2015年度決算説明 ネットカンファレンス質疑応答要旨

2015 年度決算説明 ネットカンファレンス質疑応答要旨
日時
2016 年 5 月 13 日
16:30〜17:30
説明者
コーポレートコミュニケーション部 IR グループリーダー 吉田 修
説明資料
2015 年度決算の概要 及び 2016 年度業績予想の概要
Q&A
■モビリティセグメント
Q1.モビリティセグメントについて、15 年度上期から下期にかけての減益要因は何か。
A1.業績予想への織り込みどおり、⾃動⾞向け等は概ね堅調に推移しましたが、電⼦情報材料向けで⼀部調整
局面となりました。
Q2.モビリティセグメントに含まれる機能樹脂について、15 年度決算では数量成⻑による増益効果が⾒えづらい
のは何故か。また、16 年度はどのように数量成⻑を実現させる⾒通しか。
A2.フル生産・フル販売の中、定期修繕等を起因とした玉繰りの調整により、15 年度の数量成⻑は⾒えづらくなって
います。⾜下は電⼦情報材料向けで調整が⾒られますが、⾃動⾞向け等堅調なグローバルな需要に的確に対
応、拡販を進めて、16 年度も定期修繕等除きフル生産・フル販売を⾒込んでいます。
Q3.モビリティセグメントに含まれる海外 PP コンパウンドについて、15 年度決算では期ズレによる増益効果があ
ったと思うが、16 年度の⾒通しはどうか。
A3.海外 PP コンパウンドは量的拡⼤を続けており、それに伴って交易条件の変動による期ズレ影響も⼤きく受けるよ
うになっています。引き続き、量的拡⼤は続けていきます。
Q4.国内 PP コンパウンドは、基盤素材セグメントの内数か。
A4.そのとおりです。国内 PP コンパウンドは、関連会社プライムポリマーにおける事業のひとつであり、同社が基盤素
材セグメントに含まれることから、基盤素材セグメントの内数となっています。
Q5.⾃動⾞メーカーが各社減益を⾒込む中、値下げ圧⼒は強まっているのか。
A5.⾃動⾞メーカーへの供給価格は、国産ナフサ価格連動のフォーミュラ制度を採⽤しています。
■ヘルスケアセグメント
Q6.ヘルスケアセグメントの売上高について、16 年度下期の増収要因は何か。
A6.メガネレンズ⽤材料及びその周辺新製品といった、ビジョンケア材料の拡⼤を⾒込んでいます。
Q7.ヘルスケアセグメントについて、15 年度決算から 16 年度予想の増益の主な要因は何か。
A7.ビジョンケア材料や不織布等の増販、⻭科材料の決算期変更やのれん減損に伴う固定費減等を、増益要因
として⾒込んでいます。
Q8.ヘルスケアセグメントの⻭科材事業について、改善の⼿応えはどうか。
A8.16 年度は改善に向かっています。
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■フード&パッケージングセグメント
Q9.フード&パッケージングセグメントには農薬事業が含まれるが、損益上、季節差が分かりづらいのは何故か。
A9.国内農薬は、第 4 四半期に出荷が集中するために季節差が出ますが、同じタイミングで固定費等のコストも集
中するため、損益上は季節差が⾒えづらくなっています。
■基盤素材セグメント
Q10.基盤素材セグメントについて、15 年度決算から 16 年度予想の増益の主な要因は何か。
A10.ポリウレタン材料の事業構造改⾰により、固定費で 50 億円程度の増益を⾒込んでいます。⼀方、期ズレの
解消等の減益要因も織り込んでいます。この減益要因には、海外エチレン市況の変動影響も含まれていますが、
当社のエチレン輸出量は限定的であり、損益への影響は⼤きくありません。
Q11.基盤素材セグメントについて、16 年度上期から下期にかけての増益要因は何か。
A11.上期のエチレンクラッカー定修による減益要因の解消、シンガポール原料調達ネックの解消、LNG 等ガス燃料
価格の下落、ポリウレタン材料構造改⾰効果のフル発現等を、増益要因として⾒込んでいます。
Q12.シンガポールにおける原料調達ネックについて、15 年度及び 16 年度損益への影響を説明してほしい。
A12.本件は、15 年 12 月に発生しており、15 年度は約 3 ヶ月の、16 年度は約 6 ヶ月の影響期間を⾒込んでい
ます。
Q13.主要製品の第 4 四半期及び 16 年度の稼働率を教えてほしい。
A13.
クラッカー
4Q:フル稼働
16 年度:定修除きフル稼働
ポリオレフィン
4Q:概ねフル稼働 16 年度:概ねフル稼働
フェノール
4Q:80%程度
16 年度:90%程度
PTA
4Q:70〜80%
16 年度:70〜80%
TDI
4Q:70〜80%
16 年度:定修除きフル稼働
Q14.主要製品の第 4 四半期及び 16 年度のスプレッドを教えてほしい。また、⾜下の状況はどうか。
A14.第 4 四半期のフェノール、PTA及びTDI市況は、第 3 四半期並みに推移しました。16 年度は、15 年
度第 4 四半期並みの市況⽔準を⾒込んでいます。⾜下はアジア主要メーカーの定期修繕やトラブル影響もあ
り、各製品の市況は改善しています。
■全社関係
Q15.15 年度決算から 16 年度予想の全社の交易条件の動きについて、為替・期ズレ等要因の内訳を説明し
てほしい。また、それぞれの各セグメントへの影響を説明してほしい。
A15.当社の為替感応度は、1 円円高で約 6 億円の営業利益減となり、円高要因により約 60 億円の交易条件
悪化となる⾒通しです。その他、期ズレ等で 60〜70 億円、市況で 20 億円程度の減益を⾒込んでいます。為
替の影響は、海外売上高⽐率の高いモビリティセグメントに最も効きます。⼀方、期ズレや市況の影響は、基盤
素材に最も効きます。
Q16.16 年度予想の国産ナフサ価格は 33,000 円/KL であり、15 年度決算からは下落となっているが、受払
影響は発生しないのか。
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A16.15 年度第 4 四半期の国産ナフサ価格は、速報値で 34,300 円/KL と 16 年度予想に近い⽔準であること、
また、ナフサ価格の下落幅が⼤きくなければ、同価格下落に伴うナフサ在庫評価影響とオレフィン誘導品の期ズ
レ影響は相殺することから、16 年度予想には、受払影響を⾒込んでいません。
Q17.持分法適用会社の損益の動きを説明してほしい。
A17.中国フェノール持分法適⽤会社において、市況低迷に伴う稼働調整を実施しており、15 年度の持分法投資
損益の減益要因となりました。市況や稼働率は、徐々に改善へと向かっています。
Q18.三井化学単体損益の動きについて、説明してほしい。
A18.15 年度の三井化学単体の営業利益は、⿊字となりました。16 年度は、ポリウレタン材料の事業構造改⾰
効果もあり、⼤きく改善する⾒通しです。
Q19.16 年度予想の設備投資:560 億円のうち、おもな投資案件を教えてほしい。
A19.国内不織布増強、新規特殊イソシアネート増強等が挙げられます。
以
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上