陶芸展示2 展示室8 萩焼の細工物 展示期間 平成28年 (2016) 5月10日 (火)~10月16日 (日) 大野瑞峰《萩布袋唐子置物》1957年 次回の陶芸展示のご案内 [展示室8] すみすり 開館20周年記念特別企画展Ⅱ「赤間硯の造形」 平成28年(2016)10月18日(火)~ 平成29年(2017)1月15日(日) 〒758‑0074 山口県萩市平安古町586‑1 TEL0838‑24‑2400 FAX0838‑24‑2401 三輪喜楽(六代休雪) 《萩狸置物》江戸時代後期 寄託 彫刻によって人物・動植物などのモチーフを掘り出した彫像、 あるいは彫像を取り付けた器皿類を細工物といいます。萩焼にお ける細工物の制作は江戸時代中期頃から盛んになり、江戸後期に 最盛期を迎えています。しかし、萩焼の基となった朝鮮半島系の 技術の中に、細工物は見られません。 では、その初源はどこなのか。注目したいのは、京都の楽焼の 存在です。16世紀後半から始まった楽焼では、早い段階から細工 物が作られています。楽焼の高い技術に萩藩は注目し、元禄13年 (1700)に初代三輪休雪が、延享元年(1744)に4代三輪休雪が、 藩命によって京都に派遣され、作陶の修行をしています。これが 萩焼で細工物が盛んとなる時期と同じであることを踏まえると、 楽焼の技術を習得した三輪家によって萩焼に細工物が取り入れら れたのではないかと推測することが出来ます。 萩焼の細工物は香炉、香合、置物など多岐に亘り、茶席や床の 間飾りに使用されました。モチーフとしては人物や動物が多く採 用され、道教の仙人や武将、獅子や鯉、狸など細緻かつダイナミ ックに表現されています。 今回は萩焼の作陶の技巧が光る、萩焼の細工物について紹介し ます。 出品作品一覧 No. 作品名 Title 作者名 Author name 寸法(cm) Size 制作年代(時代・暦年) 館蔵品番号(寄贈者) Make era Collection number(Donnor) 1 萩鉄拐仙人置物 Figure of Tekkai‑Sennin, Hagi style, Stoneware 2 萩牡丹唐草文手洗 Washbowl of Botan‑Karakusa, Hagi style, Stoneware 3 萩牡丹唐獅子香炉 Incense Burner of Botan‑karajishi Hagi style, Stoneware 4 萩飛獅子置物 Figure of Tobi‑Jishi, Hagi style, Stoneware 5 萩赤楽大黒天置物 Figure of Daikokuten, Aka‑raku type, Hagi style, Stoneware 6 萩飛獅子置物 Figure of Tobi‑Jishi, Hagi style, Stoneware 7 萩鉄拐仙人置物 Figure of Tekkai‑Sennin, Hagi style, Stoneware 8 萩西行置物 Figure of Saigyo, Hagi style, Stoneware 9 萩郭子儀置物 Figure of Kakushigi, Hagi style, Stoneware 10 萩郭子儀置物 Figure of Kakushigi, Hagi style, Stoneware 11 萩狸置物 Figure of Tanuki, Hagi style, Stoneware 12 萩立獅子置物 Figure of Tachi‑Jishi, Hagi style, Stoneware 13 萩蝦蟇仙人置物 Figure of Gama‑sennin, Hagi style, Stoneware 14 萩鯉滝登り花入 Flower vase of Koi‑Takinobori, Hagi style, Stoneware 15 萩琴高仙人置物 Figure of Kinko‑Sennin, Hagi style, Stoneware 16 萩獅子置物 Figure of Shishi, Hagi style, Stoneware 17 萩長寿楽置物 Figure of Choju‑Raku, Hagi style, Stoneware 18 萩玉取獅子置物 Figure of Tamatori‑Jishi, Hagi style, Stoneware 19 萩布袋唐子置物 Figure of Hotei‑Karako, Hagi style, Stoneware 20 卵 Object,“Egg” 21 干支香合 Incense box of Zodiac(Eto) 不詳 anonymous 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 三輪喜楽(六代休雪) Miwa Kiraku(Kyusetsu 6th) 七代三輪休雪 Miwa Kyusetsu(7th) 七代三輪休雪 Miwa Kyusetsu(7th) 七代三輪休雪 Miwa Kyusetsu(7th) 七代三輪休雪 Miwa Kyusetsu(7th) 不詳 anonymous 三輪休和(十代休雪) Miwa Kyuwa(Kyusetsu 10th) 三輪壽雪(十一代休雪) Miwa Jusetsu(Kyusetsu 11th) 大野瑞峰 Ono Zuiho 十二代三輪休雪 Miwa Kyusetsu(12th) 十二代坂髙麗左衛門 Saka Koraizaemon(12th) 高さ(H.)24.3 江戸時代 T‑482 Edo period 1824年(文政7年) T‑478 Edo period(Bunsei 7) 江戸時代後期 T‑493 Edo period 江戸時代後期 T‑479 Edo period 江戸時代後期 T‑490 Edo period 江戸時代後期 T‑492 Edo period 江戸時代後期 T‑494 Edo period 江戸時代後期 T‑495 Edo period 江戸時代後期 T‑496 Edo period 江戸時代後期 T‑497 Edo period 江戸時代後期 寄託品 Edo period 江戸時代後期 T‑498 Edo period 江戸時代後期 T‑499 Edo period 江戸時代後期 寄託品 Edo period 公益財団法人菊屋家住宅保存会所蔵 江戸時代後期 Edo period 江戸時代後期 T‑486 Edo period 1928年 K‑308 Showa 1935年 K‑488(不走庵三輪窯) Showa 1957年 K‑326 Showa 1976年 K‑097(染野義信氏・啓子氏御遺族) Showa 1985~1997年 K‑523 Showa/Heisei 22 花器 「まどろみ」 Vase, “Madoromi” 十二代三輪休雪 Miwa Kyusetsu(12th) 高さ(H.)36.3 高さ(H.)23.5 高さ(H.)37.0 高さ(H.)25.2 高さ(H.)32.2 高さ(H.)26.8 高さ(H.)20.0 高さ(H.)30.0 高さ(H.)30.8 高さ(H.)34.3 高さ(H.)36.5 高さ(H.)41.3 高さ(H.)30.8 高さ(H.)37.6 高さ(H.)12.0 高さ(H.)42.0 高さ(H.)33.0 高さ(H.)27.3 幅(W.)28.0×24.0 幅(W.)子(1)7.0×6.1 子(2)7.8×6.6 丑(1)7.8×6.6 丑(2)7.5×7.0 寅8.2×7.4 卯7.4×5.6 辰6.5×6.0 巳8.4×6.4 午6.8×4.9 未6.9×5.6 申5.9×5.3 酉9.5×6.0 戌7.6×6.4 亥8.4×6.9 幅(W.)20.0 2002年 Heisei K‑105(染野義信氏・啓子氏御遺族)
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