Title Verbreitung der lymphatischen Apparate im Bronchialbaum des

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Verbreitung der lymphatischen Apparate im Bronchialbaum
des erwachsenen Menschen mit Rücksicht auf ihre
phylogenetische Bedeutung( Abstract_要旨 )
Kashima, Yoshitaka
Kyoto University (京都大学)
1968-01-23
http://hdl.handle.net/2433/212421
Right
Type
Textversion
Thesis or Dissertation
none
Kyoto University
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義
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医 博
学位授与 の 日付
昭 和 4
3年 1月 23 日
学偉授与 の要件
学 位 規 則 第 5条 第 2項 該 当
学位論文題目
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学 位 の 種 類
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艮学
学 位 記 番 号
山博
か医
氏
第 407 号
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(成人気管支樹 に於 け る リンパ装置 の分布 及 びその系統発生 的意義)
(主
論 文 調 査 委員
査)
教 授 堀井 五 十雄
教 授 西 村 秀 雄
教 授 岡 本 道 雄
ノ
論
文
内
容
の
要
旨
本研究で, 著者 は気管支 樹 におけ る リンパ組 織 の比較解 剖学 的知見 を確立 す るため, 健 常 な成人 2 例 の
左肺 につ いて, 全域 にわた る連続切片標本 を作成, これ を通 じて, 気 遣壁 に現 われ る リンパ装 置の構造 と
分布 を, 組 織測定 的 に精査 し, 次 の結果 を得 た。
1 ) 成人 の気管支樹 で は, その終末部, す なわち肺胞管 および肺胞 を除 くと, 気遣全域 にわた って リ
ンパ装 置 の発生 を認 め, これ らは リンパ浸潤 或 いは孤立小節 の形 を とって分布 す る。 また後者 には, しば
しば, 2次小節 の形成, あるいは明中心 の分化発達 を伴 う。 なお成人気管支 樹 の終末 部 に リンパ装置 の欠
如 す る現象 は, 文 献 的 にみ ると, 成熟猿や家兎 にお け る所見 と全 く一致す る (矢野 , 西川)0
2) 成人 の気管支 樹全体 を通 じ, リンパ装 置は, 質量 と もに大 気管文枝 の領域 , す なわち肺部門 に近
接 して最高 の発達 を遂 げ, ここか ら末梢部 に向 って漸減分 散す る。 成熟 家兎 の気管支 樹で は, 末梢部特 に
呼 吸気管支 の域で, 本装置 の集 中的な発育 を認 め, ここか ら幹 の方へ 向 って減少 す る。 また猿類 において
は, 気遣 リンパ装 置 が大気管文枝 の部分で, 最大 の発育度 を示 し, 分布 状態 は人類 のそれ に酷似 す る。 す
なわち, 肺 内気迫 を通 じ, リンパ装 置の発育優 位 は動物が高等 にな るにつ れて, 漸 次, 気管支 樹の末梢部
か ら肺部 門 に向 って移動す る。
3) 成人気 遣壁 につ いて,
リンパ装 置の層 的配 置を通覧 す ると, 気管支樹 の うち幹 の方 で は大半 の も
のが粘膜下組 織 に局在 す るが, 末 梢 に及ぶ につ れて漸 次外膜 の 中 に増執
細 気管支 や呼 吸細 気管支 の領域
にな ると, 外 膜結合組 織 に限局 的 に分布 発達 す る 成熟猿 の気管支 樹 をみ ると, 幹 の方 か ら末梢部 に向 っ
。
て粘膜 固有層 に好 発す る リンパ装 置 は, 細気管支域 に及 ぶ と急速 に外膜 のみ に蛸集 堆積 す る
。
さ らに家兎
で は, 気管支 樹 の全域 を通 じ本装置 の発育 はほ とん ど粘膜 間有層 に限局 して行 なわれ, リンパ球 はいた る
ところ該部気 遣上皮 を強 く浸潤す る
。
したが って気管支 樹 の リンパ装置 は, 動物 の進 化 とともに気道 内腔
面か ら外方 , すなわ ち肺実質組 織 に向 う発育機 構 の推移 を示す。
4) 終 わ りに, 成 人気管支 樹 につ いて, リンパ装 置の出現頻 度を部 位別に概観 す ると, 幹 の方で は気
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道分岐部に当 って本装 置の多発 をみ るが, 末梢域 においては, 分岐部 と非分岐部 との間 に出現頻度 の著差
をみ とめがたい。 しか し家兎 における先人 の所見 は特異で, 全気管支樹 を通 じリンパ装 置のほ とん どが気
道分岐部 に集 中的に発達, また猿類では, 非分岐部へ も波及漸増, ここに も本装置の発現分布 をみ とめ う
る。 リンパ装置 に関す る以上 のよ うな現象 は, 人体気管支樹全体 につ いてその普遍性分布 の傾向を, 系統
発生的に強 く示唆す るもの と見 な され る。
論 文 審 査 の 結 果 の 要
旨
本研究 の特質は健 常成人肺 につ いてその全体 の連続切片 を作製 し, その一つ一つの標本 につ いて投影捕
画法 により綿密な組織測定法を気迫壁 の リンパ装 置につ いて行な って得 た成績 を, さらに先人 の猿, 宏兎
な どの成績 と比 較検 討 し, その系統発生的意義 を論 じた ことにあるが, その結果 の大要 を要 約 す る に,
1) 成人気管支樹では リンパ装 置はその末梢郡すなわち肺胞管 および肺胞 を除 く気遣全域 に リンパ 浸
潤 および孤立小節 の形 を とって出現す る。 気管支樹末梢部 に リンパ組織を欠 く現象 は猿, 家兎 ともに同様
で ある。
2) 成人 の気管支樹全体 を通 じ, リンパ装置は質, 量 ともに中枢域, すなわち肺門部 に最高 の発育 を
とげ, 末梢部 に向 って漸減す る。 家兎で は この関係 は逆で, 末梢部すなわち呼吸性気管支域で最高 の発育
を とげ, 中枢 に向 って漸減す る 猿 のばあいは人 に近 い。 これか らみて肺 内気遣 を通 じて, リンパ装 置の
。
発育優位は動物の進化 に伴い末梢部か ら中枢域 に向 って移動す るもので あるといえる。
3)
リンパ装置の出現頻度 を部位別 にみ ると, 幹気管支では分岐部 の方が非分岐部 よ り多いが, 末梢
域では分岐部 と非分岐部 との問 に リンパ装置出現頻度 の差がない。 家兎で は全域 を通 じて分岐部 の方が圧
倒的に出現頻度が高 い。 猿で は非分岐部 に出現す るものが漸増 して くる傾向を示す。 これによって気道壁
リンパ装置は動物が進化す るにつれ, 非分岐部, 分岐部 を問わず, 普遍的分布 を示す傾 向を有す るもの と
いえる。
以上本研究 は成人肺気遣壁 リンパ装置 につ いて全域 にわた って精細な検索 を行ない, これに系統発生学
的意義づげを企てた もので, 比較解剖学上, 比較組織学上有益であり医学博士 の学位論文 として価値 ある
もの と認定す る。
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