Vol.34 - 高橋浩之税理士事務所

高橋会計事務所通信 Vol.34( 平成 23 年 7 月号)
発行 高橋会計事務所(毎月 10 日発行)
東京都町田市森野2-27-12 ローゼンビル E 号室
Tel: 042-721-2637 Fax: 042-721-6648
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> 印紙税
> 印紙税の納税義務者
印紙税は、契約書・受領書などの【証明】
に課せられる自己申告式の国税で、その内
容や金額によって印紙税額が定められて
います。
印紙税の納税義務者は、原則として課税文
書の作成者、つまり当事者双方です。
国としては「どちらが負担しても構わな
い」ということですが、実務上は両者の力
関係等によって決まるようです。
> 印紙税は文書課税です
> 消印の意味
印紙税法に定められた課税文書を作成し
た人が、決められた額の収入印紙を文書に
貼り付け、これに消印をして納付します。
再使用を防止するため、貼り付けた収入印
紙には作成者のどちらかが消印をします。
言い換えると、文書を「作成」しない限り、
印紙税はかかりません。
これは印紙税の収納確保のためとても重
要で、そのため印紙に消印がない場合は不
納付とみなされ、過怠税が課せられます。
また、課税文書に該当するかどうかは、文
書の名前ではなく、その文書の内容や本質
で判断します。
> 印紙税の節税ポイント
印紙税は記載金額が大きいほど税額も大
きくなりますので、事情が許すならば領収
書などを分割することで節税できます。
また、金額を記載する際、消費税額を明確
に区分することで、印税額の計算に消費税
額を含めないことができます。
(山本)
-1–
Column
ラテラルシンキング
まず問題です。3 人子どもがいます。その前には 13 個のオレンジ。このオレン
ジを不公平にならないように分けるにはどうすればよいでしょうか?
一般に、問題を解決するには2つの方法があるそうです。
ひとつは、順序立てて A→B→C というように解決していく方法。論理的な思考、
ロジカルシンキングともいいます。
これに対して、さまざまな制約や常識、枠組みにとらわれない自由な発想から答
えを探る考え方があり、これをラテラルシンキングというそうです。
ロジカルシンキングでは、答えはひとつであるのに対して、ラテラルシンキング
では答えは無数にあります。なぜなら、ラテラルシンキングには、
“制約がない”
からです。
一方が善、他方が悪ということではありませんが、ラテラルシンキングの方が圧
倒的に楽しそうですよね。
さて冒頭の問題に対するロジカルシンキングでの代表的な答えとラテラルシン
キングでの解答例、ついでに私の回答をこの下の枠内に紹介しておきましょう。
私は税理士という職業柄、論理的思考が得意と思われがちですが、この答えを見
る限り、ラテラルシンキング寄りですね。
(ロ)子どもひとり4個ずつ分け、残りの一個を三等分する。
(ラ)ジュースにして分ける。まさにラテラル!ですね。
(私)1個は私がもらう。残りを子どもひとり 4 個ずつ分ける。
Information
(駿馬)
編集後記
鳥取に住む祖父が、先日こちら
の病院で生まれて初めての手術
をしました。
見舞いに行き、心臓を止めての
手術から 2 日(!)で病院内を歩
き回る姿に驚いたのが先週末。
第 4 回勉強会を平成 23 年 6 月 22 日(水)に開催しました。
とんとん拍子にこの週末には無
開催後に、嬉しい報告がありました。
事退院、先生も「80 過ぎとは思え
勉強会に参加したお客様同士で、ビジネスの話が具体的に
進んでいるとのこと。このような広がりにも貢献できる勉
強会にしていきたいと考えています。
ない」と驚いてらっしゃいまし
-2–
たが、色々と心配していただけ
にちょっと拍子抜け…
山本