2016年3月期 決 算 説 明 会 2016年 5月20日 住友精密工業株式会社 本資料で記述されている業績予想並びに将来予測は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であ り、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。そのため様々な要因の変化により、実際の業績は記述されて いる将来見通しとは異なる結果となる可能性があることをご承知おきください。 資料構成 技術と事業の歩み Ｐ ２ 弊社の業容について Ｐ ３ 2016年3月期の総括 Ｐ ４ Ｐ ６ 2016年3月期実績 及び 2017年3月期予想 中期経営計画の進捗状況 Ｐ １３ 各事業セグメントの概況 Ｐ １５ 企業価値の向上を目指して コーポレートガバナンス強化 ＜参考資料＞ 財務補足データ Ｐ ２３ Ｐ ２４ 技術と事業の歩み ジュラルミン研究 ~ 航空機関連技術を軸に発展 プロペラ油圧技術転用で、 民間油圧機器事業へ プロペラ一貫生産開始 航空機用熱交換器技術から、 産業用熱交換器の事業へ 航空機用降着装置・ 熱交換器の事業へ オゾン発生装置を 商品化し、環境システム事業へ 開発部門で新規事業 開拓・研究開発 真空ポンプ 技術を導入 液晶 液晶製造装置事業へ プラズマ エッチング 技術を傘下に 半導体／ＭＥＭＳ 製造装置事業へ ＭＥＭＳ製造装置を 利用してセンサ事業へ 各技術を結集し、燃料電池事業へ 1900 1950 2000 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. Future 2 弊社の業容について ~ 初めてご参加の方に 販売構成 (2015年度実績) グループ合計 ５１２億円 MEMS･ 半導体製造 装置 環境等 39 20 その他 17 • 航空宇宙関連、熱エネルギー・ 環境関連とＩＣＴ関連の３つの 事業セグメント ＩＣＴ 56 (11%) • 高強度金属材料の精密加工・熱 マネジメント・金属材料接合 等 の技術に強み • 航空宇宙では、脚システム、熱 制御システム等を世界に提供。 事業の軸足を、民間航空機用途 に大きく転換中。 • プレートフィン型熱交換器・ LNG気化装置などで世界トップ クラスのシェア。資源・エネル ギー用途にも展開拡大中。 熱エネ・環境 124 (24%) 熱交換器 104 (2割程度) 油圧制御機器 (1割弱) 脚システム (４割強) 航空宇宙 332 (65%) 熱制御 システム (1割弱) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 3 2016年3月期の総括 ＜業績＞ • 販売面では、２件の事業買収による増収効果あり対前年で増収も、原油価格下落・中 国経済の減速等を背景に、熱エネルギー・環境関連事業を主体に対計画大幅後退。 • 上記に加えて、新規品・開発品の立上り遅れもあり営業損益は対前年減益、対計画後 退。また、年央以降の円高急進により営業外にて為替差損を計上、経常損益では対前 年で大幅な減益。（昨年度は為替円安と一時的要因により大幅な営業外収益を計上） • かかる状況変化を踏まえ、株式・在庫等保有資産の評価見直し促進、事業構造改革の 実施に伴い特別損失（８．９億円）を計上。 ＜事業推進体制＞ • 航空宇宙関連事業ではカナダにおいて独立系の表面処理事業会社を買収。（2015年6 月）Global Tier 1 サプライヤーを目指した体制構築が概ね完了。 • MEMS・半導体製造装置事業では米国を本拠とする半導体熱処理炉関連事業を買収。 （2015年6月）業容拡大と共に、今後に向けた独自製品の海外販路の確保、及び、当 社現有技術とのシナジー発揮を目指す。 