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査察
【資料提出命令、報告の徴収および消防職員の立入検査(法4)】
消防長又は消防署長は火災予防のために必要があるときは、関係者に対して資料の提出・報告を求め、消
防職員にあらゆる場所に立ち入って、消防対象物の位置・構造・設備及び管理の状況を検査・質問させること
ができる。※拒否した場合は30万円以下の罰金または拘留
個人の住居は関係者の承諾を得た場合または緊急の必要がある場合でなければ、立ち入らせてはならない。
2
消防職員は立ち入る場合においては市町村長の定める証票を携帯し、関係者の請求があるときは、これ
を示さなければならない。
3
消防職員は立ち入る場合においては関係者の業務をみだりに妨害してはならない。
4
消防職員は知り得た関係者の秘密をみだりに他に漏らしてはならない。
第4条の2 - 消防団員の立入検査権
第16条の5 - ①+危険物の収去権
【立入検査権の行使の主体等】
権限を有する者
4条
主体(執行者)
消防長または消防署長
消防職員
市町村長(消防本部がない場合)
当該事務に従事する職員または常勤の消防団員
4条の2 消防長または消防署長
市町村長(消防本部がない場合)
消防団員(消防対象物・期日・期間を指定する)
非常勤の消防団員
16条の5 市町村長(消防本部がある市町村) 消防職員
都道府県知事
都道府県の消防担当課の職員
(消防本部がない市町村または2
以上の市にまたがる場合)
総務省消防庁の職員
総務大臣(2以上の県にまたがる
場合)
【立入検査権の詳細】
・屋外における火災予防措置命令権
・資料提出命令権および報告徴収権
・防火対象物に対する火災予防措置命令権
・防火対象物に対する使用禁止命令権
・防火対象物に対する危険排除のための措置命令権
・防火管理業務適正執行命令権
・危険物の貯蔵、取り扱い基準尊守命令権
・危険物製造所等の改修等命令権
・危険物製造所等の使用停止命令権
・危険物製造所等の緊急使用停止または使用制限命令権
・危険物製造所等の危険時の措置命令権
・危険物・擬危険物の収去権
・無許可貯蔵等の危険物に対する措置命令権
査察
・消防用設備等の設置維持命令権
【消防機関に対し申請がされてから公使する権限】
・建築同意権
・防火対象物の点検報告特例認定
・危険物製造所等に対する設置および変更許可権・完成検査権
・消防用設備等の設置届出および検査
【立入検査の実務】
・すべての場所が立入検査の対象となる。
個人の住居においては関係者の承諾を得た場合、または火災発生のおそれが著しく大であるため、特
に緊
急の必要がある場合に限られる。
・立入検査を行う場合の時間的制限および事前通告が平成14年に撤廃された。
・立入検査時、関係のある者から請求があった時には、証票を提示しなければならない。
・立入検査中に関係者の業務、営業等に対してみだりに妨害してはならない。
・立入検査中に知り得た関係者の秘密をみだりに他に漏らしてはならない。
・措置命令に対する審査請求期間または意義申し立て期間は、命令を受けた日の翌日から起算して
30日以内に行うことができる。
命令によって生じた損失は市町村の負担で、時価で補償しなければならない。
【防火対象物の火災予防措置命令(法5)】
消防長又は消防署長は、防火対象物の位置、構造、設備又は管理の状況について、火災の予防に危険である
と認める場合、消火、避難その他の消防の活動に支障になると認める場合、火災が発生したならば人命に危
険であると認める場合その他火災の予防上必要があると認める場合には、権原を有する関係者(特に緊急の
必要があると認める場合においては、関係者及び工事の請負人又は現場管理者)に対し、当該防火対象物の
改修、移転、除去、工事の停止又は中止その他の必要な措置をなすべきことを命ずることができる。ただし、
建築物その他の工作物で、それが他の法令により建築、増築、改築又は移築の許可又は認可を受け、その後
事情の変更していないものについては、この限りでない。
【行政不服審査法による不服申し立て】
①審査請求
・行政処分庁の処分または不作為に対して、処分をした行政庁または不作為に係る行政庁以外の行
政
庁に対してする不服申し立て。
②異議申し立て
・行政処分庁の処分または不作為に対して、処分をした行政庁または不作為に係る行政庁に対して
る不服申し立て。
③再審査請求
・第一審として処分についての審査請求の裁決を経た後、さらに行う不服申し立て
【不服申し立て対象】
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査察
・処分庁が消防署長の場合は、消防長に対する審査請求。
・処分庁が消防長の場合は、市町村長に対する審査請求。
・処分庁が市町村長の場合は、当該市町村長に対する異議申し立て。