情報普及活用小委員会報告書「特許情報のさらなる活用に向けて」(案

情報普及活用小委員会報告書「特許情報のさらなる活用に向けて」(案)に対する御意見の概要と御意見に対する考え方について
通番
1
対象
論点II
寄せられた御意見の内容
御意見に対する考え方
II 法的検討も要する公報のあり方について
1.「3-(3)今後の方向性 公報における情報提供のあり方」について
要望
存続期間の延長登録出願及び延長登録についての情報は引き続き公報に掲載し
ていただくことを切に要望いたします。もし、公報に掲載しないことにするのであれ
ば、延長登録出願書類へのアクセスを飛躍的に向上させる何らかの措置が講じられ
た後、例えば、存続期間の延長登録出願のペーパーレス化導入後としていただきた
くお願い申し上げます。
趣旨背景
情報普及活用小委員会より、「今後、公報として発行すべき情報を特許庁で精査す
べきである」との提言がなされています。また、「精査にあたっては、法的必要性を含
めて、公報として発行されている情報の今日的な意義、法的効果、利用実態などを
分析した上で、進めるべきである」と明記されています。
このことから、たとえ、現在、公報として発行することが法律で明記されている情報
であっても、今日的な意義などが無ければ、法律改正を行ってでも、公報に掲載しな
いことにすることもあり得るものと思料いたします。
ご指摘いただいたご意見も参考にし、公報として発行すべき情報の精査を
現在において、存続期間の延長登録出願及び延長登録(以下、「延長登録出願」 特許庁で実施していくことが適切と考えています。
「延長登録」と略記します。)については特許法第67条の2第6項、第67条の2の2
第3項及び第67条の3第4項に公報に掲載することが明記されておりますが、これら
の情報が今後精査の対象となり、公報に掲載されなくなる可能性を完全に否定でき
ないと考えられることから、意見を申し上げます。
延長登録出願及び延長登録に係る情報は特許の存続期間が変更されるとても重
要な情報ですが、ペーパーレス化された情報と比べ、これら情報への迅速なアクセス
が難しいままとなっています。このような状況においては、延長登録出願及び延長登
録に関する情報提供する手段として公示号が担っている重要性は、今日において
も、制度制定時と何ら変わりがないものと認識しております。
今後、公報として発行すべき情報を精査されるに当たりましては、かかる状況を十
分にご理解いただき、延長登録出願及び延長登録についての情報は引き続き公報
に掲載していただくことを切に要望いたします。もし、公報に掲載しないことにするの
であれば、延長登録出願書類へのアクセスを飛躍的に向上させる何らかの措置が講
じられた後、例えば、存続期間の延長登録出願のペーパーレス化導入後としていた
だきたくお願い申し上げます。
1
提出者
団体
通番
2
3
4
対象
寄せられた御意見の内容
御意見に対する考え方
論点I
基本的には、日本国内で公的に提供される特許情報は、WIPO・EPOなどの外国特許
庁の提供する特許情報と同程度かそれ以上であることが求められており、国際競争
力を維持・強化するためには、特許情報は世界標準並みの公開レベルが必要と考え
る。特に、公的な無料の特許情報システムに依存する比率の高い中小企業に対し最
大限配慮した仕組みの構築が重要である。
無料で開放されるJ-PlatPatの活用においては、裾野拡大も然ることながら、WIPOや
EPOが提供するサービスレベルあるいはそれ以上の高度サービスを提供することが
望まれる。報告書(案)に基づく施策では、現状の各国官庁による無料の情報提供
サービスと比較し、わが国の公的サービスの低下がさらに拡大する懸念がある。民
間が行うサービスには、より高度で実ビジネスに即した付加価値が求められるので
あって、現状の民間によるサービスと同等レベルの公的・無料のサービス提供が必
須である。
論点Iの「3.今後の方向性」の「(1)基本的な考え方」として、「グローバル
化の動きに十分対応しつつ、IT の進展、海外庁のサービスの状況、民間
事業者のサービスの状況、中小企業、個人なども含む我が国ユーザーの
要望などを十分に踏まえた上で、我が国ユーザーが享受するサービスの
質が全体として世界最高水準となるように特許情報サービスを提供してい
き、特許情報を広く普及していくための基盤を引き続き整備していくべきで
