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地産地消型再⽣可能エネルギー⾯的利⽤等推進事業
(モデル構築事業のうち再⽣可能エネルギー導⼊拡⼤に向けた取組に係るもの)
【平成27年度報告】
事業者名
:株式会社エプコ
共同申請者名
:福岡県みやま市
補助事業の名称 : 蓄電池群制御を応⽤したインバランス抑制システムによる地域PPS
モデルの活性化の実証試験
全体の事業期間 :平成27年5⽉〜平成28年2⽉
補助事業の⽬的
福岡県みやま市にて、蓄電池を複数個所の住宅や公共施設に設置し、⼩売電気事業者の電⼒需
給の調整に利⽤する。
複数個所に設置した蓄電池の充放電を、⼩売電気事業者がオンラインで集中制御し、⼩売電気
事業者が⽴てていた需給計画とのずれを調整するシステムの構築をする。このシステムにより、
需要と供給のインバランスを⼩さくすると同時に、再⽣可能エネルギーの使いにくさの⼀因であ
る、不安定性を緩和する。
このシステムの導⼊により、⼩売電気事業者の収益⼒が向上、再⽣可能エネルギーの積極的な
活⽤が期待できるようになる。地域⼩売電気事業者のような、⽐較的⼩規模な⼩売電気事業者の、
経営安定化と再⽣可能エネルギーの導⼊拡⼤につなげていく。
補助事業の概要
• 本システムは、⼀般送配電事業者による既存電⼒送配電網と需要家・分散電源との間に、
⼩売電気事業者によってネットワーク制御された蓄電池網を挟み込むという概念で構築さ
れている(=能動的に電⼒の出し⼊れをする仮想電⼒網:アクティブグリッド)。
• 需要家の⼀部であるモニター(40軒)に蓄電池を設置し、この蓄電池の充放電によって需
要家(500軒)の需給調整を⾏う。
• すべての蓄電池はインターネットを介してアクティブグリッドシステムに接続しており、
アクティブグリッドシステムは各蓄電池の動作を管理している。
• アクティブグリッドシステムは電⼒⼩売事業者の需給管理を⾏うと同時に、需給管理の状
態に合わせて蓄電池の充放電指⽰を⾃動的に⽣成、蓄電池の充放電を制御する。
• アクティブグリッドシステムは、⼩売電気事業者が必要とする⼀般的な需給管理機能に加
えて、需要予測、太陽光発電予測、蓄電池群制御といった機能を持つ。
• アクティブグリッドシステムは⾃動的に、需要予測、太陽光発電予測を⾏いながら、需給
管理状況に合わせた蓄電池群制御を常時⾏っていく。
• モニター宅には、蓄電池と通信機器等で構成される蓄電池周辺システムを設置する。
• 各モニター宅に設置されたローカルコントローラーは、アクティブグリッドシステムから
指⽰された充放電計画に従って充放電するように蓄電池を管理、制御する。
• アクティブグリッドによって再エネの不安定性を抑え込むと同時に、需給インバランスを
減少させることで、再エネ活⽤の担い⼿である地域の⼩売事業者を活性化させる。これに
より、地域再エネの地産地消を進めるとともに、再エネの導⼊拡⼤へつなげていく。
各社分担
【株式会社エプコ】
 システム開発、蓄電池設置、システム運
⽤サポート
【福岡県みやま市】
 事業推進サポート、モニター選定、需給
管理(みやまスマートエネルギー社)
平成27年度の成果
【技術開発】
 アクティブグリッドシステムを開発(需給管理・需要予測・太陽光発電予測・蓄電池制御)
 蓄電池周辺システムを開発(ローカルコントローラー)
【設置⼯事】
 みやま市内40箇所のモニター宅に、蓄電池と蓄電池周辺システムを設置
【システム検証】
 アクティブグリッドシステム・蓄電池周辺システム・蓄電池を動作させ、需給のインバラン
スが減少することを確認
【今後の予定】
 季節を跨いでの効果検証
 適切なパラメータの検証
蓄電池・周辺機器設置状況
パワコン設置状況
蓄電池設置場所(福岡県みやま市40か所)