女性幹部候補育成プログラム(JUMP)

JUMP (Josei for Upper Management Program、女性幹部候補育成プログラム)
JUMP は、 カリフォルニア大学サンディエゴ校 (UC San Diego) の Japan Forum for Innovation &
Technology (JFIT) が提供する、日本人女性を対象とした短期間集中型のグローバルマネージャー育
成プログラムです。研修期間は原則 2 週間です。このプログラムでは女性マネージャーが、(a) グロ
ーバルマネージメントスキルを向上させる、(b) アメリカでパーソナルコーチやメンターの指導を受
けることにより、経営陣としてリーダーシップを発揮することができる、(c) 女性 Executive とのグ
ローバルネットワークを拡大することができる、などのメリットがあります。
研修のポイントとしては、
• 研修生個別のニーズに合わせたカスタムプログラム
• 日本の女性マネージャーに求められるビジネススキルを育成
• グローバルマネージメント・リーダーシップ志向の経営スキル開発
• サンディエゴの起業家や経営者とのチームプロジェクトを通じて、イノベーション生
態系の体験
• 米国の女性メンターによる個別指導
• パーソナルコーチとのセッションを通じて、経営スキルやワークライフバランスのス
キルをはじめとする女性マネージャーとしてのマネージメント能力の開発
• サンディエゴの女性経営者協会、イノベーションコミュニティーの各種イベントへの
参加
研修の主なゴールとしては、
• 男性多数の企業における女性マネージャーとして、効果的にチームをまとめる指導力
を育成
• 女性としての交渉力の開発
• 英語でのスピーチ、プレゼンテーションのスキルの育成
• 国際電話会議・ビデオ会議を効率的に進める能力の開発
• 外部取締役としてふさわしい能力の開発
• 名刺交換会や企業レセプションなどの交流イベントの場での立ち居振る舞いの仕方の
修得
• 仕事と生活の両立
なぜ JUMP 研修か?
日本企業は、積極的に女性の雇用、登用を促進する方向に進んでいますが、進捗は遅いようで
す。2016 年 4 月に発効となった、女性活躍推進法では今後 10 年間で女性マネージャーの登用を増
やし、職場でのダイバーシティーを推進するという政府の強い方針を打ち出しました。2020 年には
女性マネージャーの比率の目標を、政府機関で 7%、地方行政と企業では 15%としています。この
目標を達成し、組織が効率的に運営されるためには、女性マネージャーが、グローバル経営スキルや、
リーダーとして効果的にチームを率いる能力を身につけることなどが必要不可欠になっています。
JUMP 研修では、女性登用の課題を克服してきたアメリカの経験を踏まえ、女性メンターやパ
ーソナルコーチの指導を軸にした個別カスタムプログラムの形式でグローバル経営スキルを育成しま
す。従来、日本の社内での (公式/非公式の) 経営幹部育成プログラムや、派遣留学の形で海外の大学
や大学院でグローバル経営スキルを身につけるのは、原則男性社員が対象でしたが、JUMP 研修は女
性社員の幹部育成に特化したプログラムであり、男性社員と同等の経営幹部育成の機会を提供します。
JUMP の特徴
日本でも官民種々な女性雇用・登用推進プログラムが立ち上がっています。例えばウーマノミ
クス (Womenomics) ディスカッショングループ、政府の女性雇用促進政策委員会、マスメディアの
討論会などがあります。また、NPO の J-WIN (Japan Women's Innovative Network) などの女性プ
ロフェッショナルグループも組織されています。
アメリカでもビジネススクール主催の女性エグゼクティブ研修プログラムがあります。これら
のプルグラムと JUMP 研修との違いは 3 点あります。(1) JUMP は日本のニーズに合わせたプログラ
ムであること、(2) 研修者それぞれのニーズに合わせた、個人教授形式のカスタムプログラムである
こと、(3) 二週間にわたる滞在プログラムで、体験型、ネットワーキング型のメリットを最大に活か
したプログラムであることです。このような、マンツーマン式のカスタムプログラムであるため、
JUMP の定員は 10 名様までとさせていただいています。
研修者それぞれがアメリカの女性エグゼクティブメンターとディスカッションしたり、サンデ