ある。」と記載しております。この考え方に基づき、今後の公的な特許情報
サービスの具体的内容を検討していくことが適切と考えています。
論点I
WIPOならびに5極特許庁が提供する公的・無料情報提供サービスにおいて、外国特
許情報へのアクセスに対する要求は大きい。中韓翻訳・検索システムは強力なツー
ルの位置付けであり、全文テキスト翻訳検索や近傍検索などの特徴がある。他の外
国特許情報についても、単なる番号検索にとどまらず、英文による全文(または概
要)検索が望まれる。特許庁においてINPITが国民に無料提供している「特実検索シ
ステム」は有用である。しかし、ユーザーがこれを利用するためには特許庁に足を運
ぶ必要があり、誰もががいつでもどこでもアクセスできるものではない。このためJPlatPatに「特実検索システム」機能を取り込むことが望まれる。
論点I
報告書10ページの図I-10の比較表が示す検索機能だけでなく、特許情報の調査(検
索)の実場面において「思考の流れを遮らず利用者が使いやすい」機能を備える必
要があり、WIPOや他の特許庁のシステムを参考にする価値があると考える。一例と
して、結果一覧画面で検索条件と結果を組みとして示すことが必須であるところ、JPlatPatにはこれがない。論理式において2重(多重)括弧の使用や履歴演算も思考
の流れに関し必須である。また、進歩がめざましいIT分野などでは、物品名/技術名
だけではなく作用を示す観点で近傍検索は有用である。増大する特許情報の検索で
の絞り込みに関し分類検索とキーワード検索の相乗性(掛け合わせ)は有用であると
ころ、J-PlatPatではテキスト検索における形式的演算にとどまっている。中韓翻訳・
検索システムやFOPISER機能の一体化は、利用者の思考の流れを遮らないことにつ
ながる。
PCT国際出願の増加と外国文献も含めた関連情報・文献の検索のニーズが急増す
るなか、パテント・ファミリや引用・被引用の提示と、検索結果一覧に関する分析・統
計やマップ機能の拡充が必須である。これらは民間の情報提供サービス機能にはあ
るが、WIPOやEPOに習い、公的・無料サービス化を図る必要がある。
論点Iの「1.7特許情報サービス利用者の現状」などにも記載しているよう
に、世界の特許出願が急増する中、海外の特許情報へのアクセス性の向
上に対するユーザーニーズは大きくなっていると考えております。このよう
なユーザーニーズを踏まえて、庁内外のデータベースの一元化を進め、
公的な特許情報サービスにおいて、庁内の審査官用検索データベースに
蓄積した主要国の特実文献を庁外のユーザーも全文検索などによりアク
セス可能としていくことが適切と考えています。
論点Iの「3.今後の方向性」の「(1)基本的な考え方」として、「グローバル
化の動きに十分対応しつつ、IT の進展、海外庁のサービスの状況、民間
事業者のサービスの状況、中小企業、個人なども含む我が国ユーザーの
要望などを十分に踏まえた上で、我が国ユーザーが享受するサービスの
質が全体として世界最高水準となるように特許情報サービスを提供してい
き、特許情報を広く普及していくための基盤を引き続き整備していくべきで
ある。」と記載しております。この考え方に基づき、ユーザーニーズも踏ま
えつつ、今後の公的な特許情報サービスの具体的内容を検討していくこ
とが適切と考えています。
2
提出者
団体
通番
対象
寄せられた御意見の内容
御意見に対する考え方
5
.なお、情報普及施策の実行に当たっては、各種検索システムをツールとして利用し
て実際に調査することを主眼に置くとともにJ-PlatPatや中韓翻訳・検索システムをは
論点Ⅲ じめ、WIPOやIP5(5極特許庁)が提供する公的・無料特許情報検索システムを用いた
特許情報調査の仕方についてのセミナーとなるよう配慮願いたい。特許・実用新案、
意匠、商標などの調査セミナーにおいては、実習形式が好適と考えている。
ご指摘のとおり、特許情報検索ツールの使い方や特許情報の調査方法
の習得を通じ、中小企業等が自ら特許情報を利用する経験を増やすこと
が重要です。いただいたご意見(諸外国情報に関する事項を含む。)等の
ユーザーニーズを踏まえつつ、特許庁における情報普及施策として普及
活動の強化及び支援施策の拡充を進めていくことが適切と考えていま
す。
6
論点I
「1.8 特許情報サービス利用者のすそ野拡大と高度化の促進」につきまして