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 4 2016年3月期の総括 ~ 報告セグメントの見直し • これまでの航空宇宙関連と産業機器の２つの報告セグメントから、航空宇宙関連事業，熱エネルギー・ 環境関連事業，ＩＣＴ（情報・通信）関連事業の３つの報告セグメントに見直し • 事業体制の拡充・製品分野の多様化に伴い、従来以上に各事業の特質や製品マーケットを反映した、ス テークホルダーにより適切な情報開示を目指す 従来報告セグメント 売上高 新報告セグメント 売上高 2014 2015 実績 実績 （億円） 2014 2015 構成比 実績 実績 構成比 航空宇宙関連事業 293 332 65% 航空宇宙関連事業 293 332 65% 熱交換器 124 104 20% 熱交換器 124 104 20% 54 76 15% ﾏｲｸﾛﾃｸﾉﾛｼﾞｰ(*) 27 39 8% 含 燃料電池 環境ｼｽﾃﾑ 18 19 4% 熱ｴﾈﾙｷﾞｰ・環境関連事業 その他産業機器等 新規事業 他 燃料電池, 液晶, 計 *: MEMS・半導体製造装置 19 20 4% 143 124 24% 35 56 11% 471 512 100% ＩＣＴ関連事業 9 18 4% MEMSﾃﾞﾊﾞｲｽ, SNW 産業機器事業 環境システム 他 MEMS・半導体製造装置、 液晶製造装置、MEMSﾃﾞﾊﾞｲｽ, SNW 178 180 35% 471 512 100% (ICT:Information and Communication Technologyies) 計 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 5 2016年3月期実績 及び 2017年3月期 予想 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ＜2016年3月期実績＞ （４７１億円） 売上高 512億円 営業損益 13.5億円 （１５．９億円） 経常損益 3.6億円 （２０．２億円） 当期純損益 ▲5.9億円 （１４．５億円） （２７．４円） EPS ▲11.2円 （４．３％） ＲＯＥ ー フリーキャッシュフロー （－１９億円） -39億円 ~ ハイライト ＜2017年3月期予想＞ 550億円 14.5億円 12.5億円 7.0億円 13.2円 2.1％ +5億円 ()内は前年同期 販売面では、航空機脚関連、MEMS・半導体製造装置を主体に増収基調継続 海外売上高 16年3月期 237億円、17年3月期 250億円で概ね５割を維持 営業損益は、固定費増加の一方、目標とする収益性・生産性に対し改善途上 営業外以下では、16年3月期は急激な円高進行による大幅な為替差損と事業構造 改革等に基づく特別損失を計上致しましたが、17年3月期はこれらの安定化に伴 い経常損益、当期純損益では増益の見通し フリーキャッシュフロー 2017年3月にて期黒字化へ Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 6 2016年3月期 実績 ～ セグメント別の推移 航空宇宙 ： • 対前期では、将来に向けた事業買収や為替円安も含め増収。損益面ではコスト改善等も併せ、 事業強化に伴う固定費増加を吸収し増益。 • 対計画、新規品立上げ遅れや既存品の客先在庫調整等により売上後退も、損益目標達成。 熱ｴﾈﾙｷﾞｰ ： • 大型案件等 高水準であった前期対比で、ＬＮＧ気化装置等の減収に伴い、損益面でも後退。 ・環境 • 下期大幅増収も、上期の赤字を挽回し切れず。対計画も、客先投資活動の低迷等により後退。 ＩＣＴ ： • シナジー効果も狙った事業買収による増収あるも、本年度の損益影響は軽微。 • 従来事業でも下期増収なるも、年度では、上期赤字及び開発費負担を吸収できず。 • 計画に対しても、新規品の上市遅れ等により、後退。 <対米ドル為替水準> 売上高 航空宇宙関連 熱エネルギー・環境 ＩＣＴ 営業利益 <102> <116> 2015年3月期 上期 下期 通期 実績 実績 実績 211 260 <118> 2016年3月期 上期 下期 通期 実績 実績 実績 471 215 297 512 41 550 165 69 26 293 143 35 154 46 15 178 78 41 332 124 56 39 -19 21 340 157 53 -1.5 17.5 15.9 -2.9 16.4 13.5 -2.4 20.0 3.4% 3.5 12.1 2.6% 15.6 8.0 10.7 5.3% 熱エネルギー・環境 1.8 2.3 -6.8 3.1 -0.7% 18.7 5.6% 4.1 -2.7 2.5 2.9% ＩＣＴ （億円） 対前期 通期 増減 128 74 9 （営業利益率） 航空宇宙関連 <122> (参考) <115> 年初 通期 予想 -3.7 -8.2 3.1 0.3% -0.2 -0.2% -10.6% 3.2 3.6% -4.3 -3.0% -5.0 -8.9% 16.5 4.9% -1.3 1.6% 5.0 3.2% -1.5 -2.8% (前期のセグメント別営業利益は、今期実績に準じて試算) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 7 2017年3月期 予想 ～ セグメント業績 航空宇宙 ： • 対前期比で増収なるも、為替円高影響に加え、販売構成面及び在庫圧縮促進の影響、 並びに、開発費増加等により減益 熱ｴﾈﾙｷﾞｰ ： ・環境 • 熱交換器を主体に、事業のマクロ環境は本格的な好転には至らず、増収は限定的。 • 損益面では黒字回復を見込むも、大幅増益には今暫く時間を要す ＩＣＴ • MEMS・半導体製造装置を主体に回復・増収なるも、開発品の事業化・立上げ負担 が継続、損益の黒字化には今一歩 ： <対米ドル為替水準> 売上高 航空宇宙関連 熱エネルギー・環境 ＩＣＴ 営業利益 <122> <118> 2016年3月期 上期 下期 通期 実績 実績 実績 215 297 154 46 15 178 78 41 -2.9 16.4 （営業利益率） 航空宇宙関連 <115> <115> 2017年3月期 上期 下期 通期 予想 予想 予想 512 255 295 550 38 332 124 56 170 60 25 175 70 50 345 130 75 13 6 19 13.5 -4.5 19.0 2.6% 8.0 10.7 -2.7 2.5 18.7 4.5 10.0 -3.0 4.0 -8.2 3.2 14.5 -5.0 -6.0 5.0 -4.2 -1.4% 1.0 0.8% -8.9% 1.0 0.0% 4.2% -0.2 -0.2% ＩＣＴ 14.5 2.6% 5.6% 熱エネルギー・環境 （億円） 対前期 通期 増減 1.2 0.9% -1.0 -1.3% 4.0 7.6% (16年度のセグメント別営業利益は、15年度実績に準じて試算) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 8 2016年3月期実績 及び 2017年3月期 予想 ~ 概況 • 営業外損益：16年度（17年3月期）はほぼ平常的な水準の見込 為替面： 14年度は期を通じた円安進行により大幅な差益を計上 15年度は期央以降の円高急進により大幅な差損を計上 その他： 13年年度、14年度は、各々、一時的な収益計上あり • 特別損益 ：15年度での整理を踏まえ、16年度は特に想定する事態は無し • 配当 ：安定実施方針等を総合勘案の上、７円継続の予定 ＜対米ドル為替水準＞ <99> <110> <120> <115> 2014年 2015年 2016年 2017年 17/3-16/3 (参考) <115> 2016年 3月期 3月期 3月期 3月期 通期 3月期 実績 実績 実績 予想 増減 年初計画 売上高 営業利益 (営業利益率) （億円） 450 471 512 550 38 550 9.6 15.9 13.5 14.5 1.0 20.0 2.1% 3.4% 2.6% 2.6% 0.0% 3.6% 営業外収益 10.0 15.1 2.6 3.0 0.4 2.0 営業外費用 -5.8 -10.8 -12.5 -5.0 7.5 -5.0 13.8 20.2 3.6 12.5 8.9 17.0 経常利益 (経常利益率) 3.1% 4.3% 特別損益 0.7% 2.3% 1.6% 3.1% 5.1 -8.9 13.8 25.3 -5.3 12.5 17.8 17.0 5.8 14.5 -5.9 7.0 12.9 10.0 ＥＰＳ(円/株) 11.0 27.4 -11.2 13.2 24.4 18.9 ROE 1.8% 4.3% 2.1% - 2.8% 7.0 7.0 税引前当期利益 当期純利益 配当 （円／通期） 8.9 7円(予定) 7円(予定) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. - 7円(予定) 9 事業構造改革の実施について 中国 ～ 特別損失の計上 環境システム事業 • 中国で深刻化する環境問題に対処すべく、培って来た当社の差別化技術を活かしたビジネス展開を 目指し現地法人を設立 （２０１０年７月） • 強化が続く環境規制に唯一対応し得る先進技術との承認を得、これに基づき各地の廃棄物最終処分 場における浸出水浄化を主たる対象として営業活動を展開。 • 本格的な第一号案件を稼働させるも、国情等から各自治体での採用決定には長期間を要し、経済の 減速等からも、今後も受注案件の急速な増加は見込めず。 ⇒ ・公共廃棄物最終処分場の浸出水浄化事業からは撤退 ・カントリー・リスクも考慮した新たな事業戦略を再構築 高齢者見守りシステム事業（M2Mテクノロジーズ社） • 高齢化社会を支えるインフラとして期待される見守りシステム事業の展開を目指すM2Mテクノロ ジーズ社に資本参加 （２０１２年４月） • 将来的な市場拡大は確実と見られ、当社センサーネットワーク事業とのシナジー効果も探りながら 営業活動を推進するも、加入者数の伸びは想定を下回る状況が継続。 • 事業展開の軸足を、広範なニーズはあるも採択に時間を要す自治体向けから、小規模ながらも意思 決定の早い民間向けに変更。 ⇒ 熱交換器事業（一部 （ ・方針変更に伴い、技術スペックの異なる在庫等の評価下げを実施 ・今後の展開については、既存顧客との関係等も考慮しつつ検討中 石油随伴ガス液化用 ステンレス製反応器） 熱エネルギー・環境セグメントにて詳述 ） Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 10 2016年度 見通し ~ 設備投資及び資金調達 50 設備投資額（検収） 減価償却費（有形） 有利子負債残高 42 356 40 272 270 当初計画 ５０ 30 22 20 296 284 320 317 21 21 20 15 （１０） 10 26 9 20 19 19 23 23 22 （１） 0 億円 11.3 注) 12.3 13.3 12年3月期はSPTS社を除く ( )内 SPTS社 上期分 14.3 15.3 16.3 17.3見通 （上記は事業投資(16.3 実績42億円)を含まず） Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 11 2016年度 見通し ~ 財務指標 （継続取組策） 使用総資産の圧縮 ⇒ ・フリーキャッシュフロー黒字回復 ・今後に向けた基盤・体質の強化 総支出の圧縮 ・投資の選別強化、外部調達費比率引下げ 固定費の圧縮 ・業務の徹底見直し等 運転資産圧縮 ・製造リードタイム短縮、売上債権管理強化等 その他 ・余剰資産の活用・処分等 （億円） 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 実績 実績 実績 実績 実績 予想 総資産 726 756 799 819 831 840 有利子負債合計 270 272 284 296 317 320 自己資本(純資産) 334 336 332 354 338 341 0.81 0.81 0.85 0.84 0.94 0.94 45.6% 44.1% 41.0% 42.4% 39.7% 40.6% 108 -7 -32 -19 -39 5 Ｄ／Ｅ レシオ 自己資本比率 フリーキャッシュフロー * 運転資産他 増加抑制 黒字化 *：当期利益についてはSPTS社譲関連の影響を除外して算出 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 12 中期経営計画の進捗状況 1000 900 実績及び見通 ICT 熱エネ・環境 800 ~ 2016年度迄の概況 中期経営計画 → 2020年ありたい姿 ⇒ 見直し中 中期経営計画 売上高 90 80 営業損益 航空宇宙 70 営業損益 700 売上高は計画未達も 増収傾向は継続 60 600 最大の課題は 収益構造の改善 50 500 40 400 30 300 20 200 10 100 0 0 -10 営業損益 （億円） 売上高 （億円） （注）２０１１年８月ＳＰＴＳ社事業譲渡（グラフは譲渡事業分の実績を除く） Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 13 ２０１６年度から次期中期計画（2017年度～）に向けて （２０１４年度・１５年度を振り返って） 『質』『量』の同時追求 → 諸々の設備・事業・開発投資、人的資源の投入など将来への種蒔きは実施するも、一方で 成果の刈り取りには遅れ。結果、計画・実績の大幅なギャップに加え、フリーキャッシュ フローは赤字を継続 2015年度の総括を踏まえた2016年度以降の基本取組方針 『質』 の優先的向上、企業体質の抜本的強化 1. 