PDF形式

049 応用生物科学部
応用生物科学部
環境
動物
環境
051 ࣖဇဃཋᅹ‫ܖ‬ᢿ
応用生物科学部
E-mail
動物
真人
σӷྎҔ‫ܖ‬ᅹ
૙੉ȷෙ᣼ ࠰ࢀŴϱ૙੉ȷ௅‫ ޛ‬џʴ
'OCKN OJC[CVQ"IKHWWCELR
[email protected]
ಒᙲ
概要
日本国内では維持管理ができない農地や遊休地が増加しています。
こうした土地にヤギを放牧することで、除草をさせ、かつ里山にふ
さわしい環境および景観を創出することを目的とした取組みと研究
について紹介します。
本研究は,美濃加茂市,(有)フルージックおよび岐阜大学
応用生物科学部の3者協定により実施されています。
ᛌ㐺䛺䛚㏻䛨䛾䛯䜑䛻䛿⭠䛾㐠ື䛾┤᥋䛾ᢸ䛔ᡭ䛷䛒䜛➽⫗⣽⬊䛜
ṇᖖ䛻ᶵ⬟䛧䛺䛡䜜䜀䛺䜙䛺䛔䚹➽⫗⣽⬊䛾ാ䛝䛿⭠䜢ᵓᡂ䛧䛶䛔䜛
⚄⤒⣽⬊䛛䜙䛾ᣦ௧䛻䜘䛳䛶ㄪ⠇䛥䜜䛶䛔䜛䚹ᣦ௧䛾ఏ㐩䛛䜙⭠䛜ື
䛟䜎䛷䛾௙⤌䜏䜢ゎ᫂䛩䜛䛣䛸䛜ᡃ䚻䛾┠ᶆ䛷䛒䜛䚹௒ᅇ䛿䠈ᙜ◊✲
ᐊ䛷ᚓ䜙䜜䛯◊✲ᡂᯝ䛾୍㒊䜢䛤⤂௓䛩䜛䚹
ϋܾ
内容
䐟㻌 ⭠䛻䛴䛔䛶
放置された遊休地や荒廃農地にヤギを放牧し,雑草の
除去効果,植物の多様性保全への影響,およびヤギの
継続的な飼育可能性を調査・研究しています。
―ാ䛝―
䠍䠊㣗≀䛾ᾘ໬
䠎䠊ᰤ㣴⣲䛾྾཰
―⭠䜢ᵓᡂ䛧䛶䛔䜛⣽⬊―
⚄⤒⣽⬊
➽⫗
䝮䝇䜹䝸䞁
⣽⬊
ཷᐜయ
䜲䜸䞁䝏䝱䝛䝹
ᣑ኱
期待される効果
•雑草を抑制し里山の景観を保持,改善する
•獣害の原因となる動物の隠れ場所を減らす
•在来家畜(シバヤギなど)の活用と保全ができる
•動物を用いた情操教育の場の提供する
ᑠ⭠
ᣑ኱
኱⭠
㛤䛟
⭠䛾⚄⤒䛜άⓎ䛻䛺䜛䛸䠈䝮䝇䜹䝸䞁ཷᐜ
య䛜ON䛻䛺䜛䚹䛩䜛䛸䠈䜲䜸䞁䝏䝱䝛䝹䛜
㛤䛟䚹䛭䛾⤖ᯝ䠈⭠䛜ື䛟䛸⪃䛘䜙䜜䛶䛔䜛䚹
䐠㻌 ᐇ㦂䝕䞊䝍䛾⤂௓䠄䛭䛾䠍䠅
ṇᖖ䛺䝬䜴䝇
放棄されて雑草やタケが
繁茂した農地.
バイオ
ᐂƷᢃѣᛦራƴ᧙Ƣǔᄂᆮ
ヤギの放牧を活用した里山再生
生産環境科学課程 准教授・八代田
ȩǤȕǵǤǨȳǹ
植生調査をして,
植物の種類や量を調べます.
ヤギの採食植物,栄養状態や植生の変化を
継続的に調べて行きます.
急斜面でもヤギは
難なく登ります.
䐡㻌 ᐇ㦂䝕䞊䝍䛾⤂௓䠄䛭䛾䠎䠅
㑇ఏᏊ᧯స䛷䝮䝇䜹䝸䞁
⚄⤒่⃭
ཷᐜయ䛜Ḟⴠ䛧䛯䝬䜴䝇
⚄⤒
่⃭
5 mV
5 mV
1 sec
1 sec
ヤギはタケやササも
食べてくれます.
子供たちとの触れ合いの
機会もつくれます.
荒廃農地における放牧1年目の結果.
