映画上映会 呉充功(オ チュン ゴン) 監督作品 1983年、58分 隠された爪跡 関東大震災虐殺記録映画 『東京新聞』2016年4月16日 1923 年9 月。関東地方在住の朝鮮人、約1万5千人のうち、6千名以上が殺害されたとも言われるジェノサイドが発生し ました。被害者、加害者の貴重な証言映像などから、人種差別がもたらした過去を振り返りましょう。 4月14日、熊本県地震直後「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」などの投稿がツイッターに登場しました。これ らの差別的な流言飛語は虐殺が起きた93年も前の関東大震災を模倣しているものです。なぜ?反省がなされず繰 り返されるのか?現在を生きる私たちが過去の歴史を改めて記憶し、ヘイトスピーチが蔓延する日本で、将来ジェノサ イドが繰り返されることを許さないために。 呉充功監督の初めての映画である『隠された爪跡』は、1923 年の大虐殺の時 にかろうじて生き残った在日朝鮮人チョ・インスン(1902~1984)さんを軸に、事 件を直接目撃した 20 人余の証言を集めた作品だ。 この映画は彼が通ってい た横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)の卒業作品として企画された。 「関東大震災の時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し慰霊する会」が 1982 年 9月に東京荒川辺の旧四つ木橋付近で起きた虐殺犠牲者の遺骨を発掘すると いう消息を聞いた呉監督は、カメラを持って発掘現場で駆け付けた。 映画の 主人公であるチョさんは、1923 年2月に慶尚南道居昌(コチャン)から日本に渡 インタビューを受ける曺仁承さん(撮影時83 歳) って来た後、あちこちを転々として建設現場で日雇い労働者として働いた。地 震が起きた日は現在の東京押上付近の工事現場にいたチョさん一行は、避難 して四つ木橋付近で消防団に捕らえられた。以後、チョ老人は自警団、日本民 衆、警察などから攻撃を受けながらも助かった。 2016年 5月21日(土)15:00~16:00 場所 参加費 宇部緑橋教会 無料 第3回「刻む会」総会後 宇部市常盤町 1-1-9 電話 0836-21-8003 *駐車場は市営駐車場が利用できます
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