これまで特許情報を活用していなかったユーザーに特許情報の重要性及び活用方
法について理解を広め、特許情報を利用している者を増加させていくと共に、利用す
る特許情報サービスの高度化にもつなげていくことにつきまして、当財団は賛同いた
します。
しかしながら、J-PlatPatは、付加価値を付けたサービスを志向するのではなく、特
許情報サービス利用者のすそ野拡大を目指した特許情報サービスとして普及してい
くことが適切と考えます。
これまで特許情報を活用していなかったユーザーに特許情報の重要性及
び活用方法について理解を広め、特許情報を利用している者を増加させ
ていくと共に、利用する特許情報サービスの高度化にもつなげていくこと
について、ご賛同ありがとうございます。
特許情報サービス利用者のすそ野拡大が特許情報の普及につながると
考えられるため、すそ野拡大につながる公的な特許情報サービスを提供
できるよう検討していくことが適切と考えています。
論点I
「3.今後の方向性」につきまして
(1)民間事業者が高い付加価値を付けたサービスを提供するための環境整備
「国は、保有する正確で基本的な一次情報を無料で民間事業者に提供していくこと
を原則としつつ、民間事業者が高い付加価値を付けたサービスを提供していくための
環境を整備し、我が国ユーザーによる一層高度な特許情報の利用を促していく」こと
につきまして、当財団は賛同いたします。
しかしながら、「急増する世界の特許情報にも対応する観点から公報や要約につい
て、保有する翻訳文等を提供していくこと」は、既に民間事業者が実施している付加
価値を付けた情報サービスの持続的発展を阻害しないよう慎重な対応がされるべき
ものと考えます。
今後も、一次情報に付加価値情報や付加価値機能を付したサービスは、情報サー
ビス産業における重要なサービスとして競争環境下において民間事業者が提供すべ
きものと考えます。
民間事業者が実施している付加価値サービスを国が自ら無料サービスとして実施
することは、情報サービス産業のマーケットと公正な競争環境を破壊するものであ
り、適切ではないと考えます。
国の特許情報政策によって特許情報分野での情報サービス産業の発展を阻害し
ないため、国が保有する翻訳文等であるとしても、ユーザーへの無償提供は付加価
値サービスに相当するものですので、慎重に対応していただけるようお願いいたしま
す。
「国は、保有する正確で基本的な一次情報を無料で民間事業者に提供し
ていくことを原則としつつ、民間事業者が高い付加価値を付けたサービス
を提供していくための環境を整備し、我が国ユーザーによる一層高度な特
許情報の利用を促していく」ことについて、ご賛同ありがとうございます。
ITが進展し、機械翻訳は広く一般的に利用可能となっていること、及び、
世界の特許情報は急増しており海外庁の特許情報へのアクセス時にお
ける我が国ユーザーの負担を軽減することが求められていることを踏まえ
ると、論点Iの「3.今後の方向性」に記載しているように、機械翻訳を活用
しつつ特許情報へアクセスできる環境を、基本的な特許情報サービスとし
て国が提供していくことが必要であると考えます。民間特許情報サービス
事業者の持続的発展にも留意しつつ、国が保有する翻訳文等の提供方
法を検討していくことが適切と考えています。
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提出者
団体
3
通番
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対象
寄せられた御意見の内容
御意見に対する考え方
論点I
(2)公的な特許情報サービスのあり方
「公的な特許情報サービスが基本的な特許情報サービスを我が国ユーザーに広く
提供していくとともに、民間事業者が高度な特許情報サービスを提供し、それぞれの
特許情報サービスがITの進展等に合わせてサービスを高度化させていく」ことにつき
まして、当財団は賛同いたします。
しかしながら、図I-18にも示されますように、公的な特許情報サービスが拡大し、
民間事業者が実施している特許情報サービスを浸食しますと、民間事業者による特
許情報サービスの利用者が減少し、特許情報分野の情報サービス産業が疲弊して、
より高度なサービスを提供する体力を民間事業者から奪うこととなります。相当の投
