「森の京都」事業加速化トータルコーディネート等業務 委託仕様書

「森の京都」事業加速化トータルコーディネート等業務
委託仕様書
第1
目的
京都府(以下「府」という。)では、京都丹波高原国定公園の新規指定や全国育樹
祭の開催等を契機として、「森」をテーマに、府中部地域(亀岡市、南丹市、京丹波
町、福知山市、綾部市及び京都市右京区京北)への交流人口の拡大等による地域活性
化を図るため、平成 28 年度をターゲットイヤーとして、総合的に「森の京都」事業
を進めている。
具体的には、「森」をテーマに様々な交流型イベントを平成 28 年度の1年間にわ
たり展開する「森の京都博」を開催するとともに、市町ごとに重点整備エリアを設定
し、地域資源を活用した商品開発や観光体験プログラム・ツアー等の検討を進めてい
るところであるが、こうした「森の京都」事業を加速化するため、これまでの取組成
果や各地域の実態・ニーズを把握した上で、各地域の今後の取組方向に係るトータル
コーディネートや個別案件への専門家の派遣による専門的見地からのアドバイス等
を行う。
第2 業務内容
1 府中部6市町における「森の京都」事業加速化に当たっての課題整理、推進戦略の
とりまとめ
(1) 「森の京都」事業加速化に当たっての課題整理
「森の京都」エリア全体及び各地域の「森の京都実践者会議」及び「森の京都プ
ロジェクト会議」(府・関係市町職員の会議)等への参画や地域へのヒアリング等
を通じて、各市町におけるこれまでの「森の京都」事業の取組成果や地域の実態・
ニーズを把握し、取組の加速化に当たっての課題を整理すること。
なお、本業務には40人日程度従事するものとする。
(2) 「森の京都」事業加速化に係る推進戦略のとりまとめ
上記(1)で整理した課題を解決し、各市町の重点整備エリア等における取組を加速
化するための今後の取組方向を具体的に示す推進戦略をとりまとめること。
推進戦略には、その具体的実施に当たり支援が必要となる専門知識の分野及び想
定される専門家等も具体的に記載すること。
また、推進戦略のとりまとめに当たっては、市町域を超え、各市町が連携して実
施すべき取組の提案を妨げるものではなく、「森の京都」事業の目的と合致し、府
中部地域への交流人口の拡大等に資する取組等については積極的に提案すること。
なお、本業務には40人日程度従事するものとする。
2
府中部6市町の重点整備エリア等における「森の京都」事業加速化のための専門家
派遣
(1) 専門家のリストアップ及び派遣体制の構築
各市町の重点整備エリア等における取組の具体的実施を支援する専門家をリス
トアップするとともに、当該専門家を各地域へ派遣するための体制を構築するこ
と。なお、実際に各地域へ派遣する専門家は、上記1の推進戦略を踏まえ、府及び
各市町・地域との協議により決定するが、契約締結時においては、概ね①~⑦に示
す分野に関して派遣可能な専門家の候補者をリストアップし、提示するものとす
る。この際、府中部の地域事情に精通し、①~⑦に示す分野等に係る課題解決に既
に取り組む地域人材等の候補者がいる場合には、積極的にリストアップすること。
また、専門家として外部人材を招聘し派遣する場合は、委託経費の中から必要な
経費を支出すること。ただし、各市町との取り決め等により、専門家派遣に係る費
用を各市町等が別途予算化する場合等については、この限りではない。
(リストアップすべき専門家候補者の専門分野)
① 地域の特産物を活用した地域ブランド商品(食・土産物等)に係る商品開発
② 地域の特産物や①の地域ブランド商品等の販売・流通、マーケティング
③ 地域資源等を活用した観光体験プログラム・ツアー造成など旅行商品に係る
商品開発
④ 地域資源等を活用した集客イベントのプロデュース
⑤ 各種メディア・ネットワークを活用した情報発信・プロモーション
⑥ 民間集客施設等の整備・改修(空き家・空き店舗、廃校等の利活用等を含む。)、
景観デザイン
⑦ 民間集客施設等における観光客等受け入れに係る人材育成
(2) 「森の京都」事業加速化のための専門家派遣、専門的見地からのアドバイス
府及び各市町・地域と協議の上、各市町の重点整備エリア等における取組の具体
的実施を支援する専門家を決定・派遣し、専門的見地からの具体的なアドバイスを
行い、上記1でとりまとめた推進戦略を実現すること。
また、アドバイスに当たっては、アドバイス終了後においても各地域が自立的か
つ持続的に当該取組を実施していけるよう、各地域における意識の醸成や組織・体
制づくり等にも配慮すること。
なお、本業務には170人日程度従事するものとする。
3 「海の京都」「お茶の京都」など他の地域構想事業との連携等に係る提案・助言
「森の京都」事業の訴求力を高め、交流人口のさらなる拡大を図るためには、府
北部地域や南部地域で推進する「海の京都」事業や「お茶の京都」事業など府が推
進する他の地域構想事業との連携等が不可欠であることから、これら事業との連携
方策等についても積極的に提案を行うとともに、その実施について必要な助言を行
うこと。
4 上記1~3に係る活動報告書の作成
月1回、上記1~3に係る前月の活動内容報告書を作成し、推進戦略実現の成果
(アウトカム)等について府に対し報告すること。
第3
業務期間
契約締結日から平成29年3月31日(金)。
なお、
「第2 業務内容」に示した業務ごとの実施期間は概ね以下のとおりとする。
(1) 課題整理、推進戦略のとりまとめ
契約締結日から平成28年8月31日(水)
(2) 専門家派遣
契約締結日から平成29年3月31日(金)。
なお、本業務は、基本的に推進戦略のとりまとめを踏まえて行うが、推進戦略の
とりまとめ前であっても、地域からの要望等に基づき必要に応じて実施するものと
する。
(3) 他の地域構想事業との連携等に係る提案・助言
契約締結日から平成29年3月31日(金)
(4) 活動報告書の作成
契約締結日の翌月から平成29年3月31日(金)までの期間中、月1回
第4
成果物
平成29年3月31日(金)までに次に掲げる成果物を府に提出すること。
(1) 業務完了報告書 A4版 10部
(2) 当該業務の遂行過程で取得し又は作成した資料(月1回の活動報告書を含む。)
A4版 10部
(3) 上記(1)及び(2)に係る電子データ 一式
第5 留意事項
1 一般的事項
(1) 業務の遂行状況について随時報告を行うこと。
(2) 業務を遂行する上で必要な資料等は、府が随時貸与するほか、必要に応じ受託者
において入手すること。なお、貸与した資料等の複製・複写の可否、返却等につい
ては、府の指示に従うこと。
(3) 業務期間はもとより業務期間終了後も、当該業務で知り得た機密、個人情報等の
取り扱いについて厳守すること。
2 業務体制
(1) あらかじめ府と調整したスケジュールで行うこと。
(2) 業務の推進に当たっては、府と緊密な連携をとること。
(3) 業務に関する主たる担当者(1~2名程度)を配置し、原則として、当該担当者
が全ての業務を統括するとともに、府との調整を行うこと。
第6 その他
1 業務に係る全ての成果品の著作権(著作権法第27条・第28条に規定する権利を
含む)は府に帰属する。また、成果品は、府が作成するホームページや印刷物等に自
由に使用できるものとする。
2 本業務仕様書に定めのない事項については、府と協議するものとする。