アピールポイント
中高生のみなさんへ
ヤギってどんな動物か知っていますか?どんなふうに暮らし,どんなものを
食べ,そしてどのように人と関わってきたか?日本でも50年前までは多くのヤギが飼育されていまし
たが,社会的・経済的状況からその役割が大きく減ってしまいました。しかし,新たに“はたらく家
畜”(役畜)として日本や欧州で見直されています。私たちの研究室では,ヤギの行動,栄養,生態,
さらには植物との相互作用を調べ,里山の維持管理に応用する研究を行っています。
産業界・地域の方へ
荒廃農地や遊休地の維持管理には大変な労力やコストがかかります。しかし,
視点を変えると,こうした土地に生える植物は,ヤギをはじめとする草食動物の飼料資源として有効
に活用できるかもしれません。ヤギと人が協力することによって里山を保全し,里山にふさわしい景
観を生みだすことができるかもしれません。決して簡単にできる話しではありませんが,地域の資源
を有効に活用する方法を一緒に考えませんか?
41
⏕య཯ᛂ䛜グ㘓䛷
䛝䛺䛔䚹
䐢㻌 䜎䛸䜑䠖㻌 䝮䝇䜹䝸䞁ཷᐜయ䛿➽⫗⣽
䛣䛾⏕య཯ᛂ䠄㉥୸䛾䝖䝺䞊䝇䠅䛿䠈➽⫗⣽⬊ ⬊䛾䜲䜸䞁䝏䝱䝛䝹䛾㛤㛢䜢㏻䛨䛶⭠
䛾㐠ື䜢ㄪ⠇䛧䛶䛔䜛䛸⪃䛘䜙䜜䜛䚹
䛾䜲䜸䞁䝏䝱䝛䝹䛾㛤㛢䜢཯ᫎ䛧䛶䛔䜛䚹
ǢȔȸȫȝǤȳȈ
ɶ᭗ဃƷLjƳƞǜǁ
ᮏ◊✲䛷Ⓨぢ䛥䜜䛯䛣䛸䛿┤䛱䛻἞⒪⸆䛾㛤Ⓨ䛻䛴䛺䛜䜛䛸䛿㝈䜙䛺䛔䚹⭠䛾㐠ືㄪ⠇䛾௙⤌䜏䛜ヲ⣽䛻
ゎ᫂䛥䜜䜛䛣䛸䛷䠈䛭䛾௙⤌䜏䜢ᶆⓗ䛸䛧䛯⸆䛾㛤Ⓨ䛜ྍ⬟䛻䛺䜛䚹䜎䛯䠈᪂䛯䛻ゎ᫂䛥䜜䛯௙⤌䜏䛿ཎᅉ
୙᫂䛷䛒䛳䛯⑌ᝈ䛻㛵䜟䛳䛶䛔䜛ྍ⬟ᛶ䛜䛒䜛䚹ᚑ䛳䛶䠈ᮏ◊✲䛷ᚓ䜙䜜䛯▱ぢ䛿䠈⭠⑌ᝈ䛻ᑐ䛩䜛᪂つ἞
⒪⸆䛾㛤Ⓨ䛰䛡䛷䛺䛟䠈⭠⑌ᝈ䛾ཎᅉ㏣✲䛻䜒᭷⏝䛺᝟ሗ䜢ᥦ౪䛷䛝䜛䛸ᡃ䚻䛿⪃䛘䛶䛔䜛䚹
ငಅမȷ‫؏ע‬Ʒ૾ǁ
⋇་⸆⌮Ꮫᩍᐊ䛷䛿䠈⭠䛾཰⦰䛸䛔䛖ᶵ⬟䜢⣽⬊䝺䝧䝹䛷᫂䜙䛛䛻䛩䜛䛯䜑䛻䠈⭠䛾➽⣽⬊䛾㟁Ẽⓗᛶ㉁
䜢ゎᯒ䛩䜛ᡭἲ䜢ά⏝䛧䛯◊✲䜢㛗䛟⥆䛡䛶䛝䛯䚹ᚑ䛳䛶䠈ᙜᩍᐊ䛻䛿䛣䛾䜘䛖䛺㟁Ẽ⏕⌮Ꮫⓗ䛺ᡭἲ䛻䜘䜚
ᚓ䜙䜜䛯䝕䞊䝍䜢グ㘓䞉ゎᯒ䛩䜛䛣䛸䛷䠈䜲䜸䞁䝏䝱䝛䝹䛾άື䜔⣽⬊ෆศᏊ䛾άᛶ໬䛺䛹䛾⏕⌮ᶵ⬟䜢ゎ
᫂䛩䜛䝜䜴䝝䜴䛜⵳✚䛥䜜䛶䛔䜛䚹⭠䜔⭤⬔䛺䛹䛾⮚ჾ䛾㐠ື䛻㛵䛩䜛ඹྠ◊✲䜢ᕼᮃ䛩䜛䚹
42