平成28年度 玄海町地方公会計統一基準移行業務 仕様書 1.前提条件 (1)本業務の実施にあたっては、総務省が示した「統一的な基準による地方公会計マニュアル(平 成27年1月) 」に準拠すること。また、Q&Aも含めて当該マニュアルが更新された場合は、 随時最新の情報に基づく対応を行うこと。 (2)平成26年度決算分までの財務書類の作成モデル及び方法に関しては、総務省方式改訂モデ ルであり、会計事務所から提供された作成ツール(エクセルファイル)での作成であったこと。 (3)平成26年度決算分までの財務書類の作成の体制に関しては、会計事務所に所属する公認会 計士からの指導助言を受け、本町職員が作成する体制をとっていたが、今回の事業においては、 受託者自ら、導入するシステム(ソフトウェア等)を用いて作成をすることとし、本町職員は、 各種資料等の収集と受託者への資料等の提供のみを行うこととする。 (4)本業務の対象とする会計は次のとおりとし、会計毎及び地方公共団体全体の財務書類の作成 を対象とする。ただし、⑥の水道事業会計は法適用化しているため、該当年度の決算書から統 一的な基準による財務書類への組替を行う。 ①一般会計 ②国民健康保険特別会計 ③介護保険特別会計 ④後期高齢者医療特別会計 ⑤下水道事業特別会計 ⑥水道事業会計 ※総務省方式改訂モデルにおいて、連結の対象としていた佐賀県市町総合事務組合及び佐賀県 後期高齢者医療広域連合の会計に関しては、各一部事務組合での統一的な基準による財務書 類の作成が翌年度移行の予定であるため、今回の対象からは除外することとする。 (5)固定資産台帳の整備に関しては、本町総務課で実施の「公有財産管理システム更新業務」に て整備がほぼ完了しているが、下水道事業特別会計分は、未整備の状態であること。また、水 道事業会計分は、地方公営企業法の法適用企業であり整備済みであること。 (6)複式簿記の対応については、期末一括仕訳方式によること。 2.導入するシステム(ソフトウェア等)の機能要件 (1)固定資産台帳機能 ①固定資産情報の入力及び整備済みの固定資産情報のデータ取込機能 ②減価償却計算機能 ③紙媒体及び電子媒体での固定資産情報の出力及び附属明細書等の出力機能 ④公表用の固定資産台帳並びに附属明細書等を出力する機能 ※導入システムにて、固定資産の異動分の処理を行うことで、異動内容がシステムに自動的に 反映され、貸借対照表並びに総勘定元帳の固定資産の金額が一致すること。 (2)財務書類作成機能 ①既存の財務会計システムの現金主義・単式簿記の歳入歳出伝票データ等を取り込み、発生主 義・複式簿記のデータに変換する機能 ②紙媒体及び電子媒体での財務書類他関係資料の出力機能 ③公表用の財務書類を出力する機能 ※既存の財務会計システムとの連携が容易にできること。また。財務会計システムの変更があ 1 った際も容易に対応できること。 (3)分析・活用機能 ①予算編成・財政計画に活用するための各種分析資料を出力する機能 ②地方自治体の各種財政状況の数値を示し毎年公表をしている「財政状況資料集」に追加され る項目「資産老朽化比率」を表す資料の出力機能 (4)その他 ①導入するソフトウェアは、統一的な基準による財務書類の作成において実績のあるソフトウ ェア、もしくは総務省が提供する標準ソフトウェアとし、統一的な基準に定められた帳簿・ 台帳の作成と統一的な基準が変更される際の対応が容易できるものであること。 ②ソフトウェアをインストールし、本町職員が庁舎内外で使用する機器は、ノートパソコン1 台のみであること。 ③機器の故障やデータの巻き戻し等に備えてデータのバックアップ及び復旧の仕組みを備え ておくこと。 ④ソフトウェア及び機器の導入に必要な各種保守費用も含むこと。 3.