(地域学部、農学部)改組構想の概要(PDF 497KB)

※設置計画書提出中であり、本内容は変更となる場合があります。
学部改組の概要
改組の背景
人口減少と地方から都市部への人口集中が我が国の深刻な課題
として認識され,地方創生に関する人材の育成がますます重要にな
るとともに,グローバル化に対応できる能力も求められてきている。
このような社会的要請に応え,地(知)の拠点大学として,鳥取大学
の地方創生に関する大学の教育力を総合的に強化するための改
組を行う。
地域学部では,これまで政策,教育,文化,環境の4つの視点か
ら実践的なフィールド活動を重視して,地域とそこに生活する人々と
の関わりを探求し,地域のキーパーソンを育てる教育を行ってきた。
この実績を継承しつつ,近年の社会的要請に応えるため,複合的な
課題に対応できる地域づくりの能力と実践力を身に付けた人材の
育成をさらに充実・強化していく。そのために従来の4学科を人文・
社会系に特化した1学科に統合して,地域ビジネスの活性化,文化
なども視野に入れた地域づくり,国際化などへの対応力を強化し,
分野融合的でかつ社会や学生のニーズに応じて学べる教育体制に
する。
農学部では,豊富な遺伝資源を使った有用生物資源の開発や有
効活用,地域農業に寄与する生物生産,乾燥地農業などを中心と
した教育を行ってきた。地方への人口定着のために地域における
農業の振興はますます重要性を増しており,生産性の向上,6次産
業化,グローバル化など,農業の高度化を進める必要がある。また
基盤整備の面から,農業生産の場であり生活の場である里地里山
など地域環境の保全も進める必要がある。そこで,これまでの教育
に,地域における環境保全の分野を加えることで,農林生産環境を
総合的に扱うことができるようになり,地域の農林業と環境問題に
関連する教育を強化する。
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新旧の教育組織
(改組前)
(改組後)
地域学部 【190名】
地域学部 【170名】
地域政策学科(49名)
地域学科(170名)
地域教育学科(49名)
地域⽂化学科(48名)
地域環境学科(44名)
地域創造コース
(60名)
⼈間形成コース
(55名)
国際地域⽂化コース(55名)
農学部 【235名】
農学部 【255名】
⽣物資源環境学科(200名)
⽣命環境農学科(220名)
フードシステム科学コース
⽣物⽣産科学コース
植物菌類資源科学コース
⽣命・⾷機能科学コース
環境共⽣科学コース
国際乾燥地科学コース
共同獣医学科(35名)
国際乾燥地農学コース
⾥地⾥⼭保全学コース
植物菌類⽣産科学コース
農芸化学コース
共同獣医学科(35名)
※設置計画書提出中であり、本内容は変更となる場合があります。
地域学部の概要
地域の公共的課題の探究に関わる自然・社会・文化に関する幅広い知識を修得し,または実践的アプローチを通じて地域に生起する様々な諸問題を
的確に捉える深い探求心と,その解決のための論理的思考力,批判的判断力,創造的表現力や他者とのコミュニケーション力等を身に付け,地域社会
の再生・発展に高い倫理観と責任感をもって貢献できる人材を養成する。 下記の3コースと学修を明確化するためのプログラムをおく。
地域創造コース
人間形成コース
国際地域文化
コース
地域の現在及び将来の課題に対し,積極的かつ主体的に
取り組み,人々の生活や産業など地域社会を支え,地域
創造に資するキーパーソンとなりうる人材を養成する。
人間形成に関わる諸理論と実践を学び,学校教育のみな
らず,生涯にわたる人間形成(生涯発達)の立場から,地
域の人づくりを支えるキーパーソンとなる人材を養成する。
小学校・幼稚園・特別支援学校教諭免許と保育士資格の
取得が可能。
様々な文化の関係性とそれが生活においてもつ意味を理解し
て,日本を含む世界の様々な地域で,異質なものを相互に認
め合いながら,「一人ひとりの生活と生の充実」,「つながりの
創出」を実現するために必要な知識や技法,言語能力や現地
感覚・現場感覚を身に付けた人材を養成する。
地域創造コース
・コミュニティマネジメントプログラム
・ソーシャルビジネスプログラム
・政策科学プログラム
人間形成コース
・発達福祉プログラム
・学習デザインプログラム
・地域と教育プログラム
学部コアカリキュラム
地域学系科目
実践科目
学部基礎科目
国際地域文化コース
・日本の歴史と文化プログラム
・グローバルな文化と地域プログラム
・創造性とコミュニティプログラム
※設置計画書提出中であり、本内容は変更となる場合があります。
農学部
地域規模から地球規模までの広範な課題に対応できる学際的かつ総合的な視野を有し,乾燥地等における環境問題の解決,
生物資源の発掘と利活用による食料生産の推進,生命の神秘を解き明かす生命科学の探求を通じて人類の生存や生活改善に
貢献する人材を養成する。
○地域発のオリジナリティの高い研究(乾燥地,ニホンナシ,キノコ)に基づいた現場重視の特色ある教育の深化を図る。
○ 地域との連携を図るため,鳥取県内の公設研究機関・実業高校等と授業・実習・実験等の教育面での連携を図る。
○ グローバル化に対応するため,短期海外留学プログラムの充実及び英語力強化を図る。
○ 農業高校教員,改良普及員等の地域貢献可能な人材の養成を行う。
自律的な実行力を基盤として,幅広い知識を基に論理的判断力・創造的思考力を磨き,専門性を高める。
このことを通じて,いかなる困難な課題に対しても高い倫理観と協働力を持って立ち向かえる人材を養成する。
国際乾燥地農学
コース
乾燥地を中心とした海外諸地域
の環境問題や農業問題の本質
を理解し,それらの地域におけ
る環境保全や農業農村開発に
貢献できる人材を養成する。
里地里山保全学
コース
人々の営みが地域の資源・環境
に及ぼす影響を自然科学と社会
科学の広い視野から理解し,里
地里山の持続可能な保全・利用
に貢献できる人材を養成する。
植物菌類生産科学
コース
新たに開発する生物資源とニホ
ンナシやキノコなどの鳥取県の
特産である既存の生物資源を生
産し,高度に活用できる人材を
養成する。
農芸化学コース
生物資源の有効利用並びに食
品の栄養評価・機能性について
の体系的な知識と技術を有する
人材を養成する。