建設産業異分野進出調査研究・販路開拓助成金交付要綱

○
建設産業異分野進出調査研究・販路開拓助成金交付要綱
制定
平成28年5月17日島根県告示第384号
(趣旨)
第1条
県が交付する建設産業異分野進出調査研究・販路開拓助成金(以下「助成金」と
いう。)については、補助金等交付規則(昭和32年島根県規則第32号。以下「規則」と
いう。)に規定するもののほか、この要綱の定めるところによる。
(目的)
第2条
県は、インフラ整備の重要な担い手であり、災害対応や除雪など地域の守り手で
ある建設業者等が建設産業以外の分野に進出することを促進し、もって中山間地域等の
建設産業の経営基盤強化及び経済活性化を図るとともに、地域雇用の創出に資すること
を目的とする。
(助成金の対象者)
第3条
助成金の交付対象者は、次のいずれかに該当する者をいう。
(1) 県内の中山間地域等に本店を置く事業者で、島根県建設工事入札参加資格を有する
もの
(2) 県内の中山間地域等に本店を置く事業者で、島根県測量・建設コンサルタント業務
等入札参加資格を有するもの
(3) 異分野進出事業を行うために設立された法人で、次の要件を全て満たすもの
ア
出資者の全てが県内に本店を置く事業者であること
イ
(1)又は(2)に該当する者の出資割合が50%を超えていること
ウ
常勤役員に出資者である(1)又は(2)の役員が1名以上就任していること
(4) 農地所有適格法人(農地法(昭和27年法律第229号)第2条第3項に規定する農地
所有適格法人をいう。)で、次の要件を全て満たすもの
ア
(1)又は(2)に該当する者の出資割合が10%以上であること
イ
常勤役員に出資者である(1)又は(2)の役員が1名以上就任していること
(異分野進出事業)
第4条
この要綱において、異分野進出事業を次の要件を全て満たすものとして定義する。
(1) 日本標準産業分類(平成25年総務省告示第405号)に掲げる大分類D建設業又は小
分類742土木建築サービス業に属する事業以外の分野(風俗営業等の規制及び業務の
適正化等に関する法律(昭和23年法律第122号)において規制の対象とされる営業を
除く。)に進出するものであること
(2) 第2条に掲げる目的に沿った事業であること
(助成金の対象事業)
第5条
助成金の交付対象事業は、次のいずれかに該当する事業をいう。
(1) 異分野進出事業を検討するための調査・研究
(2) 異分野進出事業を拡張するための調査・研究
(3) 異分野進出事業の販路拡大のために行う活動
2
この助成金以外の県の補助金、助成金及び利子補給との併用は認めないものとする。
(助成金の対象経費及び助成金の額)
第6条
助成金の対象経費、助成率及び助成額は、別表1に定めるところによる。
(助成金の交付申請)
第7条
助成金の交付を受けようとする者(以下「助成事業者」という。)は、建設産業
異分野進出調査研究・販路開拓助成金交付申請書(様式第1号)及び別表2に定める書
類を知事に提出しなければならない。
2
前項の申請書を提出するにあたっては、当該助成金に係る消費税及び地方消費税に相
当する額を除いて申請しなければならない。
3
算出した交付額に千円未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てるものとする。
4
助成金の申請は、同一事業について1回までとする。ただし、第5条の(3)に該当す
る事業については3回までとする。
5
1助成事業者あたりの交付申請回数は、同一年度内に1回までとする。
(事業計画の認定)
第8条
年度を超えて事業を実施しようとする助成事業者は、建設産業異分野進出調査研
究・販路開拓助成金事業計画認定申請書(様式第2号)及び別表2に定める書類を知事
に提出しなければならない。
2
知事は、前項の認定申請書の提出を受けたときは、内容を審査し、適当と認めた場合
は、当該計画を認定し、建設産業異分野進出調査研究・販路開拓助成金事業計画認定通
知書(様式第3号)により助成事業者へ通知する。
3
前項の場合の事業実施期間は、事業計画の認定を受けた日から1年以内とする。
(助成金の交付決定)
第9条
知事は、第7条の交付申請書を受理したときは、内容を審査し、適当と認めた場
合は、助成金の交付を決定し、建設産業異分野進出調査研究・販路開拓助成金交付決定
通知書(様式第4号)により助成事業者へ通知する。
2
交付決定額は、1認定計画あたり100万円以内とし、この額に千円未満の端数が生じ
る場合には、これを切り捨てるものとする。
3
