第 36 回 多 治 見 市 消 防 協 会 消 防 競 練 会 実 施 要 領 小型ポンプ操法は、 「 岐 阜 県 消 防 操 法 実 施 要 領 」並 び に「 消 防 訓 練 礼 式 の 基 準 」 に基づく本要領により行う 1消防操法の種別 小型ポンプ操法 (1)手びろめによる二重巻きホース1線延長(ホース3本)とする。 (2)水出しを付加する。 (3)収納は省略する。 2水利の種類・位置 水利は防火水そうとし、ポンプ右側後方とする。 3使用器具 (1)機械器具は競練会用に特別艤装しない。また、意図的な目印を付けない。 ( 2 ) ホ ー ス は 、 使 用 圧 1 . 3 M P a( 1 3 k g /㎠ ) 以 上 、 内 径 6 5 m m 、 長 さ 20m(金具部分を除く布部分の長さ)以上の消防用ホースとする。 (3)吸管は、内径75mm、長さ6m以上のものとする。 (4)筒先は、23型以下の可変式ノズル、プレイパイプの長さ60cm以上、 背負いひもはバンド式のものとする。 (5)枕木は、各分団で使用している一般的なものとする。 (6)とび口は、長さ1.5m以上のものとする。 (7)吸管控綱は、長さ8m以上のものとする。 4出場隊の服装 (1)服装は、活動服で階級章を着用する。 (2)ヘルメット及び手袋を着用する。 (3)履物の指定はしないが、スパイクシューズ類は認めない。 (4)ゼッケンは、操法実施前(出場隊待機場所)に予防警防課が貸出しする。 5操法開始要領 ( 1 )出 場 隊 待 機 場 所 で 待 機 中 の 出 場 隊 は 、係 員 の 指 示 に よ り 、機 械 器 具 を 所 定 の位置に配置し、待機線上で「整列休め」の姿勢で待機する。 ( 2 )ポ ン プ を 所 定 の 位 置 に 付 け た 後 は 、事 前 点 検 、エ ン ジ ン の 試 運 転 等 を し て 1 はならない。 (3)係員の「操法開始」の合図により操法を開始する。 6操法進行の合図 操法進行の合図は、次の旗により行う。 ( 1 )「 操 法 開 始 」 白旗 ( 2 )「 放 水 中 止 」・「 排 水 止 め 」・「 収 納 」 赤旗 7操法開始の合図 ( 1 )操 作 の 開 始 の 合 図 は 、指 揮 者 の「 操 作 始 め 」の 号 令 に よ る 3 番 員 の「 よ し 」 の合図の直後の号砲で行う。 ( 2 )号 砲 が 不 発 の 場 合 は 、号 砲 担 当 者 の 合 図 に よ り 操 法 を 中 断 し 、審 査 長 の 指 示により再度指揮者の「操作始め」の号砲から行う。 8排水のための措置 ( 1 )放 水 中 止 操 作 終 了 後 、3 番 員 は 係 員 の 指 示 に よ り エ ン ジ ン を 停 止 す る 。従 って、3番員が収納時に行うエンジン停止は模擬操作とする。 ( 2 )排 水 操 作 後 、係 員 の 指 示 に よ り 操 法 実 施 分 団( 分 団 員 )が ホ ー ス に 水 止 め 金具を取り付ける。 ( 3 )係 員 の 指 示 に よ り 、操 法 実 施 分 団( 分 団 員 )が 水 止 め 金 具 取 付 け 部 の ホ ー ス及び吸管内の残水を排水する。 9退場要領 ( 1 )審 査 長 は 、指 揮 者 か ら 終 了 報 告 を 受 け た 後 、指 揮 者 に「 解 散 」と 支 持 す る 。 ( 2 ) 指 揮 者 は 「 わ か れ 」 の 号 令 後 、 す み や か に 「 撤 収 」 と 指 示 す る 。( 撤 収 担 当分団は、すばやくホース、ポンプ等の撤収、コース整備を行う。 10操法実施上の基本的事項 (1)全般的事項 ア 操法は安全を確保するとともに迅速確実に行う。 イ 送 水 圧 力 は 0 . 4 M P a( 4 k g /㎠ ) 以 下 と す る 。 ウ 指 揮 者 及 び 各 隊 員 の 動 作 は 、原 則 と し て か け 足 と し 、動 作 及 び 操 作 の 区 切 りは、節度正しく行う。 エ 吸管補助員を1名つける。 吸 管 補 助 員 は 、防 火 水 そ う に 投 入 さ れ た 吸 管 を 確 保 す る と と も に 、3 番 員 2 が 審 査 員 の 指 示 で エ ン ジ ン を 停 止 し 、火 点 に 向 か っ て 姿 勢 を 正 し た 後 、吸 管 を引き上げる。 (2)指揮者について ア 指 揮 位 置 は 、常 に 指 揮 に 便 利 で 、か つ 、各 隊 員 を 掌 握 で き る 位 置 で あ る こ と。 イ 各 隊 員 の 動 作 及 び 操 作 を 十 分 に 監 視 し 、必 要 に よ り 指 示 命 令 を 与 え る こ と 。 ウ 号令は、明瞭で、指示・命令は簡明適切であること。 (3)指揮者及び隊員について ア 操作の姿勢については、次により行う。 (ア)低い姿勢で操作行うときには、折りひざ又はこれに準じた姿勢をとる。 ( イ )立 っ た 姿 勢 で 操 作 を 行 う と き は 、足 を 1 歩 開 く か 又 は 踏 み 出 し た 姿 勢 を とる。 イ 他の隊員の任務に属する操作を行ってはならない。 