ 日々の観察
① 生活ノートを通した生徒理解
② 休み時間や昼休みに途切れることなく廊下や教室で生徒観察を行うとと
もに、雑談等の機会に生徒の様子の変化を敏感に捉える。
ウ いじめ相談体制
生徒及び保護者がいじめに係る相談を行うことができるよう次のとおり
相談体制の整備を行う。
① 普段から保護者との信頼関係を築き、些細なことでも相談しやすい体制
づくりを行う。
② スクールカウンセラーを活用し、生徒及び保護者への教育相談活動を行
う。
③ いじめ相談窓口を設置し、気楽に相談できる体制作りを行う。
エ いじめの防止等のための教職員の資質の向上
① 教師自身が人権感覚を磨き人権意識を高める。
② いじめの防止等のための対策に関する研修を年間計画に位置づけて実
施し、いじめの防止等に関する教職員の資質向上を図る。
(3)インターネットを通じて行われるいじめに対する対策
① インターネットの特殊性による危険を十分に理解した上でネット上のト
ラブルについての最新の動向を把握し、情報モラルに関する指導力の向
上に努める。
② 実際にスマートフォン等を使用する生徒及びそれを第一義的に管理する
保護者に対してインターネットの特殊性による危険を啓発し、インター
ネットを通じて行われるいじめを防止し効果的に対処できるよう、情報
モラル研修会等を行う。
(4)いじめ事案への対応と組織について
ア いじめの防止等の対策のための組織「生徒指導委員会」の設置
いじめの防止等を効果的に行うため、次の機能を担う「生徒指導委員会」
を設置する。
<構成員>
校長、教頭、生徒指導担当教員、学年生徒指導担当、養護教諭、スクール
カウンセラー
<活 動>
① いじめの早期発見に関すること(アンケート調査、教育相談等)
② いじめ防止に関すること。
③ いじめ事案に対する対応に関すること。
④ いじめを生まない土壌を形成するための予防的・開発的な取組 に関す
ること
<開 催>
週1回を定例会とし、いじめ事案の把握時は即日開催とする。
イ
いじめ事案把握時の措置
① いじめに係る相談を受けた場合は、すみやかに事実の有無の確認を行う。
② いじめの事実が確認された場合は、速やかに三木市教育委員会へ報告し、
問題解決に向けての指導助言等必要な支援をうける。
③ いじめの再発を防止するため、いじめを受けた生徒・保護者に対する支
援と、いじめを行った生徒への指導とその保護者への助言を継続的に
行う。
④ いじめを受けた生徒が安心して教育を受けられるために 必要があると
認められるときは、保護者と連携を図りながら、一定期間、別室等にお
いて学習を行わせる措置を講ずる。
⑤ いじめを繰り返す生徒に対しては日頃からきめ細やかな指導や教育相
談を粘り強く行うとともに生徒の置かれた背景についても把握する。
⑥ いじめ事案の内容や生徒の状況によっては三木市いじめ防止センター、
三木警察署等と連携して対処する。
3
重大事案への対処
いじめにより生徒の生命・心身又は財産に重大な被害が生じた可能性や、相
当の期間学校を欠席することを余儀なくされている場合は、重大事態が発生し
た旨を、三木市教育委員会及び警察・いじめ防止センター等に連絡し、関係機
関と連携を図り、厳格に事態の解決に当たる。
4
いじめの未然防止、早期発見、対応に向けた取組と年間指導計画
職員会議等
未然防止に向けた取組
4月
生徒指導委員会
○年間指導計画の作成
いじめ対応チーム会議
○指導方針
○指導計画
職員会議
○いじめ防止基本方針の確認
○いじめ対応マニュアルの確認
○年間指導計画の確認
5月
職員研修①(生徒理解)
6月
職員研修②
(カウンセリングマインド)
校内人権作文発表会
7月
いじめ対応チーム会議
○情報共有
○1学期の反省と2学期の計画
ストレスマネジメントの授業実施(2年)
8月
校内研修③
(道徳の授業の進め方)
9月
職員研修④
(効果的な学習支援について)
学年・学級における人間関係作り
(体育祭をとおして)
10月
職員研修⑤
(学級経営)
情報モラル講演会
学年・学級における人間関係作り
(文化祭をとおして)
11月
職員研修⑥
(情報モラル)
情報モラル教室
校内人権週間
12月
いじめ対応チーム会議
○情報共有
○2学期の反省と3学期の計画
1月
職員研修⑦
(カウンセリングマインド)
早期発見に向けた取組
人権教育年間指導計画の作成
道徳年間指導計画の作成
校内不登校対策委員会年間計画の作成
学年・学級における人間関係作り
(校外学習実施をとおして)
学年・学級における人間関係作り
(校外学習実施をとおして)
ストレスマネジメントの授業実施(1年)
ストレス尺度テスト
カウンセリングウィークの実施
(教育相談週間)
ストレス尺度テスト
カウンセリングウィークの実施
(教育相談週間)
学年・学級における人間関係作り
(スキー実習をとおして)
ストレスマネジメントの授業実施(3年)
2月
3月
いじめ対応チーム会議
○1年間のまとめ
○来年度の課題検討
※1 職員会議:いじめ対応マニュアルを確認するとともに、指導方針や指導計画を提示し全教職員で共通理解を図る。
※2 いじめアンケート:学校の実態に応じて随時実施することを原則とする。
※3 職員研修:カウンセラー等によるカウンセリングマインド研修を実施する。
※4 学級・学年づくり/人間関係づくり:宿泊行事や学校・学年行事等を活用し、人間関係づくりを計画的に進める。