資とその回収を余儀なくされる民間事業者にとって過酷な競争環境になります。国が
民間事業者と競合関係になることは、我が国での民間活力によるイノベーションを阻
害することになると考えます。
公的な特許情報サービスが、一次情報に付加価値情報や付加価値機能を付けて
実施している民間情報サービスと実質的に同一又は類似するサービスを無料で提供
することは控えるべきであると考えます。
公的な特許情報サービスは、正確で基本的な一次情報を無料で民間事業者に提
供していくことに加え、民間事業者による特許情報サービスでは提供が困難なサー
ビス、例えば、産業財産権出願の審査内容や審査経過情報を提供することに傾注し
ていただけるようお願いいたします。
また、民間事業者による特許情報サービスが、公的な特許情報サービスが保有す
る個々の一次情報コンテンツへ直接アクセスすることが可能な仕組み(固定URLや
API等)を導入いただけますと、ユーザーの利便性が向上いたします。
我が国産業のイノベーションと国際競争力強化を支援する情報サービス産業が持
続的に発展できるよう、民間情報サービスの発展を阻害しない形態での公的な特許
情報サービスと民間事業者による付加価値情報サービスとが共存できる適切な特許
情報政策が実行されることを強く期待いたします。
「公的な特許情報サービスが基本的な特許情報サービスを我が国ユー
ザーに広く提供していくとともに、民間事業者が高度な特許情報サービス
を提供し、それぞれの特許情報サービスがITの進展等に合わせてサービ
スを高度化させていく」ことについて、ご賛同ありがとうございます。
論点Iの図I-18等に示されているように、ITの進展等により基本的な
サービスの水準は変化していくことから、特許情報へのアクセス時におけ
る我が国ユーザーの負担を軽減するために、ITの進展等を踏まえると共
に、民間特許情報サービス事業者の持続的発展にも留意しつつ、公的な
特許情報サービスは基本的な機能を提供できるよう検討を進めていくこと
が適切と考えています。
また、公的な特許情報サービスは、論点Iの「3.今後の方向性」の「(1)基
本的な考え方」にも記載しているように、ユーザーに提供する一次情報を
拡大する観点及びユーザーの一次情報へのアクセスを容易にする観点
から、審査・審理に関する書類情報へのアクセスの容易化、及び、我が国
の出願に関する情報への固定アドレスサービスの提供など、特許情報へ
のアクセス環境の整備を進めていくことが適切と考えています。
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提出者
通番
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対象
寄せられた御意見の内容
御意見に対する考え方
論点I
(3)海外庁・機関が発行する文献を参照できる環境
「我が国企業の進出先として関心が高い国の文献や、日本からの出願が多い海外
庁・機関が発行する文献を参照できる環境を整備していく」ことにつきまして、当財団
は賛同いたします。
しかしながら、「海外庁によっては、特許情報を我が国の民間事業者へバルクで提
供することを禁じる場合もあることを踏まえて、我が国ユーザーが、これらの国・機関
の特許情報に、容易にアクセスできる環境についても(国が)整備を進めていく」こと
につきましては、特許等の産業財産権が排他権でありますので、民間事業者へバル
クで提供されることも含め、排他される者が特許情報を容易に入手できる環境整備を
国際協力により国が積極的かつ強力に推し進めるようお願いいたします。
特許庁殿や海外庁の特許情報に付加価値情報や付加価値機能を付けた特許情
報サービスが民間事業者により提供されることは、我が国のユーザーにとって極め
て重要と考えますので、これら特許情報が我が国の民間事業者へバルクで提供され
るように、海外庁へ一層強力に働きかけていただけるようお願いいたします。
また、これら特許情報を利用するための機械翻訳サービスについては、今後の更
なる技術開発の必要性が極めて大きく、機械翻訳技術が民間事業者間の競争によ
り開発されていくことが我が国経済社会において効率的であるため、民間事業者に
よる付加価値サービスとして提供されるべきものと考えます。特許庁殿から、又は海
外特許庁から、機械翻訳に必要な一次情報の情報資源が有料であれ、無料であれ