事業の選択・集中の徹底、及び、主要事業のポートフォリオ再構築 2. 使用総資産圧縮等の全社的取組によりフリーキャッシュフロー黒字基調体質への変革 3. 生産性の改善（特にスタッフ）・コスト合理化の継続的且つ強力な推進 4. 差別化技術開発の加速と拡大 ⇒ なお、弊社の中長期計画に関しては、現時点、その基本的な方向性に変わりは無いものの、 現下の状況に照らし、足許の抜本的な改善と並行して、2016年度中には、必要な戦略・目標 水準の再検討・見直しを行う予定であります。 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 14 航空宇宙関連事業 ～ 民間航空機市場予測 • ジェット旅客機 需要予測 40,000 2034年時点総運航機数 (データ出所：日本航空機開発協会) 2015年11月11日 ＭＲＪ 初飛行 以降、新規格に対処しつつ順次飛行試験実施中 37,147 30,000 (3,952) 2014年運航機数 20,000 2014 - 34年新規納入機数 19,877 32,688 (3,279) MRJ 受注状況 (3,452) 10,000 発注元 エアライン 内、既存機 注：()、内リージョナル・ジェット 0 確定 2034年 ビジネス・ジェット 需要予測 50,000 2034年時点総運航機数 40,000 38,337 30,000 20,000 2014 - 34年新規納入機数 2014年運航機数 19,293 10,000 26,011 2014年 オプショ ン 購入権 全日本空輸株式会社 25 15 JALグループ 32 32 ﾄﾗﾝｽ･ｽﾃｰﾂ･ﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ社 （米） 100 50 50 ｽｶｲ･ｳｪｽﾄ社 （米） 200 100 100 ｴｱ･ﾏﾝﾀﾞﾚｲ社 （ミャンマー） 10 6 4 ｲｰｽﾀﾝ航空 （米） 40 20 20 ｴｱﾛ･ﾘｰｽ社 （米） 20 10 10 427 233 170 計 10 24 • ジェット旅客機全体、ビジネス・ジェット共に向こう２０年 の納入機数は順次増加見通し • これに伴い運航機数も右肩上がりが想定され、取替・修理等 のアフターマーケットでの着実なビジネス拡大も期待される 内、既存機 12,326 0 機数 4,459 (500) 2014年 (2016年2月16日 三菱航空機社 発表) 2034年 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 15 航空機関連主要製品群と当社の強み 当 社 の ⇒ コ ア コ ン ピ タ ン ス 高強度金属材料の精密加工技術 熱マネジメント技術 及び 金属材料の接合技術 空調システム用熱交換器 当 社 が 主 と し て 目 指 す 市 場 ＜脚システム＞ ＜熱制御システム＞ 100席未満クラス航空機 脚システム 脚システム エンジン用、空調システム用 各種熱交換器 （代表機種） （代表品種） Bombardier社 CRJ700 Rolls-Royce社 Trent 1000 用熱交換器(B787向) 三菱航空機 MRJ Honda Aircraft社 HA-420Honda Jet 他 Trent XWB 用熱交換器(A350向) Embraer社 ERJ向空調システム用熱交換器 三菱航空機 MRJ向空調システム用熱交換器 他 将 来 へ の 取 組 み ＜エンジンの高性能化(低燃費)＞ ＜次世代電動化航空機＞ 脚揚降システムEHA(電動化)の開発 高性能オイルクーラーの開発 ＜離着陸時の騒音低減＞ 静音型脚システムの開発 (FQUROHﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 16 航空宇宙関連事業 ～ 事業の軸足は、官需から民需へ推移 500 民需 400 量産 2014年12月 D社Seastar脚受注 開始予定 早期量産化へ 官需 2008年1月 MRJ脚開発受注 2006年7月 HJ 脚開発受注 民需割合 ２割強 → ７割超 300 量産開始 2012年4月 カナダ体制構築開始 Global Tier 1 サプライヤーへ 各種開発ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑ本格化 脚ｼｽﾃﾑ Global Tier 1 