ィエゴのビジネスコミュニティーのイベントに参加したりすることで、JUMP を通じて、日本の女性
マネージャーとアメリカの女性管理職ネットワークをむすび、「女性が企業社会で活躍する際の障壁」
という共通の課題への対策を共有します。さらには日米の将来のビジネスリーダーの絆を強くするこ
とを促進します。
JUMP 研修修了後もカリフォルニアでの JUMP 卒業生のネットワーキングイベントや年に数回
の東京でのフォローアップセッション、などの JUMP 活動は継続します。グローバル化の進むなか、
JUMP は日米の女性マネージャーが相互に励ましあい、ビジネス界のみならず、政・官・学の世界で
も活躍していくよう支援いたします。
JFIT について
UC San Diego のグローバル政策・戦略大学院は、1987 年の創立時より米国での日本経営
学・政策学の研究、教育のメッカとして多くの研究者を生み出してまいりました。また、日本の企業
はもとより、経産省、外務省、国交省などから多くの留学生を受け入れ、日本との太い絆を築いてき
ました。Japan Forum for Innovation and Technology (JFIT) は、サンディエゴのテクノロジーイノ
ベーション、起業カルチャーと、日本のビジネス界や学界と結び、研究、教育、社会貢献の 3 本を柱
に活動を進めています。また、サンディエゴはテレコム・IT、バイオテクノロジー、クリーンテクノ
ロジー、防衛関連産業(サイバーセキュリティー、人工知能、ロボット工学など)で世界の最先端を
リードしており、JFIT はサンディエゴにおける日本のゲートウェーとしての役割も果たしています。
JFIT に活動についてのさらに詳しい情報は JFIT ウェブサイト(http://jfit.ucsd.edu) をご覧くださ
い。
JFIT は、協賛企業プログラムを通してサンディエゴのイノベーションビジネスへの紹介、ビ
ジネス分析、グローバル人材育成プログラム(GTP)、女性幹部候補育成プログラム (JUMP) などを
提供しています。
協賛企業にとっての JUMP のメリット
日本企業にとって、女性マネージャー起用推進の波は下記の4つのチャレンジを生み出しています。
• 男性社員と比べ、女性マネージャーは海外勤務経験が少ない。
⇒ JUMP 研修によって、女性マネージャーは、男性社員と同様の海外ビジネス経
験レベルに「追いつく」ことができます。
• 海外赴任の場合、グローバルビジネス文化の違いや語学の障壁でリーダーシップを即時に発揮
することが難しい。
⇒ 海外赴任時に JUMP 研修に参加することで、欧米のビジネススキルを育成する
ことにより転任がスムーズになります。
• 優秀な女性マネージャーには「引き抜き」がかかる。
⇒ JUMP 研修が優秀な人材慰留のインセンティブになる一方、協賛企業様にとっ
ても社内のニーズに応じた経営幹部を育成できます。
• 有能な女性マネージャーは社内・社外取締役としてこわれることが多くなっている。
⇒ JUMP にはコーポレートガバナンスの研修もあり、取締役としての職務につい
ての理解も深められます
JUMP 研修費用
2016 年度の研修は 10 月 3 日(月)から 10 月 14 日(金)の 2 週間です。研修費用は、
$13,000 です。研修費に含まれるものは、講義費用、コーチ費用、ネットワーキングイベント参加
費用です。渡航費、宿泊費、食費は含まれません。ご希望により宿泊の斡旋はいたします。場合によ
り、女性メンター宅のホームステイも可能な場合がありますのでお問い合わせください。なお、研修
終了後には、UC San Diego より修了証の授与があります。
2017 年度は、2 月 6 日(月)から 17 日(金)、5 月 1 日(月)から 12 日(金)、10 月 2 日(月)
から 13 日(金)を予定しております。詳細は後日 JFIT のウェブサイト(http://jfit.ucsd.edu)に掲載
いたします。
お問い合わせは、JFIT Director の ウリケ・シェーデ教授 (Professor Ulrike Schaede)
[email protected], または、Executive Manager の 清泉貴志 (きよいずみたかし)
[email protected] までお願いいたします。
16:00-18:00
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