こちら - 量子科学技術研究開発機構

1. 件名
サイクロトロン電源定期点検作業
2. 数量
一式
3. 目的及び概要
本仕様書は、量子科学技術研究開発機構高崎量子応用研究所(以下、量研機構)AVFサ
イクロトロン電源設備に係る定期保守点検を実施するために、当該業務を受注者に請け負わ
せるための仕様について定めたものである。
本作業は、AVFサイクロトロンと周辺装置に電流及びRFを供給する電源に対して、点
検を実施し、不具合の有無の確認し性能試験を行う。これにより故障の発生を未然に防ぎ、
サイクロトロンの運転が、安定かつ円滑に行えるように期する。
4. 履行場所
〒370-1292 群馬県高崎市綿貫町1233
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学研究部門
高崎量子応用研究所 サイクロトロン棟内
サイクロトロン電源室、イオン源室、第3軽イオン室
5. 履行期間及び履行期限
履行期間:2016年9月12日(月)~2016年9月16日(金)
履行期限:2017年3月24日(金)
上記履行期間及び履行期限は予定とし、運転スケジュール確定後、履行期間及び履行期限の
決定とする。
6. 作業内容
6.1 対象設備等
(1) サイクロトロン電源設備 別添表1参照
(2) 多重極電磁石電源(六極電磁石、八極電磁石、各2台)
6.2
(1)
(2)
(3)
(4)
作業範囲及び項目
5.1(1)及び(2)についてリップルの確認
CYC_POW_70電源筐体の分解清掃点検
CYC_POW_80電源筐体内の補助電源の分解清掃点検
CMM電源用トランジスタバンクの製作及び設置
① CYC_POW_10用のトランジスタバンク(メインコイル用10本及び過飽和リアクトル
用1本)を製作する。
② CYC_POW_10内の全ての既設トランジスタバンクを取り外す。
③ CYC_POW_10に新規トランジスタバンクを設置する。
(5) 総合試験
(6) 提出図書の作成提出
7. 必要な能力
加速器電源の設計製作に関する技術を有し、点検作業の実施が可能であること。
8. 試験・検査
(1) 員数検査
納入時、目視により、トランジスタバンクが全数あることを確認する。
1
(2) 総合試験
全ての作業終了後、全電源を通電し本仕様書に係る全ての機器が正常に動作する
ことを確認する。各電源の操作は、量研機構担当者がサイクロトロン制御室より行
う。
9. 提出図書
(1) 工程表
契約後速やかに
(2) 点検実施要領書
作業開始前
(3) トランジスタバンク製作図
製作開始前
(4) 作業員名簿
作業開始前
(5) 作業日報
翌日作業前
(6) 点検報告書
作業終了後速やかに
(7) 委任又は下請届※1
作業開始前
※1 下請負等がある場合には機構指定様式で提出
1部
1部
1部
1部
1部
3部
1部
要確認
要確認
10. 検収条件
作業における現場立会い、
「6.試験・検査」の合格及び「8.提出図書」の完納、並び
に量研機構担当者が仕様書の定める業務が実施されたと認めた時を以て検収とする。
11. 適用法規・規程等
(1) 労働安全衛生法
(2) 高崎量子応用研究所 放射線安全取扱手引
(3) 日本工業規格(JIS)
(4) その他受注業務に関し、適用または準用すべき全ての法令・規格・基準等
12. 特記事項
(1) 作業は、量研機構の勤務時間内に実施すること。但し、緊急を要し量研機構担当者が
承諾した場合は、所定の手続きを行い時間外作業を実施することができる。
(2) 受注者は、本作業期間中、心身共に健康で身体に外傷のない作業員を従事させること。
(3) 作業員は、十分な知識及び技能を有し、熟練した者を配置すること。また、資格を必
要とする作業については、有資格者を従事させること。
(4) 受注者は異常事態等が発生した場合、量研機構担当者の指示に従い行動すること。
(5) 作業にあたっては、作業日報を毎日提出し①作業従事者名②当該日に実施した作業内
容③時間外作業を行った場合はその時間帯及び④翌日の作業予定を記載すること。
(6) 放射線管理区域内に立入る者は、量研機構が発行するPDとノンタッチカードを着用
すること。