ウ 延 長 ホ ー ス( 第 1 ホ ー ス 、第 2 ホ ー ス )に 送 水 に 著 し い 支 障 を 及 ぼ す よ う な よ じ れ ( 例 図 参 照 ) が あ る 場 合 は 、「 放 水 始 め 」 の 伝 達 を 行 う 前 に 修 正 しなければならない。 【例 エ 図】 事故防止を図るため、必要なときは臨時の処置を行う。 (4)各操作要領 ア 筒先を背負う要領 右手でノズル付近(回転部分以外)を左手は背負いひもの中央を持ち、 右 手 を 頭 上 に 左 手 を 右 腋 下 に し て 頭 及 び 左 腕 を 背 負 い ひ も に く ぐ ら せ 、ノ ズルが右肩に元金具が左腰の近くになるようにする。 イ 筒先をおろす要領 左 手 で 筒 先 の 取 手 近 く の プ レ イ パ イ プ を 握 り 、元 金 具 を 腹 部 か ら 頭 上 へ 移 動 し 、背 負 い ひ も を 右 手 で 持 っ て 頭 を く ぐ ら せ 、右 手 は ノ ズ ル 付 近( 回 転部分以外)を持ち、左手はプレイパイプの中央部に持ち替える。 3 ウ 筒先の結合と離脱要領 (ア)筒先の結合 ホースのおす金具がやや上を向くように左足先でホース金具部付近 を お さ え 、お す 金 具 に 筒 先 を あ わ せ 、お し つ け て 結 合 し 、こ れ を 確 認 す る。 (イ)筒先の離脱 筒先を離脱するには、右手でノズルをもち、右足きわに筒先をたて、 右 足 で ホ ー ス を ま た ぎ 、左 足 先 で ホ ー ス 金 具 部 付 近 を お さ え 、離 脱 環 を 引く。 エ ホースの搬送要領 右 手 で め す 金 具 部 を 、左 手 で め す 金 具 の 反 対 側 を 保 持 し 、め す 金 具 が 上 部斜め前方になるように左肩上に載せ、左手でます金具部を保持する。 オ ホースの展張要領 右 足 先 で め す 金 具 近 く を お さ え 、右 手 で お す 金 具 を 確 実 に 保 持 し 、左 手 はホースに添えて展張方向を定め、前方へ転がして展張する。 カ ホース結合 ホ ー ス を 結 合 す る に は 、ホ ー ス 金 具 部 の お す 金 具 が や や 上 を 向 く よ う に 右 足 先 で ホ ー ス 金 具 部 付 近 を お さ え た 後 、ホ ー ス 金 具 部 の め す 金 具 を 両 手 にもってホースのおす金具にあわせ、めす金具をおしつけて結合した後、 ハカマ部分を両手で引いて結合を確認する。 キ 基本注水姿勢 右 手 は 取 手 、左 手 は ノ ズ ル 近 く の プ レ イ パ イ プ を 握 り 、握 っ た 右 手 を 右 腰 に あ て る よ う に し 、仰 角 お お む ね 3 0 度( 標 的 注 水 中 は 除 く )で 保 持 し 、 体 形 は 左 足 を 1 歩 前 、ひ ざ を や や 曲 げ る と 同 時 に 体 重 を 前 方 に 置 き 、右 足 は放水の反動力をおさえるため、まっすぐに伸ばし前傾姿勢をとる。 ク とび口の構え方 左 手 は と び 口 柄 の 中 央 部 、右 手 で 柄 の 後 端 お お む ね 1 0 c m 残 し た 位 置 を 握 り 、握 っ た 右 手 を 右 腰 部 に あ て 、左 腕 を 水 平 に 伸 ば す 。ま た 、左 ひ ざ は や や 曲 げ る と 同 時 に 体 重 を 前 方 に お き 、右 足 を ま っ す ぐ に 伸 ば し た 前 傾 姿勢をとる。 ケ 伝達経路 火 点 側 と ポ ン プ 側 と の 間 の 隊 員 の 移 動 経 路( 伝 達 経 路 等 )は 、お お む ね ホースに沿って最短距離を進むこととする。 (5)その他 ア 操 法 実 施 要 領 中 「 ・・・い た り 」 と は 、 基 本 の 姿 勢 か ら 足 を 1 歩 開 く か 、 4 又 は 踏 み 出 し た 姿 勢 を い い 、ま た 、 「 ・・・停 止 し 」と は 、基 本 の 姿 勢 を 意 味 するものであること。 イ ホ ー ス 延 長 に 際 し 、搬 送 に 便 利 な 位 置 に 、又 は 展 張 に 便 利 な 位 置 に ホ ー スを搬送する場合は、ホースを両手でかかえてもよいものとする。 ウ 小 型 ポ ン プ で 計 器 と 放 口 が 反 対 に 位 置 し て い る も の に つ い て は 、3 番 員 は 機 関 運 用 の 際 に 、操 法 要 領 を 基 本 と し 、操 作 に 便 利 な 位 置 に 適 宜 移 動 し てもよい。 エ 放 水 中 止 に 伴 っ て 、エ ン ジ ン 回 転 が 上 昇 し た 場 合 は 、適 宜 ス ロ ッ ト ル ダ イヤルを操作して調整すること。 オ 待 機 線 、集 合 線 、伝 令 停 止 線 、放 水 停 止 線 及 び 小 型 ポ ン プ 位 置 は 標 示 す る。 カ 破 壊 地 点 と は 、小 型 ポ ン プ の ほ ぼ 中 央 部 の 延 長 線 上 で 1 番 員 の 左 側 に 並 行する地点とする。 キ 統一事項は、別に定める。 5
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