提供されれば、民間事業者が機械翻訳サービスを実施できます。機械翻訳サービス
を国が無償で提供することは控えていただきたいと考えます。機械翻訳サービスを国
が無償で提供しますと、民間事業者による機械翻訳サービスは成立しなくなり、民間
事業者間の競争による機械翻訳技術の発展は阻害されるものと考えます。
「我が国企業の進出先として関心が高い国の文献や、日本からの出願が
多い海外庁・機関が発行する文献を参照できる環境を整備していく」こと
について、ご賛同ありがとうございます。
海外庁の特許情報が、民間事業者にバルクで提供可能となるように、海
外庁へ引き続き働きかけていくと共に、提供可能な機械翻訳に必要な一
次情報などの情報資源を民間事業者に提供していくことが適切と考えて
います。
また、ITが進展し、機械翻訳は広く一般的に利用可能となっていること、及
び、世界の特許情報は急増しており海外庁の特許情報へのアクセス時に
おける我が国ユーザーの負担を軽減することが求められていることを踏ま
えると、論点Iの「3.今後の方向性」に記載しているように、公的な特許情
報サービスにおいて機械翻訳を活用しつつ特許情報へアクセスできる環
境の整備を進めていくことが必要であると考えます。民間特許情報サービ
ス事業者の持続的発展にも留意しつつ、国が提供する機械翻訳サービス
の提供方法を検討していくことが適切と考えています。
論点I
(4)今後の計画の事前周知
「これらの整備を進めていく際には、民間事業者において無駄のない投資を行うこ
とが可能となるよう、公的な特許情報サービスに関する今後の計画について、事前に
広く周知するよう努めていく」ことにつきまして、当財団は賛同いたします。
近年、新しい公的な特許情報サービスが、プレスリリースの公表と同時に提供開始
されることが数度ありました。また、これら特許情報サービスが利用している一次情
報が民間事業者へ直ちに提供されず、ユーザーに不便を強いる機会が少なくありま
せん。一次情報を公表・提供する際には、民間事業者に対して一次情報を事前に提
供いただけるようお願いいたします。
なお、前に述べましたように、公的な特許情報サービスが一次情報に付加価値情
報や付加価値機能を付けて実施している民間情報サービスと実質的に同一又は類
似するサービスを無料で提供することは控えるようお願いいたします。
「これらの整備を進めていく際には、民間事業者において無駄のない投資
を行うことが可能となるよう、公的な特許情報サービスに関する今後の計
画について、事前に広く周知するよう努めていく」ことについて、ご賛同あ
りがとうございます。
一次情報を公表・提供する際には、民間事業者に対して一次情報をでき
る限り早く提供できるよう検討していくことが適切と考えています。
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提出者
通番
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対象
寄せられた御意見の内容
御意見に対する考え方
論点I
意見1. 特許に関する各種公報の読み易さの最低水準を引き上げることで、中小企
業や個人でも特許情報のさらなる利用を促進することが必要である。
具体的には、次の(1)から(4)が挙げられる。
(1) 読み易く、理解しやすく、利用しやすい「請求項の記述」を実現すべきである。
⇒ 請求項記述言語および格文法の活用(下記リンク先を参照)
2005年6月開催第4回産学官連携推進会議パネル展示で提
案,http://www.patentisland.com/Patent_Strategy_Engineering/2I9_2009.pdf、
http://www.patentisland.com/Patent_Strategy_Engineering/Result.html
(2) 明細書中の文章で参照する図や表などを読み進みに応じてページめくりなしで
自動表示できるようにして視点移動による思考の中断を防ぐべきである。
⇒ 読み取り対象の文章の自動検知による当該文章が参照する図や表などの画面
中への動的配置の機能の実現
(3) 公報中で表示している外部文書(従来技術、IPC定義文書など)の識別子のク
リックにより当該外部文書を別ウィンドウで表示する機能