(7) 点検を実施し、不具合等が生じていた場合には、別途協議の上、部品の交換等を行う。
(8) 通電を要する試験は、量研機構の受電所の負荷ピークを軽減することを考慮し、時間
的に分散するように配慮すること。
(9) 他の機器、設備に損害を与えないよう十分注意すること。万一そのような事態が発生
した場合は、遅滞なく量研機構担当者に報告し、その指示に従って速やかに現状に復
すること。
(10) 本仕様書に疑義が生じた場合には、量研機構担当者と受注者間で協議を行い決定する
ものとする。
13. グリーン購入法の推進
(1) 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法
律)に適用する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用する
ものとする。
(2) 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定
2
める「紙類」の基準を満たしたものであること。
(要求者)
部課(室)名:放射線高度利用施設部イオン加速器管理課
氏
名:石坂 知久
3
別添表1.点検対象電源一覧
イ
電源筐体名,電源名
内臓電源詳細
台数
場所(備考)
OCTOPUS コイル 24V-200A
ミラーコイル No.1電源1台
1筐体
イオン源室
OCTOPUS コイル 12V-200A
ミラーコイル No.2電源1台
1筐体
〃
OCTOPUS コイル 75V-500A
ミラーコイル No.3電源1台
1筐体
〃
OCTOPUS コイル 75V-500A
ミラーコイル No.4電源1台
1筐体
〃
OCTOPUS コイル 70V-320A
グレーザーレンズ電源1台
1筐体
〃
オ
マルチカスプイオン源 40V-200A
グレーザーレンズ電源1台
1筐体
〃
ン
ミラーコイル No.1電源1出力
1筐体
〃
源
HECR イオン源 コイル
47.2V-1100A
用
HECR イオン源 コイル 70V-270A
グレーザーレンズ電源1台
1筐体
〃
HECR イオン源 コイル 13.5V-7.5A
ステアラー電源4出力
1筐体
〃
HECR イオン源 コイル 13.5V-7.5A
ステアラー電源2出力
1筐体
〃
HECR イオン源 コイル (HAM)
分析電磁石電源1台
1筐体
〃
ECR-POW-10 (EAM)
分析電磁石電源1台
1筐体
〃
INJ-POW-10
ソレノイドコイル電源8台
1筐体
イオン源室
INJ-POW-20
ステアラー電源10台
1筐体
〃
INJ-POW-30 (IIM,IBM)
偏向電磁石電源2台
1筐体
〃
CYC-POW-10 (CMM)
メインコイル電源1台
1筐体
サイクロトロン電源室
CYC-POW-20 (CMC)
マグネチックチャンネル電源1台
1筐体
〃
CYC-POW-30
1筐体
〃
1筐体
〃
1筐体
〃
1筐体
〃
CYC-POW-70
トリムコイル電源8台
トリムコイル電源4台,ハーモニックコイル電
源4台,合計8台
グレーザーレンズ電源4台,ステアラー
電源2台,合計6台
Q レンズ電源3台,ステアラー電源2
台,合計5台
RF プレート電源1式
1筐体
〃
CYC-POW-80
RF 補助電源1式
1筐体
〃
BT-POW-10 (TAM)
分析電磁石電源1台
1筐体
サイクロトロン電源室
BT-POW-20 (TAMHE)
分析電磁石電源1台
1筐体
〃
BT-POW-30 (TSM)
スイッチング電磁石電源1台
1筐体
〃
BT-POW-40
ステアラー電源6台
1筐体
〃
BT-POW-50
偏向電磁石電源2台
1筐体
〃
BT-POW-60
Q レンズ電源7台
1筐体
〃
BT-POW-70
Q レンズ電源7台
1筐体
〃
BT-POW-80
Q レンズ電源7台
1筐体
〃
BT-POW-90
Q レンズ電源7台
1筐体
〃
入
射
系
用
サ
イ
ク
ロ
ト
ロ
ン
本
体
用
ビ
ー
ム
ト
ラ
ン
ス
ポ
ー
ト
系
用
CYC-POW-40
CYC-POW-50
CYC-POW-60
ミラーコイル No.2電源1出力
4