ｻﾌﾟﾗｲﾔｰへ 熱制御ｼｽﾃﾑ 開発/量産ｻｲｸﾙ 入り 民需用途本格化 200 117 120 128 176 209 100 売上高 95 85 90 90 84 100 90 (億円) 脚ｼｽﾃﾑ･ｲﾝﾃｸﾞﾚｰﾀｰへの成長 熱制御ｼｽﾃﾑの多様化 232 255 官需用途 民需向部品納入(Tier 2) 0 98.3 99.3 00.3 01.3 02.3 03.3 04.3 05.3 06.3 07.3 08.3 09.3 10.3 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 16.3 17.3予 営業利益率 5.3% 5.6% 4.2% ＜ 事業部門の構造改革・再構築 ＞ • • (新たな３ｾｸﾞﾒﾝﾄ基準) Global Tier1サプライヤに向けた体制整備、及び、各種取組の成果引出し促進 ⁃ ⁃ 日本-カナダの連携強化による脚システム開発効率向上と受注拡大 国内外MRO体制をフル活用しての受注活動強化 等 (注 MRO: Maintenance, Repair & Overhaul) 抜本的な生産性向上・コスト合理化策の推進 ⁃ ⁃ 国内外サプライチェーンの強化と調達他総コスト削減のマネジメント強化 MRJ量産立上りも睨み、生産最適化を目指した新鋭設備導入検討 等 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 17 熱エネルギー・環境関連主要製品群と当社の強み 当 ⇒ 社 の コ ア コ ン ピ タ ン ス (熱交換器) 熱マネジメント技術 及び 金属材料の接合技術 航空機用で培った技術を産業機器用途へ展開 優れた信頼性・品質をもった当社プレートフィン型熱交換器 は、世界でもトップブランドとして高い評価 オープンラック式ＬＮＧ気化装置（ＯＲＶ）は世界Ｎｏ．１の シェア 高速鉄道用インバーター制御素子冷却器は、内外の新幹線向け に日本の各重電メーカーにメインサプライヤーとして納入 • • • • ⇒ (環境システム) オゾン発生装置の技術を ベースとした高度分解処理に強み • • 空気分離装置用熱交換器 難分解性物質処置に最も適した高度水処理システムを提供 核とするオゾン発生装置は半導体製造用途にも提供 ⇒ (燃料電池) 熱交換器やオゾナイザーで培った 技術シーズをベースに開発 • LNG受入基地の気化装置 業務用機をボイラーのトップメーカーである三浦工業 と共同事業化に取組中 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. Advanced Oxidation Process (AOP) 処理装置 18 熱エネルギー・環境関連事業 売上高 200 環境システム他 ～ 熱交換器、環境システム、燃料電池 熱交換器 143億円 19 20 20 17 113 109 123 123 124 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 100 0 億円 18 営業利益率 ＜ 事業部門の構造改革・再構築 • • 143億円 ＞ 2.9% 124億円 130億円 20 25 104 105 16.3 17.3 -0.2% 0.8% (売上高・利益率は新たな３ｾｸﾞﾒﾝﾄ基準に依るもの) 需要環境の変化に対応した部門内ポートフォリオの再構成 (熱交換器) ₋ ₋ 大型品他：軸足を空気分離装置用途からエネルギー（在来型・非在来型）用途へ 汎用品 ：車両市場（欧州他）他 海外向け受注活動強化 コスト競争力の早急な改善、及び、新製品・ユーザー開拓 ₋ ₋ ₋ 新たな製品ポートフォリオに即した生産体制変革 拡散接合技術を活用した新アプリケーション(水素関連他)開拓 (熱交換器) 国内外の事業体制再構築と、新たなオゾン活用分野の探索 (環境オゾン) Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 19 熱エネルギー・環境関連事業 ～ 事業概況（主要案件） Compact GTL社向 触媒反応器（熱交換器事業） - 石油随伴ガスの処理に向けた世界初の小型GTLプロセスの中核機構 （取組経緯及び昨年度の整理について） • 英国ＣＧＴＬ社が開発した石油随伴ガス液化プロセス向けに当社熱交換器部門のステンレス製反応器を供給す べく、生産体制を整備の上、提携強化・情報共有の為、同社グループに一部資本参加。