(4) 公報中に記述した検索式をクリックすることで、検索結果を別ウィンドウで表示
する機能。
公的な特許情報サービスにおいてどのような具体的機能等を実現してい
くかについては、いただいたご意見も含め、多様なユーザーニーズを踏ま
えて、特許情報を広く普及していくための基盤を引き続き整備していくこと
が適切と考えています。
意見2. 発明あっての特許制度であり、発明者名誉権に則り、発明者の名誉をもっ
と尊重した特許情報にすることで、発明者の発明意欲をさらに高める発明奨励策を
講ずるべきである。
(1) 特許に関する各種公報において、発明者の氏名を出願人や特許権者や代理
人や審査官の氏名よりも前に記載すべきである。
●参考1: フロント頁に発明者の記載が無い場合があるなど、代理人より下位に掲
載されているのは日本だけである。 具体例:特開2011-27742(特許第5586368号)
☆ 現在の各国特許公報における発明者掲載順位
・日本:特許権者、代理人、発明者、 ・米国:発明者、特許権者、代理人
・欧州:特許権者、発明者、代理人 ・中国:特許権者、発明者、代理人
論点I、II
●参考2: かつては日本でも公報での表記順は、発明者⇒特許権者⇒代理人⇒審
査官の順番であった。具体例:1986年4月1日発行の特許公告公報(例:特公昭6110921号)
(2)特許に関する各種公報において、発明者の氏名をクリックするだけで別ウィンド
ウに、当該発明者による発明の特許出願のリストが自動表示されるとともに、その特
許出願の質や価値の評価の参考となる指標が自動表示されるようにする。
(3)優秀発明者を顕彰するため客観的指標を公示し、発明奨励を特許情報面から支
援すべきである。具体的には、IoT技術を活用して、各発明者の出願件数だけでなく、
その出願を引用する後願の件数、請求項の広さに関係の深い「請求項の格成分数」
など総合的に活用し、自動処理することが挙げられる。
(1):いただいたご意見を含め、公報利用者のユーザーニーズを踏まえつ
つ、公報の掲載内容の見直しについても特許庁で検討を進めていくことが
適切と考えています。
(2)、(3):公的な特許情報サービスにおいてどのような具体的機能等を
実現していくかについては、いただいたご意見も含め、多様なユーザー
ニーズを踏まえて、特許情報を広く普及していくための基盤を引き続き整
備していくことが適切と考えています。
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提出者
団体
通番
13
対象
寄せられた御意見の内容
御意見に対する考え方
論点I
現在の特許情報提供システムJPLATPATは、当然のことながら、過去からの特許
情報提供政策やペーパーレス計画の積み重ねのうえに成立しております。
また、特許情報提供システムは国民を含むユーザーにとって特許庁による最大・最
高の政策でもあります。JPOの特許情報システムはどこで成功しどこで失敗したの
か?特許情報提供システムは昭和34年改正時の産業財産権制度の基本的枠組と
いかなる関係にあるのか?これまでのペーパーレス計画の総括が必要であるように
思います。具体的には、昭和46年のJAPATIC設立は正しかったか?昭和60年のJ
APIO設立は正しかったか?平成13年のパトリス民営化及びINPIT設立は正しかっ
たか?IPDLの廃止は正しかったか?これらのことを全て見直す必要があるように思
います。これらのことを昭和34年改正時の産業財産権制度の基本的枠組の見直し
と並行する形で徹底的に見直す必要があるように思います。
重複する研究開発の防止や、既存技術を活用した研究開発の促進、無用
な紛争の回避などを図るため、出願情報や権利情報を含む特許情報を広
く一般公衆に提供することは産業財産権制度を所管している特許庁として
果たすべき基本的枠組といえ、このことは平成9年の工業所有権審議会
情報部会報告書、平成15年の産業財産権情報利用推進委員会報告書、
平成15年施行の知的財産基本法等にも記載されています。これらを含め
たこれまでの議論やその後の運用状況を踏まえて本小委員会では審議
を行ってきました。今後も、これまでの議論やその後の運用状況を踏まえ
て、今後の公的な特許情報サービスを検討していくことが適切と考えてい
ます。
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提出者
個人