年度を越えて事業が実施される場合には、年度毎に交付申請を行い、年度毎に交付決
定を行うものとする。
4
前項の場合、初年度の助成金の額の上限は、交付決定額の90パーセント以内とする。
(交付申請内容の変更等)
第10条
助成事業者は、次の各号のいずれかに該当する場合には、速やかに建設産業異分
野進出調査研究・販路開拓助成金変更承認申請書(様式第5号)を知事に提出し、承認
を受けなければならない。
(1) 助成事業に要する経費の配分について、別表1に掲げる経費区分ごとに20パーセン
トを超える変更をするとき
(2) 助成事業の内容の変更をするとき
(3) 助成事業を中止又は廃止するとき
2
助成事業者は、当該助成事業が予定の期間内に完了しない場合又は助成事業の遂行が
困難となった場合には、速やかに知事に報告し、その指示を受けなければならない。
(実績報告)
第11条
助成事業者は、当該助成事業が完了した日から起算して30日を経過した日又は助
成金の交付を決定した日の属する年度の末日のいずれか早い日までに、建設産業異分野
進出調査研究・販路開拓助成金実績報告書(様式7号)を知事に提出しなければならな
い。
2
第9条第3項に該当する場合には、前項の実績報告書は年度毎に提出するものとする。
(助成金の額の確定)
第12条
知事は、前条の実績報告書を受理したときは、必要な検査を行い、適当であると
認めたときには、交付すべき助成金の額を確定し、建設産業異分野進出調査研究・販路
開拓助成金の額の確定通知(様式第8号)により助成事業者へ通知する。
(助成金の支払)
第13条
助成事業者は、助成金の額の確定通知を受け取った後に、補助金の支払を受けよ
うとする場合は、建設産業異分野進出調査研究・販路開拓助成金請求書(様式第9号)
を知事に提出しなければならない。
(書類の保管)
第14条
助成事業者は、助成事業に係る収入及び支出を明らかにした帳簿を備え、当該帳
簿及びその証拠となる書類を助成事業が完了した日の属する会計年度の終了後5年間保
管しなければならない。
(交付決定の取り消し)
第15条
知事は、助成事業者が規則第14条第1項に該当したときは、助成金の交付の決定
の全部又は一部を取り消すことができる。
2
知事は、助成金の交付の決定を取り消した場合において、既に助成金が交付されてい
るときは、期限を定めてその返還を命ずる。
(補則)
第16条
この要綱に定めるもののほか、助成金の交付に関し必要な事項は別に定める。
附
則
(施行期日)
1
この要綱は、平成28年5月17日から施行する。
(要領の廃止)
2
この要綱の施行に伴い、「建設産業新分野進出支援事業助成金交付要領」(以下「旧
要領」という。)は廃止する。
(経過措置)
3
この要綱施行の際、旧要領に基づき行われた事業及び現に旧要領に基づき行われてい
る継続事業については、前項の規定にかかわらず、なお従前の例による。
別表1(第6条、第10条関係)
助成対象経費
第5条第1項第1号又は同2号に該当する事業の場合
経費区分
ア
調査、研究、検査・
分析に要する経費
イ
試作品の製造に要す
る経費
ウ
技術指導の受入に要
助成率等
対象経費
委託費、原材料費、工具・器具費(生産
助成率
に使用可能なものを除く。)、消耗品費
2分の1以内
外注加工費、原材料費、工具・器具費(生
産に使用可能なものを除く。)、消耗品費
助成額
外部専門家に支払う謝金及び旅費
100万円以内
する経費
エ
研修会、講習会への
負担金・受講料(旅費を除く。)
参加に要する経費
第5条第1項第3号に該当する事業の場合
経費区分
ア
展示会、見本市への
出展に要する経費
対象経費
出展料、会場借料、会場整備費、旅費、
通信運搬費、無料配布用サンプル製作費、
消耗品費
イ
広告宣伝に要する経
費
ウ
チラシ等印刷費、ホームページ製作委託
費、無料配布用サンプル製作費
販路開拓指導の受入
外部専門家に支払う謝金及び旅費
に要する経費
別表2(第7条、第8条関係)
助成金交付申請書(様式第1号)又は事業計画認定申請書(様式第2号)に添付する書
類
提出書類
留意事項
定款
原本証明したものを提出すること
現在事項全部証明書
原本を提出すること
直近2期分の財務諸表
原本証明したものを提出すること
法人事業税の納税証明書
原本を提出すること
第3条第3号又は同第4号に該当する法人につい
て提出すること
出資者一覧表(様式第10号)
第3条第3号又は同第4号に該当する法人につい
て提出すること
その他、計画内容を補足、説明
する資料
見積書、図面、パンフレット等