業務の内容 (1)固定資産台帳の移行と整備 ①整備済みの固定資産台帳の移行 平成27年度末時点で本町が保有する全ての固定資産が対象で、既に整備済みの固定資産 台帳データへ、統一的な基準において必要な項目を追加記載の上、CSVデータ取込等によ り今回導入するシステムへ移行すること。 ②未整備分の固定資産台帳の整備 未整備の下水道事業特別会計分の固定資産を対象とし、本町から提供する各種台帳等の資 料をもとにした固定資産の把握と統一的な基準の評価方法による評価を行い、今回導入する システムへのデータ入力作業をすること。 ③計上もれ資産の確認と対応 整備済みの固定資産台帳を確認した結果、ほとんどの地方公共団体において計上されてい る種類の資産が存在しなかった場合、その内容について本町へ報告し、対応方法について協 議を行うこと。 (2)財務書類(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)及び附属 明細書、注記の作成 ①上記(1)において整備した固定資産台帳に基づく財務書類への計上 ②固定資産以外の資産、負債等の把握 ③既存の財務会計システムの歳入歳出伝票データの取込 ④複式簿記勘定科目による自動仕訳変換ルールの設定と上記③の自動仕訳 ⑤財務書類作成に必要な上記③以外の情報の把握と手動仕訳 ⑥各財務書類の注記の記載 ⑦その他財務書類の作成に必要な作業 (3)財務書類他附属書類の分析と活用及び公表方法の提案 ①上記(2)において作成した財務書類他附属書類の分析を行い、今後の予算編成や財政計画 等に活用するための方法を提案すること。 2 ②議会及び住民に分かりやすく説明・公表するための方法を提案すること。 4.成果物 本業務の成果物は、次のとおりとする。 ただし、下記の(2)のシステムに関しては、ソフトウェアをインストールしたノートパソコ ン1台にて納品すること。 (1)業務完了報告書 一部 (2)下記①~③が整備済みの統一的な基準による地方公会計制度に準拠したシステム 一式 ① 平成27年度末固定資産台帳 紙ベースも含む ② 平成27年度末財務書類(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支 計算書)紙ベースも含む ③ 複式簿記勘定科目自動仕訳にかかる変換ルール 紙ベースも含む (3)システム操作マニュアル 紙ベース及びデータ (4)他関係書類 一式 ① 複式簿記勘定科目手動仕訳分のポイントをまとめた資料 紙ベース及びデータ ② 予算編成や財政計画等に活用するための分析結果をまとめた資料 紙ベース及びデータ ③ その他、本業務に附帯する資料等 紙ベース及びデータ 5.履行期間及び納入場所 (1)履行期間:契約締結日から平成29年3月31日まで (2)納入場所:玄海町役場 財政企画課 6.その他注意事項 (1)本業務の遂行に伴う費用は、本仕様書に明記がないものであっても、原則としてすべて受 託事業者の負担とする。 (2)ソフトウェアの著作権を除く成果品の所有権、著作権、利用権は、本町に帰属するものと する。 (3)受託事業者は、玄海町個人情報保護条例(平成19年玄海町条例第23号)を遵守し、業 務上知り得た個人情報等の秘密を他人に漏らしてはならない。本業務終了後も同様とする。 (4)本業務により得られた成果品及び資料、情報等は、本町に許可なく第三者に公表、漏えい してはならない。 (5)業務完了後に、受託事業者の責任に帰すべき理由による成果品の不良個所があった場合は、 受託事業者は速やかに必要な訂正、補足等の措置を行うものとし、これに対する経費は、受託 事業者の負担とする。 (6)本業務に文献その他の資料を引用した場合は、当該文献、資料名を明記すること。 (7)受託事業者は、本業務の全部を第三者に再委託してはならない。本業務の一部を第三者に 再委託するときは、あらかじめ本町に書面により報告し、本町の承認を得ること。 3
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