（２０１３年４月） • しかしながら、資源の有効活用・環境負荷軽減の観点より同プロセスへのニーズは高いものの、受注の進捗状 況は当初想定より遅れ、昨今の原油価格下落に伴う資源関連投資の動向等も踏まえ、保守的見地より当該出資 金の全額につき評価損を特別損失として計上。 （カザフスタン案件等の進捗状況について） • ２０１４年３月 Ｃ－ＧＴＬ社がカザフスタン政府との間でプラント建設に関する協力覚書を締結 • ２０１５年３月 Ｃ－ＧＴＬ社がKazakhOil Aktobe社(現地石油掘削会社)と ガス供給契約につき合意 ⇒ 上記の通り、事業化に向けた取組は進められているものの、原油価格下落による現下の石油業界全体の 不透明感は払拭し切れず、当社にて可能な働きかけも限定的であることを考慮すると、現時点で具体的 な商用化時期を明示することは困難であり、２０１６年度の当社の受注予測には織込まず カザフスタンでは、従来より国策として随伴ガスの燃焼削減を推し進めており、燃焼処理の放置には罰 則まで講じられている現状を考慮すると、本プロジェクト自体の価値・有効性は継続していると判断 随伴ガス燃焼削減の強化はブラジル他各国における状況も同様で、本プロセス適用の動きが待たれる Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 20 ＩＣＴ関連主要製品群と当社の強み 当 社 の コ ア コ ン ピ タ ン ス ⇒ (MEMS・半導体製造装置) 多様かつ世界最高レベルでの プロセス技術力 豊富なMEMS・半導体製造装置ラインアップにて、ユー ザーでの開発・試作から量産まで幅広く対応 • シリコン深堀装置 Predeus 主力製品であるシリコン深堀装置（MEMS等の電子デバイス三 次元加工用）を世界で初めて出荷（1995年6月）。独自技術 により、パートナー企業であるSPTS Technologies社と合わ せ、世界需要の９０％を供給（当社は日本市場メイン） • • 今後の海外展開の足掛かり確保や、シナジー効果引き出 しも念頭に、米国を本拠とする半導体熱処理炉関連事業 を買収。（2015年6月） 熱処理装置 ⇒ (その他) 高精度センサ／MEMSデバイス等にて、差別化製品の開発に鋭意取組中 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 21 ＩＣＴ関連事業 ～ MEMS・半導体製造装置、液晶製造装置、 ＭＥＭＳデバイス 他 売上高 250 SPTS(譲渡事業) ⇒ 航空機、熱交換器 関連強化 150 (売上高・利益率は新たな３ｾｸﾞﾒﾝﾄ基準に依るもの) 営業利益率 -10.6% -8.9% -1.3% 100 50 21 0 億円 21 9 11 8 15 17 34 43 33 30 27 39 11.3 12.3 13.3 14.3 15.3 16.3 ＜ 事業部門の構造改革・再構築 • ＭＥＭＳ・半導体製造装置 SPTS社譲渡 200 • 液晶・MEMSﾃﾞﾊﾞｲｽ 他 60 17.3予 ＞ 買収事業の早期戦力化 ₋ 米国拠点との技術シナジー創出と海外展開推進 差別化技術の更なる強化と新市場の創出 ₋ 既存のＭＥＭＳ・半導体製造装置の更なる性能向上に加え、日本発の 革新的新規格の半導体・MEMS製造技術であるミニマル・ファブに当 社はプラズマプロセス装置で貢献、２０１５年度から商用販売を開始 ミニマル・ファブ装置 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 22 企業価値の向上を目指して コーポレート・ガバナンスの強化 • 社外取締役選任 及び 取締役会機能の活性化 2015年6月～ • コーポレート・ガバナンス報告書提出 2015年12月 • 取締役会の実効性向上等に向けた取組 （アンケートなども含めた分析・評価、内部統制の整備・推進体制見直し 等） 株主 工場見学会 ( 2015年11月開催 ) 初めての試みであったが、 見学後の質疑応答も活発なものとなり、 実りある対話が実現 → 本年も引き続き開催予定 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 23 ＜参考資料＞ 財務補足データ Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 24 2016年度 見通し ~ 売上高 （億円） <対米ドル為替水準> 事業分野 <102> <116> 2015年3月期 上期 下期 通期 実績 実績 実績 <122> <118> 2016年3月期 上期 下期 通期 実績 実績 実績 <115> <115> 2017年3月期 上期 下期 通期 予想 予想 予想 官需 36 48 84 42 58 100 45 45 90 民需 92 117 209 112 120 232 125 130 255 128 165 293 154 178 332 170 175 345 67 57 124 39 65 104 50 55 105 7 12 19 7 13 20 10 15 25 74 69 143 46 78 124 60 70 130 MEMS・半導体製造装置 6 21 27 6 33 39 20 40 60 液晶・ＳＮＷ・ＭＥＭＳ 3 5 8 9 8 17 5 10 15 9 26 35 15 41 56 25 50 75 211 260 471 215 297 512 255 295 550 ＬＮＧ気化装置 40 19 59 15 23 38 15 20 35 工業用大型品 15 23 38 10 26 36 18 17 35 汎用品 11 13 24 12 13 25 15 15 30 1 2 3 2 3 5 2 3 5 航空宇宙関連 熱交換器(*) 環境システム・燃料電池 熱エネルギー・環境関連 ＩＣＴ関連 計 (*) 熱交換器 内訳 高温工業用 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 25 2016年度 見通し ~ 受注残高 (億円) ＩＣＴ 熱エネルギー・環境 航空宇宙 400 330 350 300 282 300 291 330 305 345 247 250 Ｃ－ＧＴＬ社案件 含まず 200 150 100 50 0 12.3 13.3 14.3 15.3 15.9 16.3 16.9見通 17.3見通 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 26 中期経営計画の進捗状況 <対米ドル為替水準> <100> 事業分野 <100> ~ 業績 <100> <110程度> <120程度> <115> 中期経営計画 （億円） 現時点実績及び見通 （2014年5月） (2016年5月) 主 た る 差 異 2014年度 2015年度 2016年度 2014年度 2015年度 2016年度 実績 実績 予想 官需 100 100 100 84 100 90 民需 205 225 250 209 232 255 305 325 350 293 332 345 130 175 195 124 104 105 35 40 60 19 20 25 165 215 255 143 124 130 MEMS・半導体製造装置 38 40 43 27 39 60 事業買収による増収 液晶・ＳＮＷ・ＭＥＭＳ 12 20 32 8 17 15 開発事業立上り遅れ 50 60 75 35 56 75 (→必要に応じ戦略見直し) 520 600 680 471 512 550 11.5 16.0 20.0 15.6 18.7 14.5 航空宇宙関連 熱交換器(*) 環境システム・燃料電池 熱エネルギー・環境関連 ＩＣＴ関連 売 上 高 航空宇宙関連 3.8% 4.9% 3.0 熱エネルギー・環境関連 1.8% 9.5% 9.0% 営 業 利 益 20.5 4.5 ＩＣＴ関連 19.0 3.7% 5.7% 29.0 11.4% 2.5 4.2% 39.0 6.5% 5.3% 5.0 6.7% 54.0 7.9% 5.6% 4.1 2.9% -3.7 -10.6% 16.0 3.4% 4.2% -0.2 -0.2% -5.0 -8.9% 13.5 2.6% 事業買収効果もあり 増収傾向は順調に継続 C-GTL案件 受注に至らず 中国環境システム事業 不振 (→事業戦略見直し) 増収基調なるも、 収益性・生産性改善に遅れ 1.0 0.8% -1.0 -1.3% 資源関連他の低迷に伴い、 損益面でも大幅未達 事業買収ものれん償却で損益影響軽微 開発事業立上り遅れ 14.5 2.6% Sumitomo Precision Products Co